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「NFC」とは?絶対知っておきたい注目のマーケティング用語!
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「NFC」とは?絶対知っておきたい注目のマーケティング用語!

2012-10-17 16:00
     

     

    NFC

     

    用語説明:【NFC(Near Field Communication)】

     

    ソニーとNXPセミコンダクターズ(旧フィリップスセミコンダクターズ)が共同開発した、近距離無線通信技術。国際標準規格として承認されている。この技術による通信距離は10cm程度に限定されており、「かざす」だけで簡単に通信可能であることが最大の特徴。NFCの搭載が色々な機器に進めば、お互いの機器を近づけ「かざす」だけでさまざまなデータのやりとりが行えるようになると期待されている。

     

    また、NFCが搭載された電子機器(携帯電話など)は日本で広く普及している「FeliCa」や、世界で広く普及している「Mifare」等の非接触ICカードやICタグの規格と互換性があり、それらと同等の機能をするため、NFCの普及により「全世界で数多く発行されているICカード・タグのインフラを利用したアプリケーションの構築が可能になり、ユーザーの利便性が向上する」と言われる。

     

    解説

     

    世界中でスマートフォンが爆発的に普及している背景を受け、国際標準規格である「NFC」を活用した、世界共通の新しいサービスやマーケティングへの期待が高まっています。

     

    NFCで実現できること

     

    NFCは、10cm以内の距離で「かざす」「タッチする」だけで情報の通信を行うことができる技術です。

    NFCチップは形状の自由度が高いことも特徴で、カードへの埋め込みだけでなく、携帯電話・PC・テレビといった機器やシールタグへの搭載も可能です。特にスマートフォンが世界中で爆発的に普及する今、誰もが常時持ち歩く「モバイル端末」を活用したNFCサービス拡大の可能性に大きな期待が集まっています。

     

    例えば
    ・ICラベルが貼られたポスターにNFCが搭載されたモバイル端末を「かざす」だけで、そのポスターの情報(クーポン・地図・キャンペーン案内など)が簡単に取得できる
    ・テレビにモバイル端末を「かざす」だけで番組の情報を取得できる
    ・自動車にモバイル端末を「キー」の代わりにかざして鍵を開けることができる
    ・ヘルスケア機器にモバイル端末を「かざす」ことで、モバイル端末に蓄積された一日の行動情報を移すことができる
    など、様々なものにNFCの搭載が進むことで、より生活が便利になることが期待されているのです。

     

    NFCを活用してモバイル決済が世界標準へ

     

    中でも、NFCを活用したサービスとして最も注目を集めていると言えるのが、モバイルを活用した世界標準の決済サービスの普及です。世界で同時進行的に普及が進むスマートフォンには、今後ほとんどのものにNFC機能が搭載されると言われており、それによる「決済の世界標準化」が着実に進むだろうとされています。

     

    先日発売された「iPhone5」にもNFCが搭載されると噂され、もし実現すればNFC搭載スマートフォンが一挙に大量に出現、NFCを活用したサービスも爆発的に広まるのではないかという期待が高まったことは記憶に新しいと思います。市場の期待とは裏腹に、実際には搭載には至りませんでしたが、だからと言ってAppleがNFCを否定したわけではなく、むしろ今後に向け着々と研究を進めているのでは?と言われています。

     

    実は、この「モバイル決済」に関しては、日本は世界に先行して実用化に成功しています。それがお馴染みの「おさいふケータイ」です。しかしながら、この「おさいふケータイ」に使われている技術はソニーが開発した「FeliCa」と呼ばれる非接触IC技術であり、ほぼ日本独自の国内規格となっているものでした。

    その一方で、モバイルOS「Android」を提供するグーグル、さらに韓国サムスンやフィンランドのノキアなど、世界的な端末メーカーが次々と世界標準のNFCを支持しており、今後世界で発売されるスマートフォンの大半にNFCが搭載されていくと言われています。それに伴い、日本のおさいふケータイも世界標準への対応を余儀なくされています。

     

    マーケティングへの活用も進む

     

    NFCを活用したO2Oマーケティングも実施され始めています。

     

    例えば、2012年2月に実施された化粧品会社レブロンの80周年記念イベントでは、リアルでの体験を手軽にフェイスブック上で共有できる「リアルいいね!」という試みが実施されました。これは、フェイスブックなどのアカウント情報を登録したICタグを、NFC(近距離無線通信)技術を使ったリーダーで読み取ることで、ソーシャルメディア上に情報を配信するものです。8日間の開催期間中、約685回のタッチ数(いいね数)で、なんと約22万7000人以上に拡散し、大変話題となりました。このように、店に来た顧客とNFCの技術を用いて簡単にオンラインでつながることで、その後も顧客と継続的に接点を持ち、クーポンやリコメンド商品の情報を配信してECサイトへ誘導することも可能です。

     

    また、NFCチップや、NFCタグ(シール)は一般的に安価であり、企業が導入しやすいことも特徴の一つです。

     

    今後の展開に要注目

     

    NFCは、このように今後様々な分野での活用が期待されている注目の技術です。今後スマートフォンへの搭載がどれくらいのスピードで進むのか、という点が一つのカギになると思われます。まずはしっかりと動向をチェックしておく必要があるでしょう。

     

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    イラスト:速瀬 みさき

    1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、
    デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。
    広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!

    公式サイト : http://www.nanacom.com/

    Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi

    用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ

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    ■元記事

    http://smmlab.aainc.co.jp/?p=13350


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    RSSブログ情報:http://media.looops.net/smmlab/2012/10/17/whatis_nfc/
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