米Fast Company Co.Design、米Wall Street Journalのブログによると、永く市場を支配した長方形ディスプレイに代わり、非常に柔軟性かつ耐久性のあるフレキシブルディスプレイの時代が到来するという。このフレキシブルディスプレイを支え得るのが、世界最大級のガラス製品メーカー、Corningが2014年1月3日に発表した3D形状の「Gorilla Glass」であるという。
このGorilla Glassは、スクラッチなどの表面キズに非常に強い。また、プラスティックパネルディスプレイと組み合わせることで頑丈さを増し、例えばiPhoneやiPad用に使った場合、より高級な雰囲気を醸し出すとされている。さらに3D形状のGorilla Glassは、およそ70〜80度の角度まで曲げることが可能であり、これは成形された以上の形に変化することを意味する。
フレキシブルディスプレイが施されたスマートフォンは、読みやすさの実現、反射の軽減、そしてバッテリーの改善といった機能向上が期待できる。3D形状のGorilla Glassは2014年下期に量産される予定だが、実は、2014年9月に予定されているiPhone 6のローンチのタイミングに合っているとの報道もある。
現段階では、フレキシブルディスプレイが注目を集めているのは、スマートフォンやウェアラブル・コンピューター分野だが、米Fast Company Co.Designでは、将来的には車載システムのダッシュボードに使われることで、曲面が優美になりデザイン性の向上に繋がる可能性を指摘している。また、球面のディスプレイができればエンターテインメントや日々の生活においても様々なシーンで利活用されることが期待され、ディスプレイが曲がることで全く新しいサービスやユーザー体験をもたらすといわれている。
(鬼頭正己:in the looop 編集部)
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