物語の圧力が抜けるとき
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物語の圧力が抜けるとき

2019-05-19 22:51
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戦国時代系の架空戦記小説を読んでいるとき、「この攻撃が決定打となる」という表現を目にしました。

別の作品で以前、聞きにくいことをズバリ尋ねるという意味合いで「直球を放る」と書かれていた表現があり、ちょっとした物議を醸したことを思い出しました。

違和感があるのは、どちらも野球用語を連想するということです。

言うまでもないことですが、「戦国の長嶋巨人軍」でもない限り、戦国時代に野球はありませんから、その当時になかった表現で描写されていることになります。それはダメなのか、かまわないのか。

決定打については、もしかしたらそれ以前からある表現なのかもしれませんが、やはり戦国時代の合戦の表現としてはちょっと違和感が残ります。


歴史ものを扱うときの表現技法については、いわば永遠のテーマと言えるものの一つでしょう。

台詞等についてはあくまでも「戦国時代風」であって、そのものではありません。
ガチのマジで当時の台詞回しで書かれてしまったら理解に苦しむことになるでしょう。

地の文についても、現代的な表現をすることにダメ出しをしはじめると、境界線がどこにあるのか、という話に巻き込まれることになります。
せめて横文字はやめて、という気がしなくもないですが、佐藤大輔の信長シリーズで、あえて現代の軍事用語を用いられると、それはそれで格好良くみえてしまうのが困る。

異世界ファンタジーものであっても、このあたりのお約束をどこに設定するのか、作者の方々はそれぞれに苦心されているようです。
そういう意味で、現代からの転生者による一人称、というのは制限がかからなくてやりやすいのだろうな、と思います。

あんまりうるさく言いたくはないな、と思いつつ、こうしたごくわずかな違和感があるだけで、物語へののめりこみ度を損なうことにもなりかねないのも事実ではないかと。

原俊夫作品で出てきた、ルーズベルト大統領の「餅は餅屋に任せよう」という台詞は大好きですが、ちょっと悪意があることは否定できない(笑

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グインサーガの序盤でメインキャラが「南無三!」と言う場面があって当時は批判されたそうです。世界観が宗教、文化、歴史までけっこう作りこまれていたので余計そういうアラが目立ったみたいですね。
中盤以降「アテクシの萌える展開」を繰り返すのみに投げましたが(笑
4週間前
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0083でもガトーが「南無三!」って言ってて「?」ってなったなぁ……。
WW2物if戦記でも外国人の登場人物が日本人的表現を使っている事例はそこそこ見たような……。
難しいものですね。
4週間前
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コメントありがとうございます。
この問題に関しては、基本的には寛容でありたいと思っているのですが、没頭してる時にふとしたタイミングで引っかかってしまうと、どうしてもがっかりしてしまうのが残念で。
4週間前
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むかしアニメ魔術師オーフェンの冒頭で主人公がクリームソーダを頼むシーンが出てきて視聴をやめたことを思い出しました。
中世ファンタジー世界でメロンソーダとアイスクリームとそれを盛り付ける透明な薄いグラスをどうやって作ったのか、多分作中で説明されることはないと察せられる作りだったので。
どうやら原作にはないシーンらしいので、より罪深い。

最近大正時代を舞台のSSを書いていたのですけど、この時代まだチャブ台が普及していなかったり、日本茶飲む習慣が広まっていなかったりと、定番の描写が意外に落とし穴になっていて神経を使いました。
4週間前
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