隠者は闇に暗躍す~漆~
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隠者は闇に暗躍す~漆~

2018-12-06 19:59
    「隠者は闇に暗躍す~漆~」

    正史(まさし)♂…40代。探偵。亮一の父親。渋く低い声。
            冷静沈着で、何事も臆することなく仕事をこなすクールなダディ。
            が、時々頑固で頭が固いのが玉にキズ。平井のツッコミ担当。

    亮一(りょういち)♂…マサシの息子。13歳の男子中学生。好奇心旺盛な元気っ子。
              女性の方が演じて頂いてもOK。むしろオススメ。 
              男性の方でも勿論OK!

    真弓(まゆ)♂…外見年齢60代。身長180。館の執事。
           九十九同様落ち着いていてゆっくり喋る。しっかりとした性格。
           頑固で厳しい主人に仕えているからか、ストイックな思考の持ち主。

    堺(さかい)♀…外見年齢20代前半。身長150。弥生の友人。虚乳。
           高い声で関西訛りで喋る。アッサリとした性格。貧乳。
           人懐っこく、初対面の人でもフレンドリーに接してくる。つるぺったん。
           大阪弁クソ下手です。間違ってたら訂正お願いします。

    <役表・セリフ数>
    正史♂・53/真弓♂・7::
    亮一(不問)・70:
    堺♀・14:


    <URL>
    http://ch.nicovideo.jp/itoshikimetu/blomaga/ar1691650#-



    ※10分前後の劇です
    ※多少のセリフ変更・アドリブOKです
    ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
    実在のものとは多分関係ありません。
    ******************************************

    ~宿泊部屋~

    亮一「ただいまー…。父さんはもう寝てるかな…?」

    (亮一の目の前で仁王立ちしてる正史)

    正史「 お か え り 。 」

    亮一「ヒッ!…た、ただいま戻りました。」

    正史「亮一。俺が今何を言いたいか分かるよな?」

    亮一「はい…。」

    正史「俺がシャワー浴びている時に、またコッソリ冒険したな?」

    亮一「はい。」

    正史「俺ダメっつたよな?」

    亮一「…はい。」

    正史「何で人の話を聞かないんだこのバカ息子おぉぉぉ!!」

    亮一「ごめんなさあぁぁぁぁぁい!!」

    正史「目上の人に謝罪する時は“すみません”だろぉぉぉ!!」

    亮一「すみませんでしたあぁぁぁ!!」

    正史「もしくは“申し訳ありません”だろおぉぉぉ!!」

    亮一「申し訳ありませんでしたあぁぁぁ!!」

    正史「もしくは“申し訳ございません“だろおぉぉぉ!!」

    亮一「申し訳ございませんでしたあぁぁぁ!!」

    正史「ゼェ…ゼェ…」

    亮一「ハァ…ハァ…」

    正史「…はぁ。ま、俺が反対を言っても、言うだけ無駄だと思っていたからな。
       もう今更俺は何も言わん。」

    亮一「…さっきの怒鳴りは?」

    正史「ただのシゴき。」

    亮一「息子でも容赦ない…。」

    正史「で?収穫は。」

    亮一「えっ?」

    正史「黄金(こがね)という奴に会ってきたんだろ?どんな奴だったんだ。」

    亮一「う、うーん…。変人というかなんというか奇人…だったなぁ。えっとね―――」

    (正史に黄金の事と何を話したかを説明する亮一※前話参照)

    正史「ふむ。車椅子で生活している全盲の点字作家か…。」

    亮一「あと部屋に帰る時に、黄金さんから注意されたよ。」

    正史「注意?」

    亮一「うん。なんか…
      『怪人に狙われたくなくば…命が惜しくば、今夜は部屋から一歩も出ない事』とか、
      『決して父さんの側から離れないこと』って。」

    正史「怪人…。」

    亮一「その怪人って、街で起こってる連続誘拐犯の事だよね?
       黄金さんに、怪人が僕の事を狙ってるよって…脅されたんだ。」

    正史「…。」

    亮一「あの黄金って人、色々と怪しすぎるよ。あの人とあまり関わらない方が…。」

    正史「だな。まぁでも、丁寧に忠告までしてくれたんだ。それは飲んどいた方が良いかもしれないな。
       それに、こっちは俺という名の父親がいるんだぞ。俺から離れずにいれば、まず大丈夫だろう。」

    亮一「そ、そうだよね!」

    正史「お前が勝手ににあっちこっち行かなければの話だがな。ハァ…。」

    亮一「うっ…それは、ホントにごめんn」

    正史「“すみません”だろ。」

    亮一「…すみませんでした。」

    正史「ハァー。しっかし今日は、なんつー日だよ。
       今日は事件の被害者の話を聞くだけの筈だったのに…何で森の中で迷って変な館に泊まるハメになっちまったんだ…こうなった原因は、全部ぜんぶゼンブ…。」

    亮一「平井さんの、せい。」

    正史「だあああああ!!何であんなポンコツを雇っちまったんだ俺はあああああ!!」

    亮一「ホントだよ父さん。何であんな人を助手として雇ったの?そこ凄い不思議なんだけど。」

    正史「…たから。」

    亮一「え?」

    正史「…持ってたから。」

    亮一「?何を持ってたの?」

    正史「車の免許証取得してて、マイカー持ってたから。」

    亮一「…それが、平井さんを雇った理由?」

    正史「うん。」

    亮一「父さん、車の免許証持ってなかったの?」

    正史「マイカーは持ってない。だからペーパー。」

    亮一「……しょうもなッ!!
       そんな車持ってたっていう理由だけで、あんな無能人間トラブルメーカーを雇ったって言うの?!しょうもなさ過ぎるよ父さん!!」

    正史「おいこら亮一!仮にも一応大の大人である平井をそんな貶すんじゃない!
       いくら役立たずで、言われた仕事をろくにこなせない、アホで、天然バカな馬鹿野郎でも、それは言い過ぎだ!」

    亮一「いや父さんもね!?」

    正史「しょうがないだろうが!ある日急に平井が事務所に来て、助手にして下さいって言われたんだよ!勿論最初はキッパリ断ったんだぞ!?だけど車持ってる事を聞いたら…つい。」

    亮一「というか、何でそんなに車にこだわったの?」

    正史「街外れの依頼にも応える事が出来るなーと、思って。それだけ。」

    亮一「…元凶を辿ると、平井さんを雇った父さんにも非があるって事に」

    正史「言うな。それは言うな。俺も薄々気付いてたから。
       クソッ…今まで職場に家族がいることを言わなかったのに…何でこんな事に…ハァ。」

    亮一「父さんってさ、結構心配性だよね。」

    正史「ハァ…探偵の心得え1つ。“探偵は、いついかなる時でも職場に私情を持ち込むべからず”。
    家族を危険な目に合わせない為にも公私混同厳禁を貫いて来たって言うのに…ハァ。」

    亮一「父さん、さっきからため息ばっかりだよ。」

    正史「え?」

    亮一「ホラ、ため息ばかりつくと、幸せが逃げるって言うじゃん?
       そんなに沢山の悩みとか秘密を独りで抱え込まないでさ、もっと僕とかに愚痴とか弱音を吐いたりしてさ、ドンドン悩み事を言ってみてよ。家族なんだから。」

    正史「亮一…。」

    亮一「これでも僕は、父さんの息子…探偵の息子なんだからさ。ね?」

    正史「っふふ…ありがとうな。亮一。
       何でだろうな。その言葉を聞いて安心した。今夜は不眠にならずに眠れそうだ。」

    亮一「そっか。それは良かったw」

    正史「ふぁ…もう寝よう。今日は本当に疲れた。
       さっさと寝て体力回復させて、朝一に館を出よう。」

    亮一「うん…ふあぁ。おやすみ、父さん………」

    正史「…おやすみ。」



    ~ 翌朝 ~



    亮一「んー…ぅ。
       あ、れ?もう朝ぁ…?今何時ぃ…?
       あるぇ、ここ…何処ぉ?」

    真弓(ノック音 忙しめに)

    亮一「あ…はぁーい…」

    真弓「おはようございます。執事の真弓(まゆ)でございます。
       亮一様、早朝で申し訳ございませんが、至急1階のロビーまでお越しいただけませんか。」

    亮一「ぇー…いっかいの…ろびぃ…?」

    真弓「父上のマサシ様もロビーにてお待ちしております。」

    亮一「とうさん…父さん?!」

    真弓「どうぞお早めにお越し下さいませ。」

    ~1階 ロビー~

    亮一「父さん!」

    正史「亮一…髪がボサボサだぞ。」

    亮一「だ、だって真弓さんから早くロビーに来てって言われて、急いで着替えたんだよ。しょうがないじゃんか。」

    正史「せめて寝癖ぐらい直してから来なさい。」

    亮一「でも、一体どうしたの?何か…」

    堺「アカン…これはアカンわ…」

    亮一「堺さん!?お、おはようございます。何かあったんですか?」

    堺「あぁ、亮一君おはよう。いやね、
      大学までバイクで行こうと思って、
    車庫に行ったら…バイクのタイヤがパンクしとってんよ。

    亮一「パンク?!」

    正史「それだけじゃない。さっき話を聞いたんだが、橋が…」

    堺「そうやねん!館と街を繋ぐ唯一の橋が、落ちてしてんで

    亮一「…へ?」

    堺「口で説明するよりも、実物を見た方が早いわな…ちょお亮一君一緒に来ぃ!亮一君パパも!」

    亮一「え?あ?は、ハイッ!」

    ~館の外 川付近~

    堺「…ここや!ここの川!」

    亮一「うわ…凄い。川が氾濫してる…。昨日の雨凄かったからなぁ。」

    堺「そこやのうて!確かにここに掛かってた橋が…なくなってしんやで

    亮一「橋…?え、そんなのあったっけ?」

    正史「あっただろ。平井が車で渡った、木で出来た橋が。
       ホラ、川の向こう側に焼け焦げた何かがあるだろ。」

    亮一「木の橋…あぁ!」

    正史「多分、昨晩の落雷が橋に落ちて、燃えてしまったんだろう。」

    堺「あぁもぅ最悪や…。橋は落ちてるしバイクもパンクしてるし……」

    亮一「あの、この道以外の他の道とかは?」

    堺「無い。この橋が掛かってた道が館と街を繋ぐ唯一の通路ったんから。

    亮一「ってことは…僕たち…この館に…」

    正史「ああ。取り残されたんだ。」



    ~数分後 館内 食堂~

    亮一「ハァ…ご馳走様です。」

    真弓「亮一様。もう宜しいのですか?」

    亮一「ごめんなさい。ちょっと…食欲無くて…。」

    堺「せやでねぇ。今日の朝一に町にいぬ予定ったのに、唯一の道の橋は崩落してるわ、
      バイクもパンクしてるしで食事が喉を通れへんわよね…。
      うちって、昨晩の晩餐会の参加を蹴飛ばしてまで徹夜で仕上げた講義レポートの提出日が今日なのに大学行かれへんとか…
      あぁもぅ本っ当最悪!!真弓さん!食後の紅茶ちょうだい!ごちそうさ!」

    真弓「はい、ただいま。」

    亮一「…堺さんは、食欲あるんですね。」

    堺「もうほとんどヤケ食いねん

    亮一「父さんも朝食を早々に切り上げて、また橋の様子を見に行ったし…これからどうしよう。というか、どうすれば良いんだろう。」

    堺「あ、せや。車庫に車が一台入ってたけど、あれは亮一君の車なん?」

    亮一「え?あ、はい。
      【小声】僕のというか、平井さんの車だけどね…。」

    堺「さっき言うの忘れとったけど、車もやられてたで。」

    亮一「え?やられ・・・?」

    堺「車のタイヤ、4つ全部パンクしとった。」

    亮一「・・・!!」

    (亮一、立ち上がって走って食堂を出て行く)

    真弓「あ、亮一様!!」

    堺「かまへん、行かせたげてぇな。」

    ~館の外 川付近~

    亮一「父さん!僕らの車もパンクしてるって!堺さんが!」

    正史「知ってる。俺も真弓さんから車庫の場所教えてもらって車を見てきた。」

    亮一「直せるの!?」

    正史「そういった修復道具は館には置いてないから、無理だと。」

    亮一「そんな…。」

    正史「亮一。此処に掛かっていた橋の跡を見て、何か分からないか。」

    亮一「え?橋の、跡?うー…ん?」

    正史「お前は探偵の息子なんだろ?普通の人よりも着眼点が鋭くないと、探偵にはなれないぞ。」

    亮一「えっと…川の向こう側には、黒く焦げた…木?があって、
       アレが、橋を掛ける時に必要な柱…だったモノなんだよね。」

    正史「どうして黒く焦げた?」

    亮一「それは父さんが言ってたけど、そこに雷が落ちて、火が付いて、燃えて…黒く焦げた。
       あっそっか!昨晩の落雷が偶然木製の橋に落ちて、燃え落ちてしまったんだ!!だからこれは自然災害による事故―」

    正史「0点。」

    亮一「えっ!?(;゚Д゚)」

    正史「周りを見てみろ。川が流れている周りには、背の高い木が伸びて生い茂ってるだろ。」

    亮一「う…うん。」

    正史「雷がピンポイントで橋に目掛けて落ちたとは、考えにくいんじゃないか?」

    亮一「あ…そっか。だったら橋じゃなくて、周りにある高い木に落ちるよね…。
       ん?という事は…」

    正史「ハッキリ言うぞ亮一。この橋は誰かが意図的に崩落させたんだ。」

    亮一「え…えぇッ!?」

    正史「そしてその犯人は…あの館の中にいる誰かだ!!」

    ******************************************

    お疲れ様です、作者です。
     今回からやっと探偵っぽい、ミステリーっぽい展開になります。トリックが無理矢理な感じがしますが初心者なんです大目に見て下さいお願いします(スライディング土下座)。
     今までこのシリーズを読んで(演じて)下さった方なら、今回の噺で犯人(?)が誰だか分かったんじゃないかなーと思います。まぁ、前々から犯人コイツじゃね?と分かった人が出て来ましたが、どうか犯人が分かったとしても、決して口外しないよう宜しくお願い申し上げます。(^言^)orz
    もし演じて頂けるのであれば、後日タイムシフトで拝聴しに行くかもしれませんししないのかもしれない。ご自由にどうぞ^ω^ノシ
    ありがとうございました。作者でした。
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