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フリクリオルタナの正直な感想
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フリクリオルタナの正直な感想

2018-09-08 00:52
  • 5


さて,本日(前日になってしまいました),ついに誰もが?待ち望んだフリクリの続編
『劇場版フリクリオルタナ』
が公開されましたね。

正直な感想を言いますが

「駄作」

でした。少し説明すると,

「おいしいと評判のすし屋に入っておまかせコース注文したら,カリフォルニアロールが出てきて,材料どれもがしなびて,お米は古古米で,しょうゆのかわりにオイスターソースで食べる,で,まずい。」

・・・フリクリの名前が重い,とかそういうことですらなく,単純にアニメ映画として視聴したと考えても,駄作です。つまらないんです。

というわけで,今回はなぜ『フリクリオルタナ(以下,オルタナ)』がつまらなかったのか,ということについてまとめようと思います。がんがんネタバレをしていきますのでご注意を。



①映画の長さ
 まず,率直に2時間半は長すぎでしょう。おいおいまてまて,昔の映画なんて3時間はざらにあったぞ!中にはインターミッション挟むものもあったぞ!とおっしゃる方もいると思います。私の好きな映画である『バリー・リンドン』も非常に長く,まるで映画を2本見ているようでした。
 映画を2本。。。
 この映画は6話構成です。劇場版なんですが6話,つまりフリクリ(以下,無印のこと)と同じ構成で進みます。それをノンストップで6話見せられるのです。強制的に!
 これは拷問です。6話とも,ほとんど次の話につながりがありません。それぞれが個別の課題解決の話なんですが,それを永遠に見せられる苦痛です。
 あれですかね,やっぱりフリクリと同じように6話OVAで出したかったのでしょうか。地上波での放送も念頭に入れていたのでしょうか。フリクリへのリスペクト,というと聞こえはいいですが,ただ入れ物をまねしただけになっています。重要なのは中身なんですよね・・・。


②それぞれの話の山場のなさ
 6話構成,ですが,大まかに説明をします。
1話である「フラメモ」はまあ導入ですね。説明編とも言っていい。キャラクターや舞台の説明が中心です。ロケットの暗喩は直接的すぎますよね。
2話「トナブリ」ですが,これは主人公の友人,ヒジリーのお話です。まあ簡単に言えばヒジリーが成長するお話です。この話を見た瞬間,「あ,これ全員分やるわ」と誰もが予想します(そしてその通りです)。
3話「フリコレ」です。モッさんのお話ですね。この話を見たときには,すでにほとんどの人が,あ,これ主人公の成長物語だ,と誰もが思うはずです。実際は違います。
4話「ピタパト」です。主人公,カナの恋愛のお話ですが,そもそもこの話は必要だったのかな? この話を見たとき,劇場版予告動画を見た人なら,あ,最後カナが恋愛より友情をとるんだ!と思うんじゃないでしょうか。
5話「フリステ」はペッツのお話ですが,ここでいきなりオルタナ世界が急展開します。んで,なんかペッツがカナと一番古い友人だとか,政府高官の娘だとか設定がどばどば出ます。キャラ立ってないのに突然いろんな情報出すんじゃねーよ!と思った方,少なくないんじゃないでしょうか。
6話「フルフラ」は,いままで思っていた,というか,そうあれかしと望んだ道をいともたやすく踏み越えてエンディングに直行します。あのラストは「は?」となった人は多いんじゃないでしょうか。よくOKしたなあと感心さえします。

と,パンフレット見ながら思い出しつつ説明をしても,正直記憶に残らないことが多いんですよね。
 というのも,どうにも各話はお決まりのルートに直行している感じがするんです。この話は,最終的にこうなるよな,というのが予想できてしまう,それなのに,各話で盛り上がりが欠ける,いうなれば山場がないんですよね。平坦な道を時速100キロで駆け抜けておしまいなんです。山場があればいいんですよ,見せ場が!各話でそれがない!
 なのに,ゴールテープの先は,崖。ほんと急転直下のラストシーンという落差。これで私はやられましたね・・・。


③キャラクターの魅力のなさ
 これも致命的です。各話でうまく,魅力を引き出せていないということもあるんですが,個人的には,JK4人組に,どうしても童貞感あるんですよね。女4人の友情って,なかなか難しいとは思うんですけど,それにうまくリアリティを出せていない,というか,アニメにありがちな関係性になっていると思います。こういっちゃなんですけど,やっぱりJKの隣には絶対彼氏候補が必要だと思います。リアリティを出すためには。
 なんか,幻想郷なんですよね。きんいろモザイクとかごちうさとかみたいな。簡単に言えば男性向け女子高生って感じ。
 ・・・まあここは賛否両論な気がするので多くは語りません。

 ただ,ハル子,お前はだめだ。あんたは何がしたいんだ。アトムスクが欲しいだけなんじゃないのか?地球なんてどうなろうが知らんも~ん,ていう自己中宇宙人じゃないのか?
 ハル子に関しては,もはやフリクリとオルタナは別物です。フリクリは主人公が小学男子だったというのもあるんですが,ハル子がハル子たる必然性があるんですよね。主人公を振り回すヒロインでもあり,敵をなぎ倒すヒーローでもある。男の子誰もが思う年上のお姉さんに対するあこがれ,それに何とか近づこうとする主人公・・・。
 オルタナでのハル子は,「え!ハル子さん!?」要員ですよね。日常の中から半ば無理やり生み出されたSF(少し不思議,の方)。主人公たちのあこがれでもなければ,ただ便利にお話を先に進めるだけ,アニメ的なドンパチ要員です。
 個別にみると,主人公たちの成長,内面的な成熟を後押ししているようにも見えるんですけど,それも見せ方が悪いのか,どうにも主人公たちの一歩先を行く大人の女としての活躍しかしていないのがつらい。なのに爽快感が皆無だから,ハル子を見ているとつらくなるんです。
 
 カナに関しても,結局この子は幼いままでした。
 フリクリのナオ太は,大人になろうと無理して,頑張って背伸びをしている小学生です。でも結局大人になることではなく,等身大の自分を受け入れ,少し背伸びはしても毎日を生きていく,そういった成長,内面の変化がありました。
 でもオルタナのカナは変化することができなかった17歳でした。大学生と付き合っていた友人が失恋しても,将来に向けて頑張っている友人を目の前にしても,片思いしていたクラスメイトといい雰囲気になっても,大人の階段を上るでもなく,今の日常を大事にしていく。そういった選択をしています。一番は佐々木に告白するとき「自分にはまだ早い」と言って振ることでしょう。このシーンで私は頭が真っ白になりました。恋愛と友情のはざまで揺れて,最後の「ともだちがだいすきだ」に関わってくると思っていたからです。予想が外れた,というよりも,カナは何がしたいんだ?という感情が出てきました。この感情は最後まで変わらず,残り続けました。


④BGMがよくない。
 フリクリは「the pillows」(以下,ピロウズ)のMVだ,という言葉もあるくらい,映像とBGMがマッチしています。本当によくマッチしていてます。盛り上がるときは盛り上がる曲を,BGMに映像と台詞がハマっていて,本当に美しいんです。見ていて飽きない。目を閉じていても心地いいんですよね。
 オルタナは,なぜかBGMがピロウズでなない,べつの何かが使われている。本当に別の何か,と言ってしまうんですが,別の何かです。まあ肝心なところにピロウズもかかるんですけど,映像の盛り上がらなさもあって,「眠ってる場合じゃねえぞ!クライマックスだ!」と強引に宣言されているような気さえする。ぶっちゃけピロウズ流れているところだけ見てればいいんじゃね?というのは冗談になるんでしょうか。
 パンフレットのインタビューから予想するに,たぶん監督たちはあんまりピロウズのこと好きじゃなかった,というか聞いたことないんじゃないでしょうか。フリクリの設定とハル子という存在に主眼を置いて,話を作っていたような気がします。だから,ここにこの曲だろ,みたいなのがなく,作り手たちの中で共有もできないまま,映像が先行し,そこにあったBGMをフリクリと似せるように使う,拝借する。そういった印象を受けます。最近の曲全然流れませんもんね。古い曲ばっかです。もちろん名曲だからいいんですけど,やっぱりそれはそれで悲しいんです。新しい曲とか使ってほしい。「Sweet Bbaggy Days」とか「都会のアリス」とかマッチしたんじゃないでしょうか。盛り上がるときに「LITTLE BUSTERS」「LAST DINOSAUR」は同じすぎるんですよ。別の曲もあるんじゃないかなって,それを探す努力も必要なんじゃないかって思います。


⑤ギャグのセンスがない。
 これは映像表現にも,脚本にも言えることかもしれないんですけど,フリクリは,いちいち飽きさせないんですよね。いただきマンモス!とかくだらないですけど,その単語単品だけではなく,それに付随した映像,音楽,その後の展開と,つながっているから,そのギャグが光るわけです。
 思えばフリクリはかなり異質です。いろんな演出をしているので,それがパロディとわかっていてもただのパロディではなく,足し算,掛け算になっている。カンチ様が軒下に帰ってくるところとか,はあ?て幼心に思いましたけど,でもそれも面白い。マンガのコマ割りになったシーンも,必要性がある。
 オルタナはどうにもそういったものがない,あえて言えば正統派でやっている。あー,正統派青春アニメを作りたかったのかもしれません。今思えば。けいおん!みたいなものを作りたかったのかもしれない。
 女子のギャグになると,どうしても大島永遠の「女子高生」みたいな生々しいギャグになってしまいますもんね。そうなると,けっこう頑張っていたのかな,と思ってしまいます。


まとめ
 いといろと思いの丈を綴っていると意外にも心が落ち着きを取り戻します。この後,というか,明日,BD買ったのでもう一度見ますが,まあ耐えられるかどうかは知らん,という感じかな。
 もし,オルタナを何とかできるのであれば,主人公たちの性別をひっくり返すところからですかね。そうすれば,キャラ崩壊させても大丈夫ですし,何よりハル子がハル子である理由が立ちます。そうなったら,まあいいかなあ。・・・そう考えると,フリクリの主人公たちの配分って本当にちょうどいいですよね。
 もしくは,「ピタパト」でカナを佐々木と付き合わせ,「フルフラ」で降って友情を取る。もしくはペッツの話を前に持ってきて,「フリステ」で自分だけ助かるのを「フルフラ」でアイロン何とかして大団円。とかですかね。いずれにせよ,ハル子の行動原理をしっかりして,演出をしっかりして,ピロウズの曲をしっかり使えば超名アニメ映画になったんじゃないでしょうか。


・・・まあ時すでにお寿司。
プログレ?見に行くぞ。感想も乞うご期待!
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フリクリの何をしたかったか、わからないオルタナだった
方向性がわからなかった
33ヶ月前
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フリクリオルタナ酷評されまくってて戦々恐々の気分で観に行ったけど普通に楽しめた。
普通の青春ものアニメとして見ると思ったよりは楽しめた…という感じですかね…。
フリクリとして見るとなるとまぁ厳しい声が出るのも分かるかな…というか。
33ヶ月前
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フリクリらしさ以前の問題な気がする。
単純に質の低い作品だった。
33ヶ月前
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概ね同意でした
6話構成なのは元々外国で毎週1話ずつ放送した全6話を一つにして本国で劇場公開、という形式だからっぽいですね
33ヶ月前
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ハル子や曲に関しては同意だがカナに関しては違うと感じた
変化することだけが成長ではないと感じたしナオ太とは真逆の存在の子供になれなかったペッツとの対比だと思った
33ヶ月前
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