映画評価シリーズ:シン・ゴジラ(ネタバレなし)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

映画評価シリーズ:シン・ゴジラ(ネタバレなし)

2016-08-15 21:09
    自分にとってこの映画は並々ならぬ期待を寄せていた。
    ゴジラシリーズを頭から見てきた自分からすると、久しぶりの純国産。
    そして特撮マニアとして知名度のある監督が起用され、期待値は否が応でも高まった。

    シン・ゴジラ、本当に久しぶりの新しいゴジラがこの2016年に公開された。
    2014年のギャレン・エドワーズ監督の「GODZILLA」は自分にとって
    外連味のある独自色のあるゴジラで、それなりに満足感があった。
    しかしやはり、本心が望んでいたのは純国産のゴジラシリーズ。
    日本の特撮技術の底力を見せつけるような思い切りのある作品。
    可能なら、初代ゴジラを彷彿させるような内容が好ましい。
    そんなことを考える日々が長く続いていた。

    そんな日々を送っていた自分にとって、エヴァンゲリオンで著名な庵野監督と
    平成ガメラシリーズで特撮監督を担当された樋口さんがタッグを組むというのは朗報だった。
    現在のクリエイターの中でも特撮オタク中のオタクで知られる二人なら、
    とんでもないゴジラを作るだろうと期待していた。

    そして一方で、もしこのゴジラが大失敗に終わったら、
    もう二度とシリーズ作品は制作されないだろうと覚悟していた。
    純国産のゴジラシリーズは「ファイナル・ウォーズ」を最後に制作が止まっており、
    当時の興行成績もそこまで良くはなかった。
    だからこそ、シリーズとして休眠期間が必要だと思う一方で、
    次が失敗したら二度と新しいゴジラには会えないだろうと思っていた。

    そして期待と不安が渦巻く自分の気持ちを携え、映画館へ向かい、腰を下ろした。

    そして観終わった後の自分の胸の中にあったのは、達成感と安堵の気持ちだった。
    自分が制作に携わったわけでもないのに、この映画はやり切ったと痛感した。
    そして日本の特撮はまだ死んでいない。むしろ底力を見せつけてくれたと感じた。
    ゴジラシリーズを一通り見てきた自分でも、これは良い意味でやってくれたと思った。

    ストーリーネタバレをしないように、
    今作で自分が良かったと感じたことである「音」について二つ書いておくことに
    留めておきます。

    ①懐かしいサウンドエフェクト

    本作で使われているSEの多くは、古くからゴジラシリーズやウルトラシリーズで
    使われてきた爆発音が多く盛り込まれている。
    昭和のウルトラシリーズを見たことがある人なら、戦闘機がミサイルを発射する時の音、
    ミサイルが怪獣に着弾した時の音を覚えているだろうか。
    あの音がそのまま使われている。
    これがウルトラシリーズ好きの自分にとって大好きなSEなので、
    劇中の戦闘シーンの盛り上がりが個人的にとても高かった。

    ②過去作のBGMの惜しみない使いまわし

    ゴジラシリーズと切っても切り離せない伊福部昭氏の名曲の数々。
    正直なところ、新しい音楽よりも過去作品からの音楽を使いまわすだけで
    ゴジラ映画が完成できる気さえする。
    そして本作は過去のゴジラシリーズからお馴染みの音楽を多数使用。
    正直新しい音楽を当てはめるより、慣れ親しんだ音楽を入れてくれたことに感謝している。

    この映画はニュースによると既に興行収入は20億円を突破しており、
    今後どこまで伸びていくかに注目が集まっている。
    自分もゴジラシリーズファンとして、この映画が優秀な成績を収めることを期待している。
    新しいゴジラシリーズを今後も見たいし、色んなバリエーションの作品を観てみたい。
    過去の「VSシリーズ」を彷彿とさせるような内容でもOKだし、
    色々な方向に進められる状態にある現在なら、毛色の違う作品も許されるのでは?
    兎に角、この作品が成功を収めてほしいと心から思う。

    総評
    日本映画史を語る上で外すことのできない怪獣映画は死んでいなかった。
    それどころか、パワーアップして2016年に人々の目の前に帰ってきた。
    日本の特撮技術、日本映画、怪獣映画、そして東宝映画の底力を嫌というほど感じ取れる。
    この作品が、今後の邦画の在り方すら変えてしまうのではと期待している。
    9.2/10点
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。