至高の萌え属性「ツンデレ」は何故見かけなくなってしまったのか?
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

至高の萌え属性「ツンデレ」は何故見かけなくなってしまったのか?

2019-08-13 03:14
  • 61
唐突に思ったことである。
涼宮ハルヒ、柊かがみ、惣流・アスカ・ラングレー、戦場ヶ原ひたぎ、そして言うまでもなく三千院ナギ、シャナ、逢坂大河、ルイズといった我がアニメ観を彩りしCV:釘宮理恵のキャラ達・・・。 かつてオタク界隈を席巻した「ツンデレキャラ」を今ではすっかり見かけないのだ。
勿論、今でもいないわけではないだろう。しかしいずれのキャラも深夜アニメ視聴者に絶対的な知名度を誇っているとは言い難い。そのようなことを踏まえて、何故、「ツンデレキャラ」を見かけなくなってしまったのだろうか。齢18の弱い頭で少し考えてみることにする。・・・という体の深夜テンションで書いた個人的備忘録である。
べっ、べつに書きたくて書いたワケじゃないんだからねっ!

曖昧なツンデレの定義

そもそもツンデレの条件って何だろうか。色々な文献を浚ってみたけれど、個人的には3種類くらいに分かれると思う。

1.「ツン」と「デレ」が同じ対象にそれぞれ並立している状態
これが一番わかりやすいかもしれない、いわば最もステレオタイプなツンデレな気がする。いわば普段は冷たく接したり時には相手に暴力を振るうような人物が、時としてその相手に「べっ…別にあんたのことなんか好きじゃないんだからねっ!」と隙を見せるパターンである。大体のツンデレはこのパターンが垣間見えるといっていい。この二面性が所謂「ギャップ萌え」を引き起こすのだろう。その過程にある不器用さに萌えるのもまた良し。

2.基本的に周りには「ツン」を貫くが、特定の人物に「デレ」る状態
これはお嬢様タイプのツンデレに顕著だと思う。人の上に立つという立場上、お嬢様には何かしらの矜持がある。そんな中、彼女らの心のオアシスとして、特定の人物ならデレられるという状態を作ることによって、その対象は「自分だけを特別扱いしてくれている」という状況になる。そこにオタクは萌えているのだと思う。オタクが何者でもない社会の歯車であるなら猶更と言っていい。

3.時間経過により「ツン」が徐々に「デレ」へとなっていく状態
出会った時には[ツン 100:0 デレ]の状態だったものが、物語が進むに連れてどんどんデレの割合が上がっていくというものである。好感度のバロメーターと言ってもいいだろうか。基本的にライトノベルのように話が順繰りに進んでいくもののツンデレヒロインはこういったものが多い気がする。例えば、最初は主人公・阿良々木暦の頬にホチキスを綴じたくらいだったのに、キスの過程を経て、最終的には暦とカップルになり、ほぼデレ要素だけになった戦場ヶ原ひたぎなんかがわかりやすい。釘宮キャラも大体これではないだろうか。


「ツンデレ」は’’面倒’’である
・・・とツンデレを3種類に分けてみたところで、僕はあることを思った。
ツンデレって面倒だ。
「べっ…別にあんたのことなんか好きじゃないんだからねっ!」というデレがあって初めて「ツンデレ」は成立するし、そのデレを目がけてオタクは「ツンデレ」を愛している。クーデレにしろヤンデレにしろサドデレにしろダルデレにしろ、「デレ」がなければ萌え属性として昇華しないし、オタクは振り向かないのだ。
そうなると、オタク達は「あれ、じゃあ必要なの『デレ』だけでよくね?」という結論に達してもおかしくはない。
そこで、最近のアニメトレンドを振り返ってもらいたい。以前に比べ、「異世界転生無双」「日常系」のアニメが増え、全うな「ボーイ・ミーツ・ガール」が減ってはいないだろうか? 一緒くたにしてしまうのもどうかと思うが、これらは安心して・力を抜いて見ることができるアニメなのである。つまり、オタクは以前と比べて疲れてしまったのだ。そしてこれと「『デレ』だけでいい」という概念を結びつける決定的なものが、近年急速にミームとして普及したバブみという新興勢力の萌え属性である。



現代環境にフィットする「バブみ」

バブみとは、言わば萌えの対象に母性を感じて甘えたい、という状態を表す感情のことである。特にロリキャラに使われることが多く、例えばゲーム『艦隊これくしょん』の駆逐艦勢なんかはそう言われることが多い。最近では、アニメ『世話やきキツネの仙狐さん』の仙狐さんがこれに当たり、ある種のダメ男製造機としてヒットを飛ばしたのはご存知であろう。
バブみという萌え属性が流行した一因は、個人的に「全肯定」という部分にあると思う。ツンデレと比較して考えるなら、「ツン」を伴わない無条件の「デレ」だ。上述したような「デレ」だけでいいと考えているオタクにはこれ以上ない萌え属性なのである。そしてこれが、SNSを中心としたインターネットを中心に、ペシミストの思考に支配されつつある世の中のオアシスとなる対象となったのではないだろうか。そしてそれが結果として、「ツンデレ」を縮小させてしまったという訳だ。



「ツンデレ」の今後

さて、少々話は逸れてしまったが、上記の理由から僕はツンデレを見かけなくなってしまったと推測した。それではツンデレの今後はどうなるのだろうか。このままどんどん忘れ去られてオタク史の1ページに残るのみの死した概念となってしまうのだろうか? 個人的には、そんなことはないのではないかと思う。というのも、これも先程述べたことであるが、現在「異世界転生無双」「日常系」という、謂わばツンデレがあまり必要とされないようなアニメがトレンドとなっている。これがまた、以前のように「学園系」「ローファンタジー」を中心とした「ボーイ・ミーツ・ガール」の系統が流行るようになれば、再びツンデレヒロインは増えてゆくのではないだろうか。80~90年代にしたって『魔法騎士レイアース』だの『魔神英雄伝ワタル』だの『天空のエスカフローネ』だの、無双はしないかもしれないが異世界転生モノが流行ったではないか。それが少し形を変えつつもまた一周してきたということなのではないだろうか。
詰まる所、今の僕にできることはただ待つのみである。その内きっと、「べ、別にアンタのために待ってなんかいなかったんだからねっ!」と「ツンデレ」は顔を赤らめながら木陰から姿を現してくれるであろう。


広告
他51件のコメントを表示
×
5~10年前に比べて今のラブコメが全く叩かれない現状からすると、ツンデレブームが再び来ると変な批判ばかり起こりそう
2ヶ月前
×
前どっかで見て納得したのは 今はハーレム物しかないけどハーレムとツンデレは相性が悪いからってのがあったわ
2ヶ月前
×
なんか言い過ぎたかもしれん。
細かい違いにかこつけてこっちも愚痴りたかっただけなので、
記事主さんにはお疲れ様との言葉を残しておきます。

調べてみると>>52さんの言ってるタイプに近い、
「最初ツンツン、落とすとデレ」をツンデレの祖と言う人も居ましたね。
個人的には昔のエロゲで流行った「周りが居るとツンツン、二人になるとデレ」が最古だと思ってましたw

その後、海原雄山や磯野波平のような雷親父タイプ、
言動はツンツンしてるけど内心愛情の裏返しなキャラが流行ってる時に、
NARUTOの岸先生が香燐のようなエロゲタイプのツンデレを出して来て、
違和感すごかったのを覚えてます。
(この時代は「美鳥の日々」でも、ツンデレの解説はエロゲタイプを引用してるのに、出てくるキャラは雷親父タイプのツンデレで、たぶん作者もwikiかなんか丸引用してるだけの知識しか無くて精査してないなって作品が多かった印象)

個人的には今も異世界お●さんに出てくるツンデレエ●フとか好きですし、
衰退してるかは把握できてないですが、
粗製乱造が与えるブランドへのダメージの深刻さは、
アタリショックやなろう小説が体現してくれてるかなと思います。
2ヶ月前
×
消えた、というよりは細分化されたってイメージだわ。王道のツンデレが飽和状態になったから派生して色々と変容しただけで『好きになると態度が変わる。素直になれない』っていう大きい枠の定義で言えばバリバリ現役の表現スタイルだと思う。あとはツンデレ側の問題よか相手になる主人公側の問題という気もする。ツンデレの相手キャラは大抵、やれやれ系の事なかれ主義な鈍感主人公が多いしそれが物語やツンデレという属性の都合上相性が良い面を否定出来ないが、そっちも飽和状態になってしまって、見ていて感情移入や憧れよりも苛立ちや嫌悪感を覚える受け手が増えた結果として、相手方のツンデレの需要も相対的に減ってしまっている様にも感じる。そういう意味では、バブみも細分化されるだろうしその中でバランスがツンデレに通ずるものも生まれるだろうから結局は衰退しても無くなりはしないだろうなぁ。
2ヶ月前
×
リアルでいたら面倒な性格の女って現実を知った男が増えたんじゃない?
2ヶ月前
×
ツンデレは多面性であるがゆえに、見せるのに時間がかかる
1クール13話で複数キャラを立てようとしたらそんな尺はない
キャラ絞るか2クール26話無いと無理
2ヶ月前
×
勘違いした暴力女が量産されたからじゃないっすかね?
2ヶ月前
×
これが(ツンとデレの絶妙な加減が)なかなか難しいねんな…
2ヶ月前
×
ツンデレっていうのは負けヒロインポジなんですよ。
私の記憶では「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(最終巻2013年)」「ゴールデンタイム(最終巻2014年)」までは確かに存在していたはず。
エヴァンゲリオンではアスカ・ラングレーがいたけれど、正ヒロインに綾波レイがいました。
ハルヒは順当にいけば朝比奈みくるが正ヒロインです。
高坂桐乃なんて実の妹です。ツンデレは負けフラグなんです。

だから順当にいけばツンデレは物語のスパイスだったんですけど、俺妹はタイトルでわかる通り、結局ツンデレヒロインが正妻の座を獲得して結ばれるという結末を迎えました。連載期間中はツンデレ、ヤンデレ、クーデレ、など今も尚使われるヒロイン属性が造語されました。そして一種の達成感を得て、ツンデレは概念に昇華されました。
ツンデレがなくなってしまった原因は「満足したから」な気がします。
きっとまた時が経てば戻ってくるでしょう。

バブみに関しては様々な説があるんですが、母親のように自分だけを愛して欲しいという欲求があります。
最近のヒロインは全体2回攻撃のお母さんですからね。
これはエロ同人でNTRが隆盛したことで、二次元に対する軽い不信が生まれてしまったことに対する「やっぱ純愛だよね」というカウンターなのではないでしょうか。
若く感受性も豊かでしょうから、エロゲのほうがダメージが少ないはずです。優しい心を守ってください
(^ω:;.:…(^:;….::;.:. :::;.. …..
2ヶ月前
×
最初ツンツン後デレデレって典型的な時間経過ツンデレでしょ……時間経過ツンデレなら9:1どころか99:1、むしろ9以前の魔想さんや無印恋姫の荀彧の当時の人気見るに作中では100ツンでもいいくらい
態度裏腹ツンデレとか特定条件ツンデレはデレ見せてもいいけど、時間経過ツンデレだけはデレた瞬間にもうツンデレとしての価値はなくなるから、デレをデレとして見せちゃいけない
デレた後に続編とか出すとわかりやすいけど、イチャイチャ日常パートしかない時間経過ツンデレってもうツンデレとしては終わってるよ
2ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。