• 自然な手を指す事が出来るかは技術じゃなくて精神力

    2018-12-19 15:23


    上の局面図は先日行われた対局で、中盤の局面です。
    2018年12月18日藤井聡太七段VS門倉啓太五段【第77期順位戦】
    で、現局面は、
    後手番の藤井聡太七段が32手目に☖3二銀と指した局面です。
    この局面で、対戦相手の門倉啓太五段は44分の長考の末、
    ☗4七銀上と指しました。

    ここはプロでの実践例が2局あり、いずれも先手の振り飛車側が勝っています。
    ソフトの評価値もここで☗2五歩と指せば、先手に+400程振れていました。
    長考していた門倉五段も元々は振り飛車党の棋士ですし、当然実戦例のことも
    知っていた事と思います。

    読んでいる内に何か気になる変化があって、
    それで戦端を開かなかった(☗2五歩)のでしょう。 

    でも、その後の実戦の流れを見ていると、やはりここで行くべきだったと
    個人的には思います。

    門倉さんの代わりにもし渡辺棋王(振り飛車はやらないけど)や羽生竜王、
    久保王将であれば、多少は考えるかもしれませんが、まず間違いなく☗2五歩を
    指したものと思われます。
    ちなみに、☗2五歩に☖同歩は☗2五同桂と自然に取り返されて、角取りが
    残り、逃げれば素直に☗4五歩で後手潰れでしょう。
    なので、同歩とは取れないのですが玉頭に敵の歩が進んでいくのも非常に
    味が悪い。ま、色々と理屈は言えますが、とにかく、
    自然に行きたかったな、というのが気楽な観戦者の意見ですw

    でも、こういう風な、どっちかなという時に
    突っ込むか、突っ込まないかは、
    技術というよりは、まるで将棋の神様に
    『あなたは勇気がありますか』
    と問われているような気がしますね。

    羽生さんの名言にもあるじゃないですか。
    『運命は勇者に微笑む』って。

    さて。  今後楽しみな対局は、
    2019年1月1日に放映される新人王記念対局となる
    豊島2冠 vs 藤井七段 の対局ですね。
    ※対局自体は既に行われていて録画放送となりますが。

    先手が新人王側となる藤井七段となるはずですから、
    ここは後手となる豊島先生がどんな戦型選択を後手として採択するのか、
    それにまずは注目しています。

    対する藤井先生も、先手の得を最大限生かしにいくでしょうし、
    豊島先生は居飛車で来られるのはほぼ確実ですから、
    対策は立てやすいのではないかと思われます。

    その分、非常に狭く深い研究手順が実戦で現れるのではないかと、
    期待しております。

    と、その前に、まずは明日の竜王戦7番勝負最終局ですよね。
    非常にシビアな序盤が見られることでしょう。

    いやぁ、楽しみですね。
    それではまた次回。

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  • 第31期竜王戦第三局初日

    2018-11-01 23:21
    本日羽生竜王vs広瀬八段の竜王戦第3局(初日)が行われました。
    封じ手局面がこちら↓


    先手の羽生竜王が持ち駒の角を3七に打って、
    後手に6四桂と歩を取られるのを防いだ局面です。

    一般的には3七角より4六角の方がポジションとしては良い位置です。
    ただし、羽生竜王が69分も考慮されて打ったのですから、
    何か理由があったのでしょう。

    後手からは、2一にいる桂馬を3三桂と跳ねる手が第一感に私には思えます。
    3三桂と跳ねた後は、4五銀 同銀 同桂 が後手の狙いで、そう進むと
    銀がさばけて角取りの先手となり後手の攻めが続きそうです。

    ただ、そうは言っても再度現局面を見ていると、3三桂に☗2四歩と飛車先の
    歩をじっと進めておいて、意外に均衡が取れているような気もします。
    後手陣の飛車と桂馬2枚があまり働いていないので、難しいのかもしれません。

    いずれにせよ、本日の将棋は中継を見ていて、感心させられる指し手ばかりで、
    大舞台にふさわしい素晴らしい内容の将棋だったと思います。

    明日も楽しみです。
    それではまた次回。





  • 安田純平さんの件

    2018-11-01 08:57
    安田純平さんが帰ってきましたが、
    シリアに行った事、人質にとられた事、等々については
    私は肯定も否定もしません。

    ただ、今回の件で純粋に疑問に思ったことが2つ。
    1つは、
    安田さんは3年以上、拘束され、その内の一定期間は拷問にも遭っていたらしいですが、
    その拷問内容も本人が答えていた内容が本当だとしたら、
    帰国時の様子を見ると、傷も無い様だし、そんなに痩せているわけでもないし、
    あんなに元気なわけは無いと思うのですが・・・

    同様にシリアに取材に行って、殺害されてしまった後藤健二さんとは
    えらい違いだなと思わざるを得ないのですが・・・。不思議です。

    もう1つは、メディアは自己責任がどうとかばかり言ってるけど、
    そもそも、さっき書いた疑問点については全然突っ込まないけど、何でなのだろうか?

    まぁ、今の大手メディアは素朴な疑問点を突っ込む事が、減ってきた感じはしますね。。