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420手の死闘
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420手の死闘

2018-03-05 00:10
    しばらく将棋に関する記事を書いていなかったので、久しぶりに書こうと思います。

    最近気になった将棋界のニュースと言えば、

    何といっても2月27日から28日未明にかけて行われた
    中尾敏之五段と牧野光則五段の対局です。


    もう1つはA級順位戦の最終日に関してですね。
    非常にドラマチックな展開でしたよね。

    今日は、中尾敏之五段と牧野光則五段の対局について触れようと思います。

    この対局は「420手」という異例の長手数となりました。
    この将棋は手数もさることながら、
    中尾先生の引退がかかっていると言っても過言ではない
    極めて重要な対局だったわけです。

    中尾先生は、3月末までに残り2勝しないと現役引退に追い込まれるという状況なのです。
    何故なら、中尾先生はフリークラスになってから10年目ですから。
    というのも、フリークラスの棋士は下記の規定があるのです。↓

    以下は将棋連盟のHPからの引用です。
    フリ―クラス棋士はC級2組から陥落(もしくは三段リーグ次点2回で四段昇段)後
    10年以内にC級2組に昇級できないと引退になります。

    ということで、中尾先生の必死の粘りもこの規定を見ればなるほどとうなずけます。

    ところで、中尾先生ご本人は覚えていないかもしれませんが、
    実は筆者は以前に新宿将棋センターで中尾先生の指導対局を受けたことがあります。
    しかも、プロ棋士と初めて指導対局したのは何を隠そう中尾先生だったのです。
    筆者はその時『飛車落ち』で挑んで完敗。
    プロ棋士のレベルの高さを身を持って知った瞬間でした。。
    あれから、もう数年経つんですから時が経つのは速いですねぇ。

    その時の指導対局で中尾先生は非常に優しく丁寧に接して頂いたので、
    とても良い先生だと思ったものです。

    そういう事情もあって、個人的に今回の対局は中尾先生に勝って欲しいなと
    思っていたのです。

    筆者も当日の将棋連盟ライブ中継で見ていたのですが、
    中尾先生の気持ちが棋譜から伝わってくるようでした。
    420手の持将棋成立後の指し直し局で、
    その時の筆者の勝敗予想は、必死の粘りで負けていた将棋を引き分けにしたのだから
    指し直し局は中尾先生が勝つんじゃないかと期待も含めてですが、そう予想していました。
    しかし・・・未来は誰にも読めないものですね。

    指し直し局は、牧野先生の攻めがあまりにも痛烈で、反撃のチャンスもなく
    中尾先生が敗北してしまいました。。

    それを見ていた私は、正直言いまして思わず涙ぐんでしまいました。
    こんなに必死に将棋を指しても、それでも引退に追いこまれてしまうのか、と。。

    勝利の女神は時として非情ですね。
    藤井聡太君のような一際光り輝く存在がいる中で、プロ棋士になっても
    なかなかその後勝てずに引退に追い込まれてしまう先生もいる。。

    仕方ないこととはいえ、勝負の世界はやはり厳しいですよね。。
    とはいえ、他の業界も一人前でやっていくのはどこも厳しいところはありますが・・・。

    せっかくなので、今日は時間が無いんですが後日このブログで
    今回の中尾先生と牧野先生の対局を、いくつかポイントと思える局面を紹介して
    振り返ってみたいと思います。

    それではまた明日!
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