季節もすっかり冬へと移ろい、インフルエンザやノロウイルスの季節に……
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みなさんお元気ですか? 寒さで枯れそうな感染症マニアのグァバちゃんです……

これまでグァバちゃんはインフルエンザ・デング熱・レプトスピラ症と、色々な感染症を紹介してきました。
本日は打って変わって、感染症の流行を理解するために必要な「数理モデル」のお話をします。

みなさんは感染症の「感染力の強さ」を表す数値をご存知ですか?
たとえば麻疹(はしか)は感染力が強いことで有名ですが、感染症の感染力はどうやって比較するのでしょう?

感染症の伝染力は以下の2つの指標から評価されます。

1. 基本再生産数(basic reproduction number):R0
2. 実効再生産数(effective reproduction number):Rt

この2つの指標は、感染症の流行やワクチンの有効性を理解する上で必要な、感染症疫学の基本中の基本となる概念です。

おっと、なんだか数学的で難しく感じましたかね。
大丈夫、今回は噛み砕いて説明するので、中高生の方でも理解できるように優しく解説します!

というわけで、前編の今回はまず、この2つの指標の意味と使い方についてお話しましょう。

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