「オームの法則のときの回路って、水の流れを想像すると分かりやすいよ」
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中学や高校の理科なんかだと、だいたいこう言われますよね。
こんにちは、シラノです。

電流が水で、電圧が高さの差で、抵抗が細い管で、電池がポンプ。
たしかに便利な例え方で、回路が急に“絵”になって分かった気になります。

ただ、この例えって、実は「水が流れるとはどういうことかが分かっている」ことが前提だったりします。

水が流れているという事がちゃんと分かっている人ほど、電気もちゃんと分かる。
逆に、水の方が「なんとなく」で止まっていると、電気も「なんとなく」で止まります。

例えば「水は高いところから低いところへ流れるからね」と言われたとき、それを“説明”として受け取ってしまうと、次が続きません。
それは言い換えであって、原因がまだ入っていないからです。

物理というのは、ややこしいようで、けっこう素朴です。
何かが起きているなら、その裏に何かしらの“実在”があるはずだ、と考えます。

落下なら、重力みたいな力があるはずだし、
仕事が取り出せるなら、元手になるエネルギーがあるはずだし、
離れた場所まで影響が届くなら、「場」みたいなものが空間に広がっているはずだ、
という発想になる。

水が流れる、というのも同じです。

「なんか知らないけど、そういうもの」で済ませてしまうと、電流も一生「なんかそういうもの」になります。

なので、「水が流れているという現象の裏にある物理」を、今回は前後編にわけて説明していこうと思います。

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