「悪魔崇拝」による大騒動、「サタニック・パニック」の話、続きです
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こんにちは、倫獄です。
前回は、1980年代アメリカのサタニック・パニックを振り返りました。

D&Dが悪魔崇拝ゲームとして上院で論じられ、
喋る馬のテーマ曲が逆再生で悪魔の音楽にされ、
チャック・ノリスが保育所に出没したことになり、
そして無実の保育士たちが有罪判決を受けた、一連の話です。

詳細は前回のブロマガをぜひご覧になってください。

●現代の魔女狩りの恐怖――サタニック・パニックとは何か:倫獄

今回は「なぜそんなことになったのか」「なぜ同じことが繰り返されるのか」を掘り下げます。

◆◇◆誘導されやすい記憶の仕組み◆◇◆



前回、「チャック・ノリスが保育所に来た」という供述の話をしました。
詳細は前回の有料部分を見ていただくとして、事情聴取をされた子供たちがそんな事を言っていた訳ですが……

あれは、子供たちが嘘をついていたという話ではありません。
では、何が起きていたのか。

当時、広く信じられていたものの一つに、「回復記憶」という考え方がありました。

トラウマ体験の記憶は、無意識のうちに抑圧されることがあり、専門的なセラピーを通じてそれを取り戻せる、という発想です。
1980年代から90年代にかけて、多くのセラピストや捜査員がこれを信じ、催眠や誘導的な問いかけによって「埋もれた虐待の記憶」を発掘しようとしました。

問題は、記憶がそんなふうに保存されていないことです。

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