【ロンドン時事】英中央銀行のイングランド銀行が1939年、ナチス・ドイツがチェコスロバキア侵略後に略奪した金塊を売却するのに協力していたことが、このほど公開された内部文書で明らかになった。英各メディアが31日報じた。それによると、金塊は現在の価値で7億ポンド(約1千億円)以上に相当。イングランド銀が、当時の独中銀であるドイツ帝国銀行の代理として売却したという。(2013/08/01)
こういう歴史の真実は隠しておけばいいと思うが、知っている人はすでに知っているし、知らない人は読んでもわからないから、この程度のことなら明らかにしてもいいのだろう。
天皇の金塊の方はどうなっているのかというと、西洋と違って日本でこの手の文書が出てくることはないと思うし、秘密は墓場まで持っていくという文化の身に付いた度合いが明治生まれの人は凄いものだと感じたことがこれまでに多々ある。
したがっていまでもわからないことが多いのだが、ひとつにはやっぱり原子力政策をめぐる資金に化けていて、およそ50年前に日本の将来については大きな選択があったのだ。原子力時代黎明期の日本には、自主防衛路線というものが明確にあった。もちろん真の自主防衛であって、アメリカの使い走りとしての国防ではない。
これについて、国連の敵国条項があるのだから自主的な核武装など無理だったはずという人がいるが、それは私たちが無理と決める筋合いのことではなくて、50年前の外務官僚に不可能の文字はなかったのである。無理だろうと何だろうとやるつもりだったことが次の外務省文書からうかがえる。