第564号「"EL-57"動画作品を作ってみて」
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第564号「"EL-57"動画作品を作ってみて」

2019-11-07 01:11
    STAGEAの修理は来週の予定です。それまで、ピンチヒッターとしてEL-57を活用して演奏を楽しんでいますが、先日早速この機種を使った作品を2つ作りました。今回は、その作品作り、そして動画投稿後の反応について感じた内容です。

    ●不思議と面白い
     現在、もはやSTAGEAと比較対象にもならないであろう機種「EL-57」。特に音色面は全49音色、レジストボタンは8個というのはどんな曲にチャレンジしようとも最大のネックになること必至の事実。しかしながら、今回2作品作成してみたのですが、これが実に面白い。その"不自由さ"がこの機種の魅力なんだということを改めて感じたのであります。記事を書こう!!と思ったぐらいだから相当ですよね。

     ストリングスは1か2の二つ。ピアノもエレピもハープシコードも一つ。コズミックはタイプが違うものが4つ。いい言い方をすれば無限に存在する世界の楽器から選ばれし楽器達でしょうか。逆に悪く言えば、どの曲を演奏しても似通った音作りになりやすいとも言えるかもしれません。原曲を聴いて、「こんな風に57で再現したい」と思うのですが、果たしてそれ相応のものが出来るかどうか。大抵「こんなもんか」で終わるのです。でも、それはSTAGEAに耳が肥えてしまったこともあるかもしれません。比べちゃいけんのです。いかに、57の性能内で楽しむ事が出来るかを考える事が大事なんです。

     そこさえ割り切ることが出来ると意外と楽しい機種です。今回選曲した楽曲のひとつに「まちがいさがし/菅田将暉」があります。原曲はミディアムテンポのバラード。8ビートの中にピアノのバッキングが美しく、サビでは感情的に歌い上げる1曲です。これを弾きたい…こういった世界観を再現してみたい。…と思うんですよね。最初は。その感情をもったまま、57の前に座り、いざ作業をするとまぁ現実をぶつけられるワケです。ユーザーの工夫の見せ所であります…!!

    ●工夫次第でなんとかなる
     いろいろ挫折面はあるのですが、工夫することも大事ということを57は教えてくれました。「無ければ代用」が基本であります。例えば、原曲ではギターのカッティングが鳴っています。ジャンジャカジャンジャカ。これを表現しようにも、似たものは57には存在しません。結果、16ビートのグループに存在するチャンチャカなるパターンで「代用」しました。サビについては、「ダンスポップ」というリズムジャンルも違う所から引っ張ってきました。

     また、リズム楽器は楽器音を重ねて厚みを出すことにしました。単体では、その音の薄さから他楽器音に埋もれてしまいがちです。そこで、スネアドラムヘヴィー、スネアドラムリバーブといった響きの似た楽器を重ねます。するとアラ不思議。音が太く、先ほどよりかは存在感が出るようになりました。

     こういった工夫を随所に取り入れていきました。ここに"面白み"を感じることが出来たら、シメシメです。57が出来るコトでどこまでその曲の世界観を表現できるか!?という「不自由の中の楽しみ」を"意図的に"楽しめるようになるんですよね。人間って面白いです。"あえてやる"がミソです。

    ●その結果、作品の評価はどうか?
     57でいろいろやって動画作品を2つ作りました。気になるのが、視聴頂いた方々からの反応です。左の写真は2019年11月7日現在の数値です。「まちがいさがし」は再生回数446回、GOOD評価27、BAD評価2です。「さらば恋人」は再生回数471回、GOOD評価34、BAD評価0です。

     再生回数を多く見るか、そうでないかの感覚は一概にはわかりませんが、少なくともこれだけの方々に視聴頂き、興味を持って評価頂いている点は感じることが出来ました。また寄せられたコメントの中には、「EL-57で!?」なんて、驚いた方もいらっしゃったり、機種うんぬんではなく、ELシリーズそのもののサウンドを好んで聴いてくださった方もおられ、様々な声を伺うことが出来ました。

    ●STAGEA02とEL-57
     全部入りのラーメンが欲しけりゃSTAGEAを迷わず弾けばいいと思うのです。メモリも潤沢、制限はまずかからないですし…好きなことを好きなだけとことん入れ込めることができます。ここです!!ここ!!先ほどの「あえて」の登場です。今回はトラブルにて一時的に使えなくはなったのですが、今回はEL-57という機種を使いました。普段、「限界、限度」という概念をあまり考えることなく、STAGEAを使っているからこそ実感する「不便さ、制限の多さ、表現力の健気さ」という点。そこをいかに楽しめるか、表現できるかを57は再度教えてくれたように思い、そこを楽しむのも悪くはないと思ったのです。

     …かといって、「ほいじゃぁ、57をずっと使えばえぇじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、STAGEAでやりたいこともあるし、STAGEAの潤沢な機能を存分に使える表現というのも魅力的ですよね。だからその差というのが余計「機種間のギャップ」を楽しませてくれているんじゃないかと感じることができました。

     今回2つの作品作りを通じて、新たな面白さを感じることのできたEL-57。修理までもうしばらく時間があるので、何かもう一つぐらい作ってみたいという気持ちです。今度はどんなサウンドを奏でてくれるかな!?


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