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【かみト〜ク!】第3回 ゲスト/米田智彦
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【かみト〜ク!】第3回 ゲスト/米田智彦

2013-06-10 00:21
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    「ソーシャルの縁を辿ってどこまで生活できるかな、というコンセプトを思いついて自分を実験台にしてやってみようかなと」

    山口 今日はガラガラ(キャリーケース)を引いてましたけど、まだノマド生活は続けてるんですか?

    米田 いや、もうやってないんですけど、『かみぷろ』にはこれで来ないとダメな気がして。今日は写真も撮られると思ったんで。

    山口 ああ、撮影用! 気を遣ってもらってすいません。じゃあ今日のガラガラはトニー谷のそろばんみたいなもんですね。

    米田 ええ。こういうのを引いてこないと、「あれ、ノマドじゃないの?」とか言われたりするので(笑)。

    柳沢 キャラクターは大事だからね(笑)。

    山口 米田さんは以前、プロレス業界で仕事をしてたそうですね。

    米田 10年くらい前にiモードの『バトル三昧』というプロレス・格闘技のサイトで、毎日、情報を流してました。

    ハッスルの記者会見でいつも山口さんのことを見てましたよ。

    その後も『週刊ゴング』と『ゴング格闘技』を出していた出版社でも働いていましたね。

    山口 ああ、じゃあ遠い親戚みたいなもんですね。そんな奇妙な縁に甘えて、今日は“ノマド”について教えてほしいなあと思います。米田さんが「NOMAD TOKYO (ノマドトーキョー)」を始めたのが2011年。

    米田 はい。1月11日からスタートして、11月いっぱいまでやりました。

    山口 とってつけたような1づくし、と。その前は何をやってたんですか?

    米田 フリーの編集者で、ファッション誌を作ったり。「TOKYO SOURCE」というインタビューWEBマガジンに関わったり。

    僕は同時進行でいろんなことをやっていくのが好きで。格闘技やプロレスも好きだったんですけど、アートとかカルチャーも好きだったので、いろんな可能性を潰さず、多方面でマルチでやりたいなと思ってました。

    山口 マルチ商法はやったことない?

    米田 マルチ商法はやってないですよ!(笑)。

    それで、なんでノマドトーキョーを始めたかというと。ソーシャル・メディアがいろいろ出てきて、個人がいろいろ情報を発信できるようになったんで、ソーシャルの縁を辿ってどこまで生活できるかな、というコンセプトを思いついて自分を実験台にしてやってみようかなと。

    山口 ノマドトーキョーを始める、直接のきっかけって何かあったんですか?

    米田 2010年に日本で初めてのUSTREAMの本(『USTREAM 世界を変えるネット生中継』)を、著者の川井拓也さんと一緒に作ったんですね。僕が企画して。

    それで、孫正義さんが、USTREAM社を買収する中継の時に、川井さんが「USTREAMのスタジオを原宿に作りませんか」とツイートしたら、孫さんが「やります」と即答してくれて。そういうのを目の当たりにして、これはちょっと面白いことになってきたなと。

    その頃、ニコ生やFacebookも始まってて、そういうメディアを総動員してどこまでできるかをやってみようと思ったんですね。それで家と家財道具を引き払って。

    山口 住んでる部屋を解約して、持ち物は全部、捨てた?

    米田 マンションを解約して、持ち物は最低限必要な物は残して、トランクルームを借りてそこに詰め込んで。

    あとはソーシャル・メディアを使って「今度、ノマドトーキョーというものを始めました。誰か泊めてくれる人がいたら募集します」と呼びかけて。

    友人の家やゲストハウスにも泊まったりしながら、なるべく人間バトンみたいな形で紹介、紹介、紹介で繋いでいって。

    山口 そのガラガラに怪しい物を詰めて売って回って生活してたんだ?

    米田 いやいや、だから怪しい物は売ってませんって!(笑)。昼間はちゃんと普通に仕事してましたから。

    山口 え、どういうこと?

    米田 フリーの編集者として、昼間は喫茶店とか、出入りの出版社で、普通に仕事をしてるわけですよ。それを維持したまま、いろんな所に泊まり歩くという生活だったんですね。

    柳沢 お金を遣わずにいろんな所に泊まり歩くということをやってたの?

    米田 お金を払わない代わりに、僕ができることでお返しするということでやってましたね。

    柳沢 それは体を差し出すとか、そういうことも含めて?(笑)

    米田 いやいやいや(笑)。人を紹介するとか、その人がやってるビジネスの記事を書くとか、「等価交換」と言ってたんですけど。

    山口 そういうゲーム性の楽しさみたいなものもあった?

    米田 それはありましたね。喫茶店で仕事してたら、「隣にいた者ですけど」というリプライがあって。「多分、米田さんじゃないかと思ったんですけど。さっきまで隣に座ってました」って。なんだ、隣にいたなら直接言ってくださいよ、みたいな(笑)。

    新宿で「タクシーが捕まらない」とかツイートすると、「もうすぐ新宿に着くので乗せますよ」とすぐ返事が来たり。

    山口 そういうことはノマドトーキョーをやってる米田さんだから体験できたこと?

    米田 いや。2010年、2011年当時は、いろんな人に頻繁に起こってたことだと思いますよ。

    どこかの駅のトイレで「紙がない」とツイートしたら、誰かが上から紙を投げ入れてくれた、とかいう話もあったし。

    山口 ああ、それは有名な話ですよね。


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    最終更新日:2015-06-24 12:10
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