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はんてんさん のコメント

先に対談を見てからこっち読んだけどインタビューのくだりで本当に納得した
個別の対談で記憶のすり合わせをしないとか必要以上に情報を与えない所とか
ちなみに私はCharlotteから入ったので昔話が聞けることが嬉しくて仕方ないです!これからも楽しみに待ってますね!
No.3
4ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
参加者: 鳥羽 洋典、 藤井 知貴、 坂上 秋成 構成:坂上秋成 坂上: いよいよ 「『神様になった日』特設サイト 麻枝准研究所」 (以下、『麻枝ラボ』)が始動しました。これは2020年10月から放送の始まるアニメ 『神様になった日』 の応援企画であるとともに、その脚本を務めた麻枝 准さんについて、改めて掘り下げようという試みにもなっています。まずは企画者である鳥羽さんの方から、企画を動かすまでの経緯についてお話いただけますか。 鳥羽: 『神様になった日』(以下、『神様』)を企画した時の話になるんですが、僕は初め、麻枝さんに「 原点回帰をしてほしい 」とだけ伝えたんですよ。そうしたら麻枝さんの方から、「 ちゃんと泣けるものを作ろう 」と言われ、 “古き良きKey作品”のようなものを作る方向に舵を切りました。 ただその時、そういった方向性で行くなら、古くからのファンをもう一度集められる場所が必要になるんじゃないかと考えたんです。 麻枝さんも体調を崩してファンの方々と距離が空いてしまった時期もありましたし、そうでなくとも作品ごとのスパンが長くなったことでファンの世代が変わってしまったという状況も生まれていました。 けれど麻枝さん本人やビジュアルアーツさんの方で「みんな集まって!」と叫ぶのも違和感がある。だったらもう、有志がコミュニティを立ち上げるしかないだろうと思ったんです。 藤井: ビジュアルアーツが主導することもできたかもしれないんですが、やっぱりファンの期待に応えられるコミュニティサイトを作るというのは、凄く重い仕事なんですよ。だから最初に鳥羽さんからこのサイトのお話をうかがった時は、素朴な感想として「何考えてんのかなこの人……」と思いましたね(笑)。企画の意図はもちろん分かるんですが、その内容をどうやって詰めていくかと考えると、やっぱり難しい。 坂上: 最初はどういった内容でやるつもりだったんですか? 鳥羽: 初めは、リアルにどこか場所を借りて、 「麻枝 准についての講義」をやろうと思っていたんですよ。 それこそ放送大学の授業みたいなイメージで、麻枝さんの歴史を振り返ろうと。ですが、一方的に講義をするだけだと広がりがないし、リアルで続けるのにも限界があるじゃないですか。だったらWebでやった方がいいなと考えたわけですが、どうせWebを使うなら講義以外にもいろいろなことができるだろうと。 そこからイメージとしては “麻枝 准の雑誌”みたいなものをWeb上で作れればいいんじゃないか と思ったんです。そう考えると、雑誌っていうのは多様な企画や記事があるから面白いんですよ。だから“麻枝 准の歴史”をやろうとして初めた企画だけど、そこからどんどんコンテンツを足していく方向に切り替えました。 そういった思い付きの企画にたくさんの人を巻き込んで、このコミュニティが作られているわけです。面白いけれど、どんどん物量が増えて大変になり、自分で自分の首を絞めるという僕の悪いパターンでもあります(笑)。 坂上: コミュニティ参加者が楽しめるコンテンツの量を考えると、相当なガチ企画になりましたよね。 鳥羽: そうですね。最初はもっとゆるい“大学ごっこ”くらいのイメージだったんですよ。講義を受けてもらって、レポートを書いてもらったりするような。けど、その方向だとどんどん狭くなってしまうように感じたんです。 藤井: それはそれで絶対に面白いと思いますけどね。今のファンが知らないことも、講義の中では話されるでしょうし。 鳥羽: あえてこの時代にリアルで“大学ごっこ”をやることに意味があるかなとも考えたんですが、さすがにエンタメ要素なしでそれをやると間口が狭くなりすぎる。それだったらせっかくWebも活用するんだし、ある程度は門戸を開こうと。 そんなこんなで、坂上さんと藤井さん、それから『電撃G`sマガジン』で以前Keyを担当していた編集者の方に協力してもらい、今の形になりました。 ■ユーザーが求めているものを確認するために 坂上: 古くからのファンにとっての同窓会的な集まりでもあるけれど、同時に若い人にも届くような企画がたくさん用意されている とも思います。それこそ、今公開されている 久弥直樹・麻枝 准インタビュー だって、若い人も絶対に楽しめるものになっているはずなんですよ。僕は去年、星海社から『Keyの軌跡』という本を出版させていただきましたが、それに対する読者からの反応で感じたのは、『Angel Beats!』(以下、『AB』)や『Charlotte』といった比較的最近の作品でKeyファンになった人の多くが、昔の作品についても詳しく知りたがっているということです。 けれど、古いゲームを実際にプレイするというのはなかなか難しい。だからこそ、これまでのKeyや麻枝さんの歴史を色々な角度から掘り下げるような企画には需要があると思います。 鳥羽: 僕は『AB』の頃から「麻枝 准ってこんなに凄いんだぞ!」ということを沢山の人に知ってもらえるように動いてきたつもりだけど、 今回は視聴者やファンとの距離をもっと縮めたいと考えたんです。 だからサイト自体も門戸を開きつつ、あえて会員制にして、密度の濃いものにしようと思った。積極的に参加して下さる方々とニコ生やブログやチャットでコミュニケーションをとったりしながら、彼等の求めているものに応えていければ、それが一番いいだろうと。 坂上: 研究所といっても、僕らが勝手に麻枝 准を研究してお客さんに見てもらうということではない。もちろんコンテンツは提供しますけど、 みんなで「ラボメン」として活動していくようなイメージですよね。 鳥羽: そうそう。サイトの会員は僕らも含めて全員ラボの研究員だと思っています。それくらい、フラットな関係を参加者と築いていきたいですね。全国の麻枝 准ファンに集まってもらって、 ゆくゆくはリアルイベントをやることも考えながら、色々なことを試してみたいという気持ちです。 藤井: 実際、Keyのユーザー層って作品を出すたびに大きく変わっているんですよ。 新作を出すと、それをプレイしてくれる人の半分以上は新規のユーザーになっている。思ったより入れ替わるんだなと。 坂上: 結構、驚きの割合ですね。3,4作品出せばほぼ全員が入れ替わってしまいそうな。 藤井: ただ重要なのは、ずっと残り続けてくれる1割のユーザーがいるってことなんです。 鳥羽: まさに、このサイトはその1割によって運営されています(笑)。 藤井: 逆に、自分のようにビジュアルアーツに所属している人間からすると、麻枝 准は身近な存在すぎて、それを研究することに意味があるのか分からなくなる瞬間もあるんですよ。そのことで、一度鳥羽さんからお説教されたこともあります。「あんな才能めったにいません! 藤井さんは近すぎて感覚がマヒしてるんです!」と(笑)。そういう事情もあって、 ビジュアルアーツとしてもこの機会にお客さんがどういうことを求めているのか再確認したいという気持ちも持っています。 ■麻枝ラボを彩るコンテンツたち 鳥羽: 具体的に、僕らの方からどういうコンテンツを提供するのかという話もしていきましょう。まずは何といっても、麻枝さんとゲストの対談企画である 「Soul Searching Journey~麻枝准対談企画~」 から! こちらは企画イメージや記事構成を坂上さんにお任せしているんですけど、最初に話を聞いた時どうでしたか?  坂上: 対談企画に関しては二つの軸があるのかなと思っています。ひとつは、これまで麻枝さんと一緒に仕事をしてきた人たちとの対話を記録すること。まさに原点回帰ですよね。そしてもうひとつは、単に昔の話をするだけに留まるのではなく、 この先の麻枝さんがどういった作品を世に送り出していくのかもイメージできるような対談として仕上げたいとい う気持ちがあります。 鳥羽: 麻枝さんは過去を振り返らない人なので、Keyの立ち上げについての話だってめったにしないだろうし、それこそ本来なら第1回ゲストの久弥さんとの関係についての話だって拒むはずなんです。だけど今回はそれをやってくれているので、こちらとしても麻枝さんがしっかり色々なことを確認できる場所を作りたいですね。 坂上: 久弥さんにインタビューをした時も、「驚くほど、当時のことを尋ねられる機会がない」と仰っていました。結局、麻枝さんや久弥さんが話すことを嫌がっているんじゃなく、それを訊こうとする覚悟のある人がいなかったってことなんだと思います。 鳥羽: 昔話って、酒の席では当たり前のように出るものだけど、公の場に出るとみんな避けちゃうじゃないですか。それが分かっているからこそ、この企画では話しにくいことを公の場に持ち出すということを大事にしたいし、それは麻枝さんにとっても初めての経験になると思うんですよ。 坂上: 過去を振り返ることで見えてくる大切なものもあるはずだと、今回の久弥さんと麻枝さんのインタビューを通して確信しました。 麻枝さんがこれまでどういった仕事をしてきたのか。それは人によって印象も違うはずですし、色々と考えながら対談のお相手についても決めていければと思っています。様々な方向からの言葉を集めることが、結局は歴史の蓄積に繋がるはずなので。 鳥羽: 作品解説である 「Histoire of June~麻枝准作品の軌跡~」 についてはどうですか。 坂上: さっき鳥羽さんが“大学ごっこ”と仰っていましたけど、僕も最初この企画に呼ばれた時、作品の解説と批評をしっかりやるということを第一に考えていたんです。ですが、それは『Keyの軌跡』でかなりの程度やっていることですし、エンタメ性にも欠けてしまう。だったら、 麻枝さんに当時の裏話やこれまで話してこなかった作品やキャラクターの話もうかがいながら、少しゆるめの記事にした方が面白いんじゃないか と思っています。 たとえば『ONE~輝く季節へ~』を語るという時に、そこへ正面から向かいあうというのは色々な人がやっていますし、僕も『Keyの軌跡』を含め何度も挑戦してきた。言い換えればそれは、一定の客観性を保ちながら、読者に対して冷静な批評を提示するということでもあります。だけど 今回は、もう少し読者=「ラボメン」と一体化して、主観的に語る方がいいように思うんですよ。 カッコつけた解説じゃなく、「俺は『ONE』のメインヒロインは長森瑞佳だと考えてるんだがおまえらどう思う⁉」みたいなノリで、読み手と一緒にコンテンツを動かすのもいいんじゃないかなと。 鳥羽: まさに、このサイトはそういうことが書ける場だと思うんですよ。僕も 中立性より、内輪だからこそ話せるノリを大事にしていきたい。 だって友達とKey作品やそのキャラクターについて話す時、客観性なんか意識しないじゃないですか。 みんなが自分の主観で好き勝手に話すからこそ楽しいんですよ。 そういう意味では、坂上さんの記事は偏ってくれて全然いいと思ってます。 坂上: そう言ってもらえると心強いです(笑)。僕が勝手に自分の趣味も交えた記事を書いて、時にはそれに読者から「いや違うだろ!」ってツッコミが入るような空間が理想かなと考えてるんですが、どうですかね。 鳥羽: それでいいと思います。参加者の方からの「いや、俺はこう思う!」という意見がたくさん欲しい。それがあってこその麻枝ラボなんですよ。 運営も参加者も関係なく、「ラボメン」として一体化しながら楽しんで、それをどこかで麻枝さんが見ているという構図がいいと思うんですよね。 坂上: たとえば『CLANNAD』をプレイしたとして、好きなキャラクターはそれぞれ違ってくるじゃないですか。だけど、「俺は坂上智代が好きなんだけど、伊吹風子を推してくるおまえ、ちょっとズレてんじゃないの⁉」みたいな会話は、間口が広い場所ではやりにくい。今回は、そこを狭くして内輪感を出すことで生まれるメリットを上手く使っていきたいですね。 鳥羽: それから、麻枝さんのプライベートや小話に迫る 「藤井きゅんのちょっとイイ話」 というコーナーも用意しています。これは麻枝さんと凄く近くで長年関わってきた藤井さんだからこその視点で書いてもらいたいコラムなんですが、こちらについてはいかがですか? 藤井: 本当に「イイ話」になるのかなという不安はあります(笑)。もう書き溜めを始めていますが、ネタをどこから持ってくるかで結構悩んでるんですよ。 実は麻枝さんとやり取りしたメールって、現時点で6000通くらいあるんです。 メールだけでギガ単位。これは仕事8割、プライベート2割という感じなんですが、どこを表に出していくかで迷いますね。 坂上: 個人的には、「麻枝 准の生き様を最も近くで見てきた男……!」みたいなフレーズでやってもらいたいんですが(笑)。 藤井: いやあ、そこまで近くにいたってわけでもないと思うんですよ。仕事で深く関わってきたというだけで……いや、そうでもないですか? 引っ越しとか手伝ったりしたし……。いずれにしても、軸として考えているのは、麻枝さんは自分の過去の話を自慢気に語るのを凄く嫌うから、そこを代弁しようということです。 「これだけ頑張ってたんだ」というのを、本人の代わりに私が話すのはアリかな と。 坂上: 一緒に制作をしてきた藤井さんだからこその視点というのもありますよね。 藤井: たとえば『AB』の場合、本編のシナリオだけでなく、キャラコメンタリーを書くのに相当苦労してたんですよ。けど、締め切りまで時間がない中で、麻枝さんはもの凄くクオリティの高いものを仕上げてきた。そういう部分にちゃんとフォーカスした話もしたいですね。あとは、 麻枝さんから教えてもらったシナリオを書く上での技術なんかにも触れたい。 「麻枝 准のエッセンス」をどうやってシナリオに込めるか、という話もできると思います。他にも、大阪に引っ越してきたばっかりの私が、麻枝さんを案内した時のことなんかもネタにするかもしれません。あの人、基本的に方向音痴なので(笑)。 鳥羽: 今挙げたもの以外にも、麻枝さん本人による音楽コラム「M’s Favorite music!~麻枝准の音楽遍歴~」や、麻枝さんのオススメについて書くエッセイ「Jun's Collection~麻枝さんの今日のオススメ!~」、それからライターや編集者によるコラム「Reflection!~ライター&編集者コラム~」や皆さんが参加できる 大喜利 など、盛りだくさんのコンテンツを用意しています。おそらく、雑誌1冊分くらいのボリュームは、毎月お届けできるかなと思っています。更新も月に1回まとめてという形ではなく、記事ができる度こまめにやってきますし、参加頂く皆さんに何か書き込んでもらえたらそれに対して反応もしたい。 Web上でやるからこそ可能になる、「生きている雑誌」を目指したいな と考えてます。イメージとしては、Webマガジンとオンラインサロンを足して2で割った感じですね。 あとはWebなので、もちろん スタッフによる生配信番組も予定しています。 これも可能であれば月1回はやっていきたい。僕らが 麻枝さん自身やその作品について語って、それに対して皆さんからリアルタイムに意見やコメントをもらって、それを受けながら更にトークを進めていく。 そういった、 全員参加型の番組にしたい と考えてます。いわゆるゼミの発表会やブレストに近いイメージです。そして、可能であれば「研究対象」である麻枝さん自身が出演するコーナーも1つくらいご用意できれば良いかなと思ってます。ただ、ここはご本人の意向次第ですが(苦笑)。 坂上: あとは、サイトに登録してくれたみなさんからリアルイベントを望む声があれば……。 鳥羽: あればもちろんやります! それから、 麻枝さんへのメッセージをもらえたら、本人に届くようにもします。 何かしらのアクションを起こしてもらえたら、リアクションを返すということを、末永くじっくりとやっていきたいですね。 ■『神様になった日』へ向けて 坂上: そうやって「ラボメン」全体で盛り上がっていくことが、『神様』に繋がればいいですよね。今作は“原点回帰”をキーワードにしていますが、鳥羽さんとしては具体的にどういったことを考えていたんでしょうか。 鳥羽: これまで麻枝さんとオリジナルアニメを作る時には、「アニメでしかできないこと」というのを重視してきたんです。『AB』だったらアクションシーンとバンドの演奏シーンを魅せること、『Charlotte』だったら異能力設定が画面映えするように作ること、といった具合に。ただ、今回『神様』をやるにあたって、 「アニメでしかできないこと」はもう意識しないでいいだろうと考えました。 ここからは、そこを追い続けても縮小再生産にしかならないと思ったので。 “原点回帰”というのは、全てを取っ払ってもう一回ゼロからの挑戦をするという意味もあるんです。「Keyのエッセンスを取り込んだアニメ」としての『AB』や『Charlotte』と違い、 今回は「Keyの原点」そのものに立ち返ることを大事にしました。 『Kanon』や『AIR』といった、Keyの真ん中をもう一度見つめ直すということですね。 藤井: 実際、今回は 麻枝さんの芸風がよく出ていると思います。 坂上: 企画のイメージを固める上で、麻枝さんとはどういったやり取りをされたんですか。 鳥羽: 最初のコンセプトやアイデア出しについては、 僕らの方で口出しせず、かなりの部分を麻枝さんにお任せしました。 こちらからは「原点回帰」というお話だけをして、そこから考えてもらっていいですかと言ったくらいですね。 藤井: それが上手くハマったのか、麻枝さんから案が出てくるのも早かったですよね。 坂上: 企画が動き始めたのはいつ頃からなんでしょう。 鳥羽: 病気で入院していた麻枝さんが退院した半年後くらいですね。麻枝さんに何かお願いする時は大抵ご飯を奢るんですが、その時は奮発して、 麻枝さんと僕とP.A.WORKSの辻さんとでウルフギャング・ステーキハウスの大阪店に行ったんです。 そこで「病み上がりだからそんなに食べられない」という麻枝さんに強引に肉を食べてもらい、お願いも聞いてもらうという(笑)。 坂上: 藤井さんはどのタイミングで『神様』に参加したんですか。 藤井: 麻枝さんがP.A.WORKSさんと新作をつくるということが正式に決定し、それを馬場社長に報告してプロジェクトが発足し、私も参加となりました。それが2017年のことですね。 その時はプロットの原型はあったけれど、ラフにもなっていない段階でした。それで、麻枝さんから「物語の流れは決まったけれど、このキャラクターがどう動くか決まってない。そこを考えてほしい」というようなやり取りをしながら、作品に関わっていきました。 物語の作り方に関して、麻枝さんは昔から一貫しています。 「感動させる」というゴールがまず設定されていて、そこに向かうためにストーリーや設定を適宜変えていくんです。 『AIR』を作っていた時にも、「国崎往人が死ぬのは決まってるけど、理由が思いつかない。そこを固めてほしい」という相談が来たのを覚えています。クライマックスだけが先にできていて、細かい部分は後から決めていくんですね。 『神様』の場合、「原点回帰」ということもあって書きやすかったのか、シナリオの初稿でOKが出ましたよね。 鳥羽: あがってきたものを見て、もう一発で「これしかない」と思いました。 『神様』はテーマがシンプルなので、関わっている人たちがイメージを共有できるまでが早かった。当初、麻枝さん自身は少し不安な様子でしたが、我々としてはここからディテールさえ詰めれば傑作になるという確信がありました。 坂上: 脚本を読んで、麻枝さんの中から凄く自然に出てきたシナリオなんだろうなという印象を持ちました。あと、『AB』や『Charlotte』はバトルなりアクションなりといった「動き」を重視していたと思うんですが、 『神様』の場合はキャラクターを魅せることに意識が向いているようにも感じました。 鳥羽: 『神様』では、 とにかく「キャラクターとドラマを魅せる」という点がはっきりしています。 おそらく麻枝さんにとっては、今回「アニメだからこうしなければいけない」という意識もあまりなく、「原点回帰と言われて自分が今書くならこうですね」というものを渡してくれた形になるのかなという気がします。 ■麻枝ラボの目指す場所、コアであることの意味 坂上: 『神様』を盛り上げることはもちろん重要な目的ですが、麻枝ラボは単なるつなぎのサイトじゃないですよね。なんとなく盛り上げることだけが目的なら、もっと間口を広くするやり方を採る方がいいはずですし。 鳥羽: 少なくとも最初はコアな人たちでわいわいやって、それから徐々に広げていくようなイメージにしたいんですよ。たとえば麻枝さんの面白さって、作品だけじゃなくご本人の私生活や考え方にも表れているけれど、そこが意外とファンに伝わってないじゃないですか。そういう部分まで届けたいって考えると、やはりある程度はコアであることが大事になってくる。大きなコミュニティにすることだけが目的じゃない。 なので、広さよりも深さを重視するという意味で、今回は会員制のサイトにしました。月額550円になりますが、「お金を払う」というワンアクションを惜しまない熱量を持った方に集まってもらえたら嬉しいです。僕らとしても、そういう人に満足してもらえるコンテンツやコミュニケーション環境を用意したい。 藤井: 月刊誌を買うノリで参加してもらえたら嬉しいですね。最初にこのサイトの企画のことを聞いた時、昔のゲーム雑誌にあったコラムのノリを思い出したんです。マニアックな文章で、ついてこられる人だけついてくればいいというような。 私はそういう熱と深さがあるコラムが大好きなので、ディープな部分を大事にしていきたいですね。 坂上: 今回、 テキストベースのコンテンツでできることは、ほんとに全部やってるんじゃないかなと思います。 熱い対談もあれば作品論もあるし、果ては麻枝さんのプライベートな趣味嗜好に迫るものまで用意している。相当贅沢なサイトになっているはずです。 鳥羽: それこそ最終的には、サイトの内容を本にしたらそのまま「麻枝 准大百科」になるようなコンテンツを提供し続けたいですね。 坂上: 僕は今回、ライターとしてインタビュー記事の構成をやったり、Keyの過去作品について語ったりすることになります。それは僕にとって楽しい仕事なんですが、気を抜けないなと思う部分も多い。それこそインタビュー関連の仕事なんかは、一般的には割と誰がやっても同じだと思われている気がするんですよ。 けど実際には、どんな質問をしてどんな風に話を構成するかで、内容のクオリティは全然違うものになる。そうしたことを意識しつつ、このサイトに会員として参加してくれた「ラボメン」が、継続的に楽しめるものを届けられるようにしたいですね。その中で、 双方向的かつどろどろに濃いコミュニケーションもとっていければいいなと思っています。 藤井: ファンに支えられて20年が過ぎたことは、本当に感謝しないといけないなと神妙な気持ちになります。 本当に面白いコンテンツが生まれるためには、結局ファンの皆さんと制作者の熱量が大事なんだな、と改めて教えられました。 ただ、ラボメンの盛り上がり方には、すごい妙な気分なんですが(笑)。 今回は面白がる場所や語り合う場所を作り、その先に新しいコンテンツがあるという試みですが、一緒に楽しんでもらえればこれに過ぎたる幸せはありません。 精一杯『神様になった日』を盛り上げていきたいと考えておりますので、麻枝ラボともども応援よろしくお願い致します。 鳥羽: Key作品ってファンの方々の熱い思いに支えられている感じが凄くするんです。 自分自身も、そのファンの一人だからなのかもしれませんが、他と比べても麻枝さんや作品のことを心から愛している気迫みたいものがとても強い気がします。そうやって20年続いた今だからこそ、改めてこういう場を作ることって、すごく意味があると思うんです。 同じ価値観を持った仲間が集まって語り合ったり、想いを共感することって、とても大切なんじゃないか と。 そして、それが『神様になった日』につながっていけば嬉しいです。自分としては「原点回帰」をテーマにしたのも、 ずっとKey作品を愛して下さっている皆さんへ最もダイレクトに届けられる作品にできるのではと思ったからです。 そして、麻枝さんが書かれた脚本は、それが体現されていると確信してます。10月の放送をどうか楽しみにお待ち下さい!
神様になった日特設サイト〜麻枝准研究所〜
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