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  • 「Soul Searching Journey」第9回 麻枝 准×やなぎなぎ 「曲と歌の交差点――感動を生み出すそれぞれの技術」

    2021-01-15 20:00  
    聞き手・構成:坂上秋成
     麻枝 准対談企画「Soul Searching Journey」の第9回をお届けする。
     今回はシンガーソングライターとしてめざましい活躍を続け、アニメ『神様になった日』の主題歌・挿入歌で麻枝氏とタッグを組んだことも記憶に新しい歌い手、やなぎなぎ氏と対談を行ってもらった。
     やなぎなぎは歌い手であると同時に、作詞、作曲、果ては作品の音楽プロデュース経験も持っている人物だ。そのような形で音楽に関わっている彼女にとって、作り手としての麻枝 准はどのように見えているのか。
     そして麻枝 准にとって、アルバム『終わりの惑星のLove Song』、アニメ『神様になった日』、ゲーム『Heaven Burns Red』で深く関わりを持ってきたやなぎなぎはどのような存在なのか。
     作曲家であり、ビジュアルアーツの社員として麻枝 准の音楽サポートもこなす人物であるどんまる氏の見解もうかがいつつ、各々の音楽観が浮かび上がってくるような対談が繰り広げられた。
     麻枝 准とやなぎなぎ。
     両者が“作品”に込めている情熱が、本対談から伝われば幸いだ。

    ――初めに、やなぎなぎさんが音楽活動を始めるまでの経緯や、ミュージシャンになることを志した理由について、あらためてうかがえるでしょうか。
    やなぎなぎ
     曲を作ることや歌うことは昔から好きだったんですけど、中学生や高校生の頃からプロのミュージシャンになろうと思っていたわけではないんです。やなぎなぎとしては、自分のサイトを作ったり、音源をYAMAHAさんが運営していた「プレイヤーズ王国」というサイトに投稿する形で活動を始めました。そうこうしているうちに、色々な方に声をかけていただく機会が増えて、いつの間にか音楽を仕事にしていたという感じです。
    ――メジャーでのお仕事に関しては、自然とレコード会社からも連絡が来るようになったんでしょうか。
    やなぎなぎ
     最初に声をかけてくださったのは、supercellのryoさんですね。私はryoさんの作った曲をカバーしてネット上に投稿していたんですが、それをryoさんが聞いてくださり、「今度アニメの主題歌を作るからそれを歌ってほしい」と言ってくれたんです。
    ――その後、アニメ『あの夏で待ってる』のEDテーマ「ビードロ模様」でメジャーソロデビューを果たすことになりますが、その時はsupercellで活動していた際とは別の感触があったんでしょうか。
    やなぎなぎ
     そうですね。supercellの時はryoさんの作る曲をいかに歌いこなすかというところに集中していたんですが、ソロデビューをして自分の名前が一番最初に出るようになると、気持ちも全然違うものになっていきました。「ビードロ模様」に関しては、できている分の脚本や絵コンテをいただいてから作詞を行ったんですが、作品に合わせて詞を作るというのも初めてだったので貴重な経験になりましたね。
    ――麻枝さんはやなぎなぎさんがsupercellの曲を歌っているのを聴いてお仕事を依頼したいと思ったそうですが、具体的にはどの曲を意識されていたんでしょうか。
    麻枝
     『Angel Beats!』を作っている時に、「君の知らない物語」を聴いたのがきっかけですね。それがアニメ『化物語』のEDだというのは後から知ったので、どういう経緯で聴いたのかは覚えてないんですが。ただ、「君の知らない物語」は自分の好きなBUMP OF CHIKEN の「天体観測」の女性ボーカルバージョンという印象で、凄い曲が出てきたなと思ったのは記憶に残ってます。当時、『AB』の主題歌である「My Soul,Your Beats!」のアレンジをどうしようかと悩んでいたんですが、ANANT-GARDE EYESさんと鳥羽プロデューサーに「君の知らない物語」みたいな感じにするのはどうかと相談したこともあるんです。それくらいに衝撃的な曲でした。
     そういう衝撃もあって自分にとってやなぎなぎさんは遠いところにいる存在だったんですけど、Keyが『Rewrite』を作った時、折戸伸治さんがMANYOさんにやなぎなぎさんを紹介してもらって、しれっと挿入歌のオファーを出してOKをもらってたんですね。それで、頼めるんだったら自分も頼みたいと考えて、『終わりの惑星のLove Song』の依頼を出したんです。