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【講義アーカイブ】禁忌の仏教学:愛欲の比丘は釈尊の夢を見るか? 第2回 自殺:世を儚んで死んだ坊主は許されるか?(講師:大谷由香)[2020年6月4日]
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※ この講義のレジュメを配信しておりますので、適宜ダウンロードしてください。 釈尊がインドで仏教教団を作った時、出家者が一緒に暮らすためのルールとして律が作られました。大乗仏教が興った時、菩薩として生きるための指針として戒が立てられました。仏説である戒律は、仏説であるが故にその文言を変更することは許されません。 しかし全く違う文化・風土・習俗を持つ地域に広まった仏教教団が、インドの仏教教団と同じ生活を営むというのも難しい話です。人間としての営みと宗教上の理想との間に生じる葛藤の軌跡が、実は戒律を記す仏典の注釈書に痕跡として残っています。 この講義では、この注釈書に注目し、3つの観点から欲望と理想のせめぎ合いを学術的に追っていきます。 仏教徒はどう生きるべき?!という理想論ではなく、実際のところどこまで許されるのか、むしろ破戒のギリギリラインをいっしょに探っていきましょう。