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【講義アーカイブ】深読みの楽しみ:新しい「古典」の発見①「無我論としての「笑い男」事件:仏教学者が観た『攻殻機動隊S.A.C.』」(講師:師茂樹)[2020年8月8日]
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※ この講義のレジュメを配信しておりますので、適宜ダウンロードしてください。士郎正宗原作の『攻殻機動隊』シリーズは、その英題「Ghost in the Shell」にも見られるように、「ゴースト」と呼ばれる魂あるいは自我のような存在をめぐり、人格はどこに宿るのか、アイデンティティ(「私」)とは何か、といった哲学的な問題が一つの通奏低音となっている。TVアニメシリーズである『攻殻機動隊Stand Alone Complex』(神山健治監督、2002〜2003年)においても、「笑い男事件」という事件の捜査を通じて、社会システムのなかで立ち上がってくる人格=キャラクター(笑い男)の問題が描かれる。本講義では、この「笑い男事件」の問題と、仏教の無我説との共通性を指摘した上で、人格とはなにか、という問題について考えてみたい。※ 本講義は、『攻殻機動隊Stand Alone Complex』を見ていることが前提となります。講義中に作品を上映することはありません。