カウボーイMUR VIN-JOEのバックストーリー
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カウボーイMUR VIN-JOEのバックストーリー

2019-08-03 01:21
  • 16
せめてこの後どんな物を用意してたかぐらい、せっかくだから残しておきます。


◆MUR(VIN-JOE) バックストーリー◆
凄腕のガンマンで格闘家、賞金稼ぎ。人物モデルは夕陽のガンマンのモンコ、アウトローの主人公、ビバップのスパイク、BJの間黒男、ゼノブレ2のシン。


MURはコート国の田舎町で働く「ぶどう農家」の長男として生まれた。家族は両親だけだったが農園の手伝いとして買われた奴隷「NDK」が居て、妹のようにかわいがっていた。
NDKもMURを信頼し、実の兄のように接した。
当時のコート国では奴隷は当たり前の存在だったため、MURもそれに疑問や違和感を覚えることはなかった。奴隷たちが暴動を起こすまでは。

1919年から五年前、運国際協定の介入で奴隷が撤廃される丁度一年前。
コート国のとある町で「マリナ」と呼ばれる奴隷が惨たらしく虐殺された。その町の町長の奴隷だったマリナはほんの些細な失敗を理由に町長に衣服を剥がれ町の広場に磔にされ
その後町ぐるみでの拷問と辱め、最後には投石で死亡した。面白がって自分の奴隷にマリナを拷問することを強制させたり、マリナの姿を見せて忠誠を促すものもいた。
しかしその騒動はあまりにも多くの奴隷に広まり、また奴隷に情を持ってしまっていた一部のコート人にも周知された。
こうしてコート国全体で反奴隷制度運動「I wanna mean(自分と出会う)」の意識が大きくなっていった。

MURの住む町で事件がおきたのはそれから半年後の事だった。
MURはぶどう農園の肥料の買い付けに町を出ていて、もどってきたのは「奴隷暴動」の後だった。
町は放火で焼き尽くされ、コート人たちは拷問され殺されていた。町は地獄の様相だった。
MURは走りブドウ農場へと急いだ。
農場は焼かれ、ブドウは一つも残らなかった。二人のコート人の焼死体が抱き合うようにして横たわっていた。MURの両親だった。
だが黒こげの自宅にまだ息のあるものがいた。NDKだ。

NDKの左足はひざから下を切断され、幸か不幸か火に炙られ止血されていた。体の至る所に打撲傷と切り傷を負っていた。
奴隷の身でありながらコート人の主人の味方をしたNDKを奴隷暴徒は「反逆者」とみなして暴行に及んだのだ。
NDKはMURに気付くと、口から謝罪の言葉を続けた。それは「ごめんなさい」というそれだけをただ必死に連呼する子供のそれだった。
MURはNDKを抱きしめ謝罪した、この小さな体に贖罪を背負わせた事を。そして感謝した、生き残っていてくれたことを。
NDKの近くには拳銃が落ちていた。「model 3.64」。奴隷暴徒の落とし物だった。

MURはNDKを町はずれの山の無人小屋へと連れて行った。子供のころからよく来ていた秘密基地で、NDKとも何度も遊んだ場所だ。
小屋についてからもNDKは謝罪を続け、MURはそれを許し続け、共に生きようと語った。
「家族」がまだ生きているなら、俺はその為に生きられる。それだけがMURの支えだった。
火事になった家から拝借した食料と薬でNDKを一日でも生かすことに尽力した。
しかし結局、NDKはその日のうちに息を引き取った。
最後の時、NDKはMURに感謝を述べた。異人奴隷である自分を妹にしてくれたこと、罪を許してくれたこと。
そして言った「お兄ちゃんだけは、生きて」と

それからMURは小屋の近くに木の棒を一本建てた。
そして毎日その木の棒を銃で撃ち続けた。距離、状況、早打ち。考えうる限りの状況で訓練した。
かつて旅の武芸者から習った空手の訓練も自己流で続けた。
もはや「復讐」だけが彼の生きる意味だった。

木の棒が粉みじんになったころ。奴隷暴徒たちは軍によって鎮圧され、処刑されたことを知った。
体の力がすべて抜け落ち、泣いた。両親が死んでも、NDKが死んでも意地でも絶対に流さなかった涙だった。
もうMURに生きる意味は無くなった。

それでもMURは死ねなかった。約束したからだ。
「生きてほしい」と言われたからだ。
彼は「生きるために生きなければ」ならなくなった。
奴隷制が撤廃される、一か月前のことだった。


男は放浪を続けた。名前はもう無かった。
MURという男は死んだ。あの時、涙を流した時死んだのだ。
男は賞金稼ぎになった。生きるためには金が必要だった。
身元も不明 金も経歴も無い そんなものにできるのは賞金稼ぎのような商売だけだった。

ある日、とある高額賞金首を追ってる途中負傷した。まだまだ腕が未熟だった。賞金首は殺したが、相討ちのようなものだ。
町までたどり着いたが、限界はすぐそこだった。
壁にもたれ、息を絶え絶えで男は思想する。
「ああ、やっと死ねるのか」
町を行く人々は無関心だった。負傷し血を流してる不審者を避けて歩いていた。どこにでもある風景だった。

「…人んちの店の前でなにやっとるんやアンタ」
不意に声をかけかられ、そこに目を向ける。少女のような背丈の女性が、呆れたように男を見ていた。
「無視しとんちゃうぞ。いてまうぞハゲコラ」
めちゃくちゃ口が悪かった。

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この後、TISに手当され、治療費をぼったくられて借金を背負うことになり
それを返済するまで町にとどまることに
その中でJINGIやタクヤママに出会い、そしてその二年後、RMAと出会います。
カウボーイMURは、名無し男が「VIN-JOE」という名前と、新たな生きる意味を得るまでの物語になる予定でした。

あと、MURがぶどう酒を飲んでいたのは、過去を忘れないためです。


バックストーリーブロマガはTIS編とONDISK編を気分次第で書くかもね。

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他6件のコメントを表示
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気分次第でも待ってます
11ヶ月前
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設定が公開されたということは二次創作上等ってことじゃんアゼルバイジャン
11ヶ月前
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よくこんな設定思い付きますねぇ!(称賛)面白いと思った(小並感)
11ヶ月前
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ストーリーがしっかりと練られていて、しかもおもしろい+364364点
11ヶ月前
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ストーリーがすっごい練られてる…だけに完結した動画で観てみたかったゾ…
11ヶ月前
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設定の完成度と、それを動画で形にできるかは別問題だからね、ニトロプラスゲームのアニメ化がそう言うパターンだと思う。

兎にも角にもお疲れ様、動画も設定も面白かったです。
11ヶ月前
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イワナすき
11ヶ月前
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奴隷の反乱と鎮圧の話でセスタスを思い出したんだよなぁ・・・
セスタスのほんへも面白いので364364!
8ヶ月前
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続きはよ
2ヶ月前
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今更ですけどVin-Joeって滅茶苦茶考えられた名前ですね…
vinはフランス語で葡萄酒、Joeは名も知れぬ男(日本でいう所の太郎、英国でのJack等)、それでいて便乗と掛詞にするとは…やりますねえ!
1ヶ月前
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