2006年 ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ

東大寺大仏殿前からスタートするのがおなじみの奈良ステージ。
布目ダム周回コースまではパレード走行、周回コースに入ってから正式なレースとなります。

最初に日本チャンピオンであるスキル・シマノの野寺秀徳選手、チームバンの福島康司選手、ユニバーサルカフェ・CBインモビリアーレのライビス・ベロフォシクス選手、コニカミノルタのマーティン・ベリッツ選手ら5人が第一集団を形成。
さらに後続からスキル・シマノの土井雪広選手、ユニバーサルカフェ・CBインモビリアーレのウラジミール・デュマ選手らが追いつき8人の集団になります。

この集団は残り10kmで土井選手、ベリッツ選手、デュマ選手、福島康司選手の4人まで絞り込まれ、最後の上り坂でデュマ選手がアタックを決めてステージ優勝しています。

■栗村コメント
ツール・ド・スイスの山岳ステージを制した経験を持つウラジミール・デュマ選手が奈良ステージを制してそのまま総合でも首位に躍り出ました。日本勢もスキル・シマノやチームバンなど、海外で活動しているチームの走りが光りました。
ちなみにステージ8位に入ったペーター・ヴェリトス選手は、翌2007年にU23世界選手権ロードレースを制し、2008年からチームミルラムに加入したサイクルロードレースファンお馴染みのトップ選手です。2010年にはブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位になり、2012年のツアー・オブ・オマーンでも総合優勝を飾っています。

2006年 ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ
左:ペーター・ヴェリトス選手(コニカミノルタ)、右:狩野智也選手(スキル・シマノ)

2006年 ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ
左:ウラジミール・デュマ選手、中:土井雪広選手、右:福島康司選手

2006年 ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ
ステージ優勝したウラジミール・デュマ選手
■「NEXT TOJ 〜TOJ歴史を振るかえる〜」とは……
今年でツアー・オブ・ジャパンは第20回大会を迎えます。
国内でも有数の歴史を誇る、TOJをみなさんに楽しんでいただければと思い、写真と共に振り返ります。