YouTubeで少し触れたこともある
「戦後最悪の食品公害」
1万3000人以上が被害がでている

1955年の70年前に起きた
「森永ヒ素ミルク事件」で
脳性まひになった大阪市の70歳の女性が
「補償が不十分だ」として
森永乳業に対し賠償を求めている裁判がありました。

大阪地裁は4月22日に
女性の訴えを退ける判決を言い渡しました。  
20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」が争点の1つ。

22日の判決で大阪地裁は
「除斥期間の起算点は
医師から今後の症状悪化が指摘された時点(1995年)
とみなし、提訴の時点(2022年)では
すでに20年が経過している」としています。
 

原告の女性(70)は、乳児の時にヒ素が混入したミルクを飲んで
脳性まひとなり、幼いころから左半身が動かしづらく
症状は年々悪化して歩くのも困難になりました。

国(行政)・加害者企業(森永)・被害者(守る会)の
三者会談から恒久救済が決まり
被害者救済の為に公益財団法人の協会が出来た。

森永に対しての集団訴訟はすでに中断している。
 原告の女性は、その協会から
月に約7万円の手当を受け取ってきたが
「今の補償では不十分だ」として、森永乳業に対し
5500万円の賠償を求め2022年に訴えを起こしていた。

 一方、森永乳業側はこれまでの裁判で
「20年で賠償請求権が消滅する『除斥期間』を過ぎている」などと主張し
訴えを退けるよう求めていた。  提訴時の会見で、女性は
「赤ちゃんの時に被害をもたらして
ここまでの障害を負わせて、謝罪の気持ちがまったくない」と
話していました。

かっちゃんが不思議に思うのは

すでにかなりの年数で補償を受け取ってこられたにもかかわらず
数年前になり訴訟を起こしてきた点。

集団訴訟は中断中だが、個人的に訴訟を起こし
森永乳業に対して謝罪の気持ちがまったくないと断罪している点。

もちろん被害者の方は想像を絶する苦労をされてきたと思います。

しかし、森永乳業は謝罪の気持ちがあるからこそ
相当の救済にあたっており年間16億以上の救済金を捻出している。

人の気持ち、補償、いろんな観点から考えるとどちらも応援したくなる。


ちなみに、なぜ今 森永ヒ素ミルク事件をかっちゃんが扱うのか

それは、紆余曲折ありながらも
国と加害者企業、被害者が話し合いにより
人類史上最悪の食品公害にして
人類史上最大の救済が行われていることで

現在も多くの公害被害者やワクチン被害者がおられる中で
救済のロールモデルになると思ったからです。

他人ごとで済まさずに皆で一緒に考えるきっかけに
なれば幸いです。