サンフレッチェ広島の好不調の要因とは
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サンフレッチェ広島の好不調の要因とは

2018-11-07 18:19
    今シーズンのJ1の中心となった広島とフロンターレ
    序盤は独走する広島と不調のフロンターレ、そこから好不調が逆転し勝ち点も逆転していった。今回は広島の調子の要因を見ていこうと思う。

    サンフレッチェ広島

    序盤の好調の要因は間違いなく「堅守」と「パトリック」
    とにかく失点が少ない広島が復活し、大量に点を取るわけでもないが失点0だから負けない。という理想的な試合運び。
    柏や稲垣といった中盤やサイドが攻守で躍動し、奪ったボールをパトリックがゴールに叩き込むという流れが出来上がっていた。キーパーの林も相変わらずの活躍で最後尾から試合を締める活躍。しかしこの時点ですでに歪な部分は存在していた。それが後の不調の原因の一つにもなってしまった。

    不調になってからの広島は、特にやることを変えたわけでもなく、今までやれてたことのほとんどができなくなってしまったからというのが正しいと見ている。
    攻めのパターンや要注意人物に変化が無かったうえに、基本は「戦術パトリック」で、やることと言えば「中盤で奪ってからのサイドからのクロス」である。これは前半の調子のいい頃こそ猛威を振るったが、これができなくなってからはそのまま調子に反映された。

    なぜ「戦術パトリック」が機能不全に陥ったのか?

    広島の攻撃のパターンは先にも書いた通り、柏や柴崎がサイドで崩してパトリックが決めるというもの。もちろん崩しきれなくてもコーナーやフリーキックも優秀なキッカーとパトリックで成立させることができる。
    しかし、この作戦は「速攻」でこそ生きる作戦であって、好調時には速攻を行うための各要素が機能していたおかげでできていたのである。それらが分断されてしまい攻撃が上手くいかなくなり、ボールを奪われての反撃を受ける回数が増え、失点の増加も招いたのである。

    その各要素とは

    中盤で無理がきく稲垣と奪ったら高い位置で受けるサイド

    好調時によくピックアップされた選手と言えば稲垣。彼の中盤での縦横無尽の働きがあってこそ広島の戦術は機能したと言っても過言ではない。
    サイドアタックで速攻を仕掛ける場合、理想的な形は、サイドで仕掛ける選手が高い位置で待機しているところに中盤で奪ったボールを素早く展開するパターン。
    そもそも中盤で奪える選手が居なければ、押し込まれて人数のかかった攻撃を自陣内で受けなければならなくなり、その時にサイドが高い位置を取れば、サイドでの数的不利で窮地に陥ってしまう。そうならないためにサイドの守りを固めれば奪ってからの速攻は無理になる。
    広島の監督である城福監督は常に「良い守備からの良い攻撃」と言い続けていたが、その真意はこういう部分にある。

    稲垣の守備が目立つようになれば自然と攻撃の鋭さが増すが、そこの壁を越えてしまえば最大の武器まで使えなくなってしまうというのが今年の広島のサッカーなのである。

    歪だった部分が不調によって曝け出されてしまい修正が困難に

    戦術は上手く決まると好調時の独走を可能にする破壊力があったが、それが封じられた時の二の矢三の矢が不足していた。

    まずFWの駒不足
    ティーラシンや工藤や渡は戦力として機能しているか微妙な出来で、戦術の中心としてとらえるには力不足な感はあった。彼らも得点こそ少ないながら挙げているが、基本的にはパトリックの存在があっての事なので、パトリックを封じられる余裕があれば相手はもう片方も封じることができてしまうのである。

    サブメンバーの起用
    サブには川辺やベリーシャといった十分戦力になるはずのメンバーは居るが、交代で出ていく選手がパトリックや柴崎や柏であったりと、ストロングポイントになりうる選手との交代で出てくることが多いため、交代した結果更に悪化してしまったというパターンが多い。
    先発の交代など手をうっても改善しない理由は、人を変えてもやることがそんなに変わらないため「相手に変化を押し付けれない」という部分が大きいと感じた。

    走れないと怖くない
    中盤で奪って早い攻撃を目指す広島は、押し込まれたときにはロングボールをパトリックが落として回収する策を多用している。サッカーに詳しい人ならこの文章を見ただけでわかると思うが、かなり消耗の激しいサッカーなのである。
    調子が落ちてきた時期も暑くなってきた頃と重なるし、広島は年齢層の高いベテランを多用するチーム。こういった条件は全て日に日に低下していったクオリティと結びつけることができる。

    このように、攻め手に多様性が乏しかったうえに、長期戦をするに向いてない戦力と戦術のセットが中盤以降の失速を招いたと見ている。

    今回の広島の分析はこのへんで。次回はフロンターレを。
    読んでいただきありがとうございました。
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