お役所仕事がなぜ生まれるのか(一昨日の記事の補足)
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お役所仕事がなぜ生まれるのか(一昨日の記事の補足)

2018-07-21 11:52
  • 3


一昨日の記事について、どうしても追加して言いたいことがあります。


それは今回、私がTTF統括プロデューサーを辞任した一連のことについて、東京都も都知事も批判される理由はないということです。


もし批判されるべきだとすれば、自分一人ではプロデューサー業務ができないから、引き受けるのであれば、自社のスタッフが使える方にして欲しいという条件を出した私です。


私はこれをプロデューサーとして仕事をするためには当然の要求だと思っています。東京都もさすがにそれは当然だと思ってくれたから、色々となんとかできないかと方法を探ってくれただけです。


週刊誌などでは、よく、都庁は伏魔殿だとか書かれます。私もプロデューサー就任の打診を受けたときも、どうせ、期待されているのはお飾りのプロデューサーであって、本当に仕事をしようとしたら、足を引っ張られて、何もさせてもらえないのだろうと思っていました。できるだけ仕事をしないことを仕事だと思っている人ばかりというのが役所じゃないかという若干の先入観がありました。


ですが、東京都の役人の方にお会いすると、実際には非常に優秀な方が多く、仕事も正確で決して遅くはない。むしろ一般的な民間企業よりも人材の質は高い。そして、文化プログラムの現状についても、これでいいのかという問題意識を持っていました。


そして、担当された生活文化局の現場の皆さんと話していく中で、これは私の思い込みもあるかもしれませんが、私が邪な私心からではなく、本当にオリンピックの成功に協力したいと思っているだけであるということを信じていただけたと感じました。少なくとも信じるというリスクを取ることを決意していただけた。


実はドワンゴのスタッフは一切使わないでプロデューサーをやって欲しいという話が最初に出たのは都知事サイドからです。まだ、昨年末の統括プロデューサーの就任が発表される以前のことです。


それでは僕が統括プロデューサーとしてやろうとしていることは実現できないということを、私だけでなく生活文化局からも説明していただけました。結果、知事も批判されるリスクをとって、私の望む体制を作ることを決断されたわけです。


それは、私がやろうとしていたTTFのプロジェクトが、正しいことだと思っていただけたからです。


私を信じてリスクをとって努力していただいた東京都と都知事を批判するのは筋違いも甚だしい。


もし批判するのであれば、私がオリンピックのためとかいうのは誤魔化しで、実際は川上が私利私慾のために東京都と都知事を騙したんだとでも言っていただきたいと思います。


私がこれまで、公に反論をしなかった最大の理由はそういう筋違いの批判が、東京都の現場の方に向かうことが申し訳ないと思ったからです。ですから、自分一人がひっそりと辞任して、問題を終わりにしたいと望みました。


しかし、私が辞任してですら、川松議員も音喜多議員も、なおも都知事への攻撃、イメージダウンの材料に使おうとされています。そういうことをすると結局、しわ寄せが行くのは現場の東京都の職員です。本来なら、生活文化局の皆さんが、ここまで努力していただける理由はなかったと思います。役人であれば本当はもっと早くにうまく逃げるべきだったところを踏みとどまってくれました。


東京都の外で、東京都がいかに融通が聞かなくて、仕事をしないか、という評判はよく聞きます。これはある部分では事実でしょう。TTFでも川松議員の追求後はあらゆる意思決定が遅くなり、どんなに簡単な仕事も数ヶ月かかるようになりました。


でも、これは仕方がないことだと思います。常に批判的されるリスクに怯える組織の行動はそうならざるを得ません。


川松議員や音喜多議員が主張されてきたことは、いわば正論です。情報公開にしろ手続きがおかしいだの、そりゃおっしゃる通りの部分はあります。しかし、そもそも別に悪いことをやろうとしているわけじゃないのは彼らも分かっているのです。結果、何をもたらすか。TFTのプロジェクトはオリンピックまで2年を切った状態で頓挫しました。文化プログラムの実行は、もっと防衛的になり、もっと停滞して、もっと税金が無駄に使われる。そういう結果しか生まないでしょう。


しかも彼らは、そのことを全て分かっていて、やっているのです。都政が決してよくならないことを分かっていて、ただ、都知事を批判するためにそういうあら探しをしている。


都知事は批判されることも仕事でしょう。しかし、それに東京都の現場の方を巻き込まないでいただきたい。せめて、私と都知事が癒着しているとでも、騒いでいただければいい。


私が受けて立ちます。




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前ブログでここまで書いていればフォローする気になったんだがな。ドンマイ。川上さん個人のブログなんで好きに色々書いていいんだけれどたまには一旦外れたとはいってもニコや趣味についてもこんなのがあったとか気軽に書いて欲しい。
9ヶ月前
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川上さんのブログと川松さんのブログを読みましたが、「>お役所仕事がなぜ生まれるのか」は、お役所が「(川上)>常に批判的されるリスクに怯える組織の行動」をとても過剰にとる傾向があるからでしょう。

この川上さんのブログのようにはっきり答えればいいのに、個人的経験からも役所は変に”批判されること自体”を回避しようという対応をとりすぎて、逆に誤解を生んだりすらします。その対応法がすでにルーチン化している感もある。

やはり「>簡単な仕事も数ヶ月かかるようにな」ったのは、川上さんでも川松議員の責任でもなく、役所の問題であり、かつ議員の質問が出ればいわばそれを”リスクコントロール”するトップの都知事(と周辺)の対応でしょう。行政のトップの仕事の半分はそれです。例えば、賛否あれど、安倍政権が長期政権になっているのは、組織的なリスクコントロールが機能している部分は間違いなくあるはずです。
8ヶ月前
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ちなみにモリカケはどうなんだとツッコミあるかもしれませんが、あれはリスクコントロール失敗しています。ただ長引かせても成果の上がらない野党の追及は、野党の支持率をむしろ下げてすらいるので、結局選挙になれば圧倒的な状況は変わっておらず、結果的にトントンになって救われている。

それらは例外的で、やはり安倍政権は全体的には組織的なリスクコントロールをノウハウ化して機能させてますよね。安倍総理のすぐ下にいる菅官房長官が、その中心的役割を果たしており、ベテラン各議員もすばやい情報発信で混乱抑えることを意識的にやってる。小池都知事も当然それをやらなければ(できなければ)なりませんが、彼女の資質もさることながら、支えるブレーンが非常に脆弱に見えますね(豊洲問題の顛末を見ても感じるところです)。菅官房長官にあたる部分を持てていない。
8ヶ月前
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