• 近畿令和鉄道旅 Chapter-8の解説

    2019-07-22 00:4810時間前

    もうChapter-8。まだ2日目なのに…
    では解説。

    ●和歌山11:55発 貴志行(和歌山電鐵2270系 2276Fおもちゃ電車)

    今回は、ちょっとだけ振り返りも含めて再び和歌山からスタート。
    この回では、貴志川線の廃線危機について説明しつつ、貴志へと進んでいきます。

    【貴志川線廃線危機に関する年表】
    2003(平成15)年…当時貴志川線を運営していた南海電鉄、路線廃止の検討を表明。
    2004(平成16)年…南海、貴志川線からの撤退を表明、鉄道事業廃止届出書を提出
    2005(平成17)年…県・沿線自治体が貴志川線存続で合意。
             岡山電気軌道が貴志川線を引き継ぐと発表。「和歌山電鐵」を設立。
    2006(平成18)年…南海貴志川線→和歌山電鐵貴志川線に。

    ●貴志12:27着

    貴志川線の終着駅、貴志に到着。
    貴志川線といえば、「たま駅長」が有名でしたが、たま駅長が2015年に死んだあとは「ニタマ」が駅長を引き継ぎました。


    動画でも「ニタマ」に対しても「たまちゃん」と声をかけている人がいるあたり、いかにたまが愛されていたかがよくわかります。この日も「ニタマ」目当てに、多くの観光客が貴志駅に集まっていました。たま人気、まだ続いてます
    ちなみに、伊太祈曽駅には2018年「よんたま」駅長が就任しました。

    ●貴志13:04発 和歌山行(和歌山電鐵2270系 2273Fうめ星電車)

    別のタイプの車両に乗りたかったのと貴志駅を堪能したかったので、1本待ちました。
    令和改元記念ヘッドマークを付けた「うめ星電車」で和歌山まで戻ります。こちらも観光客の乗車が多数ありました。

    動画でもご紹介したように、たま効果で利用客が増えたとはいえ、「少子高齢化」といった不安要素は残っています。
    ちなみに、和歌山電鐵の年度決算については、貴志川線の未来を"つくる"会の会報を通じて発表されるということで、その一部が和歌山の交通まちづくりを進める会「わかやま小町」公式ブログに掲載されているので、気になる方はそちらも参照してみてください。

    ●和歌山13:59発 紀州路快速/大阪方面京橋行(JR西日本225系 ヒネHF410)

    ここからはJR阪和線です。

    阪和線は2015年以来ですが、そのときは和歌山から天王寺まで103系に乗車しました。
    その103系は、2017年8月に阪和線本線から撤退。残る羽衣線からも2018年3月に退きました。現在、普通・快速列車はすべて223系・225系の3ドア車による運転となっています。


    日根野で関空快速(225系 ヒネHF418)を連結して発車


    阪和線ではここ数年車両の変化が激しく起こりました。103系・205系の撤退をはじめ「くろしお」も381系が287系・289系に置き換えられました。「はるか」も、9両編成化を進めるため271系の導入が始まります。

    ●鳳(おおとり)14:54着

    次は羽衣線に乗車です。
    もうすぐ発車なのでちょっと急ぎましょう。ではまた次回。
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  • 近畿令和鉄道旅 Chapter-7の解説

    2019-07-14 10:30

    2019/7/14~7/18に公開していた動画で、貴志川線和歌山駅発車時刻の表記に誤りがあり
    動画を修正しました。また、ブロマガにも同様の誤りがありました。おわびいたします。

    忙しくて制作が滞り気味になりました…
    今回は2日目(2019年5月11日)のつづき。

    ●高野山

    いまから約1200年前の平安時代初期、「弘法大師」の名で知られる空海が開いた高野山に到着。2004(平成16)年、熊野・吉野・大峰とともに『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録されました。
    高野山の中でも2大聖地とされているのが「壇上伽藍(だんじょうがらん)」と「奥の院」です。どちらも、高野山駅からバスで行くことができます。

    今回は「奥の院」にやってきました。

    奥の院の奥、たくさんの杉に囲まれた御廟は、空海が迷走をしているとされる“神聖”な場所。このため、御廟周辺は撮影禁止。入り口外観と入り口前にあった案内板で代用させていただきました。

    ●再び極楽橋駅に
    奥の院前からバスとケーブルカーで極楽橋駅まで下ってきました。

    極楽橋に到着して数分後、観光列車「天空」が入線。
    極楽橋側2両が指定席・橋本側2両が自由席。南海本線のサザンみたいな方式をとっていますね。

    「天空」はもともと“角ズーム”と呼ばれ、1969年に高野線向けに導入された22000系。
    これを支線区に転属させるために改造した2200系を、高野線の観光列車として運行するためにさらに改造したのです。
    22000系が“角ズーム”と呼ばれるのに対し、“丸ズーム”と呼ばれた21000系もかつて運行されていました。現在、21000系は大井川鐵道で運行されています。

    “ズームカー”の由来について、南海は「広範囲に速度と牽引力を制御できる車両=カメラのズームレンズに例えると、広範囲に画角を変えられる」という意味からきているとしています。
    ●極楽橋9:39発 特急こうや2号/難波行(南海30000系 30001F)

    さて、極楽橋から橋本までは特急こうやに乗車。
    今回、こうや2号に使われた“高野線のクイーン”30000系は1983年デビューと、いよいよアラフォーに突入といったところ。


    高野下駅まで時速33km/h、車体を大きくくねらせて山を下っていきました。
    乗車率は30~40%くらいだったかと思います。

    ●橋本10:38発 普通/和歌山行(JR西日本105系 ヒネSW012)

    次に乗る列車は和歌山線。和歌山へと向かいます。
    和歌山線の主力車両、105系の登場です。

    105系には、1981年から新製された片側3ドアタイプと、もともと常磐線各駅停車などで運転されていた103系を改造した片側4ドアタイプがあります。
    常磐線各駅停車では、103系の跡を継いだ203系が現在はすべて置き換えられ、E233系2000番台が活躍中。直通先の営団(現;東京メトロ)千代田線では平成の終わりに6000系が16000系に置き換えられたりと世代交代が進みましたが、105系として生まれ変わったこの車両は、和歌山線にやってきてから35年間活躍。

    しかし、2019年秋には新型車両227系1000番台に置き換えられる見通しです。
    今回導入される227系には車内にICカードリーダーが搭載されるため、ICOCAなどが使えなかった和歌山線でも使えるようになる見通しです。


    ●和歌山11:55発 貴志行(和歌山電鐵2270系 おもちゃ電車2276F)
    そして、和歌山からは和歌山電鐵貴志川線に乗車。
    一日乗車券を買ってホームに入ると、すでに電車が停まっていました。

    和歌山電鐵は全列車が元南海の2270系での運転となります。
    2270系は“角ズーム”こと22000系を貴志川線に転属させるために改造した車両です。
    このうちの2276Fが「おもちゃ電車」に改造されました。

    鉄道模型やフィギュアが車内に展示されているほか、“鉄道車両では世界初”とされる「カプセルおもちゃ」の販売機が設置されています。
    その他、「ななつ星in九州」の「うめ星電車」「いちご電車」「たま電車」と、ユニークが車両が多数登場しています。

    ユニークな車両を登場させた背景には、貴志川線の厳しい状況がありました…

    次回は、貴志川線の“廃線危機”と、あの“駅長”を追いつつ旅をします。では。
  • 近畿令和鉄道旅 Chapter-6の解説

    2019-07-01 02:32

    この回から2日目の旅が始まります。第4のチェックポイント・高野山までの旅です。
    では解説。

    ●難波5:06発 各停/河内長野行(南海6200系50番台 6552F)

    難波からの南海高野線方面初電に使われる6200系50番台は、80年代前半に製造された8200系にVVVFインバータ制御装置を搭載するなどの改造した車両です。


    三国ヶ丘駅に入る直前に木が生い茂っているところがありますが、これが大山古墳(仁徳天皇陵)です。これを含む「百舌鳥・古市古墳群」は、2019(令和元)年5月14日にユネスコの諮問機関が世界遺産への登録を勧告しました。

    土曜日の早朝、難波から極楽橋まで運転される“大運転„の列車は来ないので、河内長野で1度乗り換えることになります。
    河内長野は近鉄長野線に乗りに来て以来4年ぶりです。

    終点まで眠そうな会社員ばかり乗っていました…



    昔は最大10両編成だったようですが、2013年に南海から10両編成は消滅したそう。

    ●河内長野5:54発 各停/極楽橋行(南海2000系 2044F)

    橋本から先、極楽橋まで行ける車両が車両長17.5mで山岳区間も安全に走行できる装備を持った「ズームカー」に限られるため、河内長野からの極楽橋行きも「ズームカー」の2000系による運転です。つまり、鉄道車両も山登りのためにちゃんとした装備をしないといけないわけです。


    小原田検車区などで見かけた6000系は、最初の編成がデビューは1962年と南海の現役車両としては最古参で、登場から50年を越えても、製造された全72両が高野線で活躍しています。
    しかし、2019年度から新型車両への置き換えが始まるため、全車両がそろった状態での運用はまもなく終わることになります。

    映像からもわかる通り、お客はあまり乗っていませんでした。いても1両に1~2人程度です。

    すげぇカーブ。


    極楽橋駅は1日平均乗降人員が2,228人ですが、駅周辺になにかあるわけではなく、乗り換え客を除くと乗降人員は32人/日となります(2017年度)。

    ●極楽橋7:06発 高野山行(南海 N11-N21)
    この回最後は高野山ケーブル。
    2か月前に新しいケーブル車両が導入されたばかりでした。

    ケーブルカー車内は外国人観光客でにぎわっていました。

    ●高野山7:11着

    標高867mの高野山駅に到着です。
    これから先はバスに乗って移動します。ではまた次回。