第8回シンデレラガール総選挙 中間発表の結果から行う考察と展望
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第8回シンデレラガール総選挙 中間発表の結果から行う考察と展望

2019-04-26 17:52

     夢見りあむは運営のパトロンになることを求められた。

     ─第8回シンデレラガール総選挙中間発表からみる運営の過失─


    目録
    1.はじめに     選挙開始前の新アイドルについて。
    2.中間発表前状況  イベントの動向やツイッターでの選挙活動
    3.順位発表を受けて ざっくばらんな戦況整理。
    4.夢見火山     堅実を嗤うのは無慈悲な結果
    5.さいごに     読んでいただきありがとうございました。      
    6.中間発表順位総覧 各属性15位までを見やすく一覧に


    1.はじめに。

     総選挙開始数日前にデレステに実装され、モバマスでは掘り下げられなかった部分が追加で公開になったのは砂塚、辻野らも同じことではあった。
     しかし夢見りあむは当初のインパクトの強さからなおさら追加情報もユーザー、プロデューサー共々に新たなインパクトを与える結果だった。

     そして幕を開けた第8回総選挙。第7回終了時から、いや第6回総選挙で総合2位だったあの時から第8回シンデレラガールは本田未央しかいないだろう。
     そういった雰囲気は既に察しろと言わんばかりの結果が如実に出ていた。第7回で安部菜々との一騎打ちに敗れたことがその現実味を増幅させた。
     
     もはや第8回の総合優勝の筆頭は本田未央。そこにCoとCu、そして前回から連続圏内入りを果たしている未ボイス組がどう躍動するか。
     当初はこの既定路線でいくだろうと考えをもっていたが、それは運営の手によって覆された。

     まずは7人の新規アイドルの加入というテコ入れだ。
     序盤はモバマスの伝統に乗っ取って辻野あかりがりんご、ないしんごパワーと一人目の新アイドルということで歓迎され、
     砂塚あきらも現代型アイドル、しかも趣味はFPSと配信、サメなどいろいろとネットスラング、ネットカルチャーの影響の強いアイドルで注目を浴びた。
     そして3人目、夢見りあむという強烈なキャラクターが登場した。
     承認欲求の塊かつ、自己の自信が大きく欠損したアイドル。しかしこれは後に開示された家族環境による影響、さらにアイドルオタクで、アイドルの良さを理解したうえで炎上しても構わないという姿勢や、言動の端々にネットカルチャー、スラングを使う存在。
     そしてなにより自分がアイドルオタクを理解しているという薄っぺらい理解力からくるアイドルらしからぬ言動や行動。
     まさに一言で言うのであればネガティブな言語でまとめたほうが伝わる存在であった。

     しかし、彼女までがモバマスの伝統を乗っ取った新参という扱いになる。


     
     デレステにて発表になった残りの4人は元祖アイマスのきゅんっ!ヴァンパイヤガールに喧嘩を売りに行った吸血鬼の末裔と、そのお嬢様に使える表情は硬く考えも少し凝り溜まった中世的かつマニュアリズムな雰囲気のある使い。
     一方でアイマス、SideM、シャイニーカラーズでは馴染みある双子キャラクターを、同時期としては大崎姉妹とは異なるディテールの双子が加入した。
     アイドルマスターシンデレラガールズにおいて、総選挙でボイス獲得を争っているアイドルたちが100人以上いるという環境を差し置いて、ボイス、それどころか楽曲をもひっさげて堂々参入という発表になった。

     
     この4人の投入は衝撃であった。もともと7人の追加に関しては歓迎ムードであったのは事実だった。
     マンネリ化打開、新規ユーザーの獲得。しかしボイス付きでのデビューとなると、反応が多々分かれたのも事実であった。
     歓迎する人物もいた。新しいアイドルの誕生を祝ったユーザーやプロデューサーもいる一方で、運営はキャラクター軽視を行っているとも思われる行動に踏み切ったとも断言できる行いでもあったのだ。
     各所ではこの新規アイドルの楽曲イベント中にログインしない、いわゆる「不遊運動」や引退、移籍などの行動がとられた。

     しかし運営からすれば今後の「アイドルマスターシンデレラガールズ」コンテンツに資金を落としてくれないユーザーにはご退場していただいて結構という、功利主義的観点からユーザーをふるいにかけた導入ともいえた。
     そしてこれは今回の総選挙にも影響が大きく出た。 
     

    2.中間発表前状況
     
     第8回シンデレラガール総選挙の期間が始まり数日が立った。総合首位本田未央という状況は変わらないが、決して独走態勢にはならなかった。
     イベントとしてはモバマスは復刻ニューウェーブアイプロ、浅利七海ガチャ、そして南条光と藤居朋をメーンとして公演。デレステはSSR黒川千秋の投入、イベント楽曲はアニメシン劇の最新楽曲となった。今回大きく伸びてきた浅利七海はしっかりと機会を掴み躍進したという活躍を見せた。
     一方選挙活動では工藤忍、ブルナポ最後の刺客松本沙理奈、MGSユーザー兼P達を激震させたナターリアが躍進。彼女たちもツイッターやリアル事象を利用したユニークな活動で票を伸ばした。もはや「キャラクターの魅力を伝える」のではなく、「アイドルを応援しているプロデューサーたちがいかに他の勢力から”面白い活動をしているようだから投票してみよう”(きっとさらに面白くなるかもだ?あるいは面白い活動に対する投げ銭ならぬ投げ票)を稼ぐが」
    にシフトしつつある。

    3.中間順位、各勢力の現状

     キュート属性は緒方、佐久間、一ノ瀬と3強が激突。そこに輿水、双葉という前川と島村こそいないがCu属性7強陣営のうち5強がしのぎをけずる。
     そんな中に割って入ったボイス権獲得の争いにおいては過去に圏内入りの経験がある遊佐こずえ、工藤忍、今井加奈という顔ぶれだ。
     工藤忍はフリルドスクエア、今井加奈においてはメロウ・イエローの母体であるイエローリリーに加え、藤原肇、高森藍子の3人で組むビビッドカラーエイジもある。
     遊佐こずえの人気は過去の総選挙の結果を見れば着実に勢力を伸ばしつつあり、そこにコミックのU149が追い風になっている。
     これはCo陣営の佐城雪美を見ても明らかだ。そしてこのままのペースでいけば二人ともボイス圏内にとどまることはできるだろう。

     クールは前回属性1位をつかんだものの総合1位を逃した北条が属性首位固めの形相。そこに神谷奈緒と速水奏が初の総選挙CD入りを目指す格好だ。
     未ボイス組では佐城雪美が大きく伸びている一方、第8回ということで上位浮上が予想された八神マキノが苦しんでいる。
     こうなると佐城雪美の属性3位入りは中間発表時点では濃厚、そして北条とのタッグを神谷か速水というどちらもユニットを組んだ経験のある二人のどちらか。
     という争いになりそうだが、高垣陣営の動きがいまだにないところをみるとそれすらも危うい状態である。
     
     そしてパッション。本田未央はほぼ当確。そして佐藤心、城ヶ崎美嘉、高森藍子、星輝子といった属性上位常連が争う展開。
     そこに未ボイス組から圏内入りの回数の多いナターリアが海外Pの行動から発生したあの事案でツイッターでバズーカ現象。一気に上位へと躍り出る結果となった。
     しかし虎視眈々とU149での活躍や、ビートシューターの活躍が願われている的場梨沙がボイスを求めてくらいついていく。


    4.すべては運営の掌の上

     しかし彼女に触れなければならない。夢見りあむだ。
     夢見りあむの存在が大きく波乱を生んでいる。総合争いでも北条加蓮や本田未央を脅かすほどの勢いをもって上位につけている。
     現在夢見りあむ勢力というのはこのまま成長すれば総選挙CDである「各属性TOP3」と「総合上位5人」の2曲に夢見りあむは滑り込む。
     既にボイスを持ち得ている勢力が割拠しやすい枠に入ろうとしているのだ。
     要は夢見りあむは既にボイスを持っているアイドルのCD枠、および堅実に歴代選挙で結果を出してきた未ボイス組をも出し抜こうとしている格好となった。
     
     もともとインターネットを利用したアニメやゲームコンテンツの総選挙というのは本当の人気を示す指標としては100%の効力を発揮しない。
     「不本意ではあるが、結果がコミカル的に面白いものになった場合、どういったアクションが発生する?」
     という、結果を見越したうえで、「誠意なき一票」ないし「悪戯心からくる一票」が何千票、あるいは何万、何十万票と入るのがインターネットの恐ろしさだ。
     この例はポケットモンスター、イナズマイレブン、あるいは某菓子のシーソーゲーム、これらを知る人から見れば納得の結果だろう。

     夢見りあむが今回果たした役割とは一体何か。それは第8回シンデレラガール総選挙の本田未央の独り勝ちを脅かすためのバズーカだ。
     本田未央には集票力が今回に関してはあまりに高い。Pa属性3回1位を獲得、さらに2年連続総合2位。
     高垣楓、安部菜々というライバル相手に善戦、激戦の末2位という結果を射止めたその結果は数年プレイしたユーザーは身に持ってその偉業を理解できるし、
     新参ユーザーであっても過去の戦績を見ればその情勢を理解することはたやすいものだ。
     「今年こそは本田未央を勝たせなくてはならない」「むしろ本田未央のためにある」という雰囲気すらある。
     しかし「勝つことを要求され、さらに期待された場所でしっかりと優勝をしなければならない」ということの難しさは、ある企業が既に証明したこともあるようにとても難しい。
     さらに、その同情票、さらには本田未央を優勝に推す誠意ある声を上回るかもしれない炎上商法というネットバズーカは既に威力を証明した。
     
     加えてそこに集約されるであろう浮遊票、流動票が多ければ多いほど、かつて総選挙圏内を果たしてから翌年、逃したボイス権を獲得しようという勢力を後押しした力が削がれることになる。
     つまりは数年以上努力している既存キャラ未ボイス勢力のブーストパワーを夢見が吸い上げる可能性も十分にあることになる。
     
     ここから言えることは、夢見りあむを打ち破って未ボイス組がボイス圏内に入るためには、より票数を集めるためにさらにリアルマネーを使わなければならない可能性もあるということだ。
     競争の激化という点において夢見りあむは本田未央勢力の優勝を脅かすための同情票、や未ボイス組への助力を担ってきた票、流動票などを吸い上げるという行為に成功しつつある。
     おかげで今回を勝負どころとみていた勢力のボイス獲得のチャンスすら封じつつあるのが現状だ。
     
     つまりは来年以降の開催されるかどうか怪しい総選挙を待たねばならないし、その時にまた選挙資金を用意したりつぎ込まねばならない。
     
     そう。夢見りあむの未ボイスでの登場によって、今回の第8回、および第9回総選挙以降でのマネーゲームも実質的に確約される可能性があるのだ。
     「アイドルマスターシンデレラガールズ」というコンテンツに今年、および翌年以降もマネーをつぎ込ませる役割まで、夢見りあむは事実上果たしたことになる。
     
     しかし、夢見りあむを支えている層のすべてが前述した、面白半分で投票したという一派のみなのか?
     それはNoだろう。実際、Paの属性12位には久川凪がランクインしている。声付きアイドルがボイス実装後に初圏内入りとなるのは
     第8回では水本ゆかりと同じ快挙だ。しかも久川凪は先出の黒埼ちとせ、白雪千夜をも上回ったのだ。
     夢見りあむの躍進を支えている層にもしっかりとしたファン、プロデューサーはいる。実際彼女は自分に自信がないだけなのだ。
     そこをケアしながら育成していけばヴィジュアルをいかしつつ、新たなユニットで魅力をさらに出せる可能性が高い。
     
     しかも夢見りあむが総選挙でボイスを獲得するという結果は一部ユーザーからすればまさに大どんでん返し。そもそも夢見りあむもどのような声で歌や言葉を発するのか?
     別のアイドルとユニットを組むことでどうなっていくのか?自信を得た夢見のアイデンティティとは?家族との今後は?
     そういった「ワクワク」「興味」という魅力が強くあるという部分、それほど強烈なキャラクター性が支えているともいえるし、
     そのアクションと展開で面白いものを見たいという欲求を果たすユーザーもいるのは事実だろう。


    5.新アイドル導入は本当に必要だったのか?

     夢見りあむは見事に運営のパトロンとして選挙の活性化、ユーザーや今後の展開に対する期待の稼ぎの支援を果たしたいうことは間違いがない。
     しかし、裏を返せば。
     当時在籍していた183人のアイドルたちにはこれ以上の選挙のポテンシャルは見込めないし経済活動としてもチャンスが少ないと運営に判断されてしまったからこそ、今回の新キャラ導入、およびこのような第8回の選挙戦の構図が生み出されてしまったのだと捉えることもできる。
     

     これこそ運営がこれまで多くの人物をアイドルとして繰り出し、ユーザーやプロデューサーたちはその多芸多才なアイドルたちの魅力に触れ、受け取り。
     そこから沸き立つアイドルたちに注いできた応援する気持ちやそのアイドルたちへの誠意や熱意というものは計り知れない。

     しかし、これまでの活動では不十分だと繰り出してきた運営が判断を下した。
     これはファン軽視というよりもアイドルたち、ここでは失礼ながらキャラクターと呼ぶがそのキャラクター軽視を運営がしたとしか言いようがない。
     本当にアイドルたちの魅力を精一杯伝えるべきは運営だ。運営がより多くのアイドルたちに、より多く、ユーザーやプロデューサーに
     アイドルたちの魅力に触れさせる機会となるイベントやカード配布、ガチャなどを行ってきたか?

     ユーザーやプロデューサーというのは、運営からのアクションがあり、それを享受し、魅力を共有しかみ砕いてからアウトプットへとつながる。
     なのに運営からのインプットの機会が少なければ、アウトプットすらしにくいのだ。あるいはそのアウトプットの発展性が乏しくなりがちだ。
     一方では「選挙で躍進できないのはユーザーのマーケティング不足だ」という声もある。ただこれがすべてでは決してない。
     正しく言うのであれば「運営がよりアイドルたちの魅力を引き出す機会をつくることを怠ったがために、マーケティングが結果的に不足した」、というほうがあるべき言葉の形だ。

     
     運営は183人のバラエティ豊かなアイドルたちを抱えておきながら、彼女たちのポテンシャルに疑念を持ち、結果カンフル剤導入へ踏み切った。
     見事にそのカンフル剤は功を奏する形になりつつある。実際、中間発表で初の圏内入りを経験したアイドルは見事に増加をした。これを「成功」というべきかも悩ましい。
     カンフル剤となった新アイドル7人の投入により、既存アイドル未ボイス組のPたちの危機感からくる躍進ともとれるし、もちろん、長年のプロデュースが報われた形であることも間違いはないし、本当にこの結果を掴むことの難しさもわかっている以上、ユーザー、プロデューサーたちは素晴らしい活動を果たしたといえる。

     しかし忘れてはならない。
     どうして運営はカンフル剤を導入しなければならなかったのかを忘れてはならないのだ。
    実質それは運営自信がアイドルたちの魅力の発見を怠ったことこそに原因があるということを。
      



    6.中間発表 結果 (総合11位以下は推定

    中間属性
    11本田未央
    21北条加蓮
    32夢見りあむ
    42佐城雪美
    51一ノ瀬志希
    62佐久間まゆ
    73鷺沢文香
    83遊佐こずえ
    93ナターリア
    104緒方智絵里
    <11>4高垣楓
    <12>4高森藍子
    <13>5双葉杏
    <14>5速水奏
    <15>5的場梨沙
    <16>6工藤忍
    <17>6浅利七海
    <18>6佐藤心
    <19>7輿水幸子
    <20>7神谷奈緒
    <21>7城ケ崎美嘉
    <22>8宮本フレデリカ
    <23>8八神マキノ
    <24>8星輝子
    <25>9島村卯月
    <26>9森久保乃々
    <27>9諸星きらり
    <28>10今井加奈
    <29>10橘ありす
    <30>10小関麗奈
    <31>11前川みく
    <32>11アナスタシア
    <33>11依田芳乃
    <34>12小日向美穂
    <35>12藤原肇
    <36>12久川凪
    <37>13池袋晶葉
    <38>13松本沙理奈
    <39>13相葉夕美
    <40>14水本ゆかり
    <41>14二宮飛鳥
    <42>14堀裕子
    <43>15西園寺琴歌
    <44>15神崎蘭子
    <45>15大槻唯


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