15年前、水口哲也は僕に「Open your senses.」と説いた。そして15年後、VRがやってきた。
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15年前、水口哲也は僕に「Open your senses.」と説いた。そして15年後、VRがやってきた。

2016-09-24 18:44

    約15年前、既にガチガチのセガ信者だった僕は情報誌でセガのクリエイターを調べるレベルになっていた。ソニックやPSOを生み出した中裕司、デイトナUSAを生み出し、後に龍が如くを生み出す名越稔洋は唯一(?)現在もセガに残って開発のトップを務めている。

    そんな中、際立った個性のゲームを出し続ける(というか個性的じゃない人のほうが少ないのだが)人がいた。それが水口哲也だった。ゲーム以外にもテレビ番組「スーパーテレビ:情報最前線」のOP映像を制作したり、一時期散々空耳厨のオモチャにされた「元気ロケッツ」のプロデュース、「Heavenly Star」等の作詞は氏が担当している。



    そんな氏が2001年にリリースした作品が『Rez』である。一応「音楽とシューティングの融合」とでも例えは出来るのだが、恐らくそれで絶対買うぞとなる人は少ないだろう。実際大ヒットはしていない。

    そのリリース時期に水口さんのトークイベントがあり、当然ながら私はそこに出向き、氏の話を聴いた。その時点で半円型のスクリーンに投影してやる方法論もあったらしい(おそらく「機動戦士ガンダム 戦場の絆」みたいなモニターだろうか)。

    トークイベントが終わり、サイン会になった。
    私は思いつきで、そのイベントにドリームキャストを持ち込んでいた。兄がセガの公式ファンクラブみたいなものに入っていて、それで買った当事セガ副社長だった入交昭一郎さんのサインプレートがついている特注品である。それにサインして貰った。



    「Open your senses.」(感覚を解放せよ)※超素人翻訳

    この言葉を約15年前に発していた水口哲也というクリエイターの感性には、15年経った今だからこそ驚愕せざるを得ない。ある意味ソニー(SIE)が社運を賭けて打ち出してきたVRプロジェクトは、まさにユーザーのsenses(感覚)に訴えかけるものだったからだ。そしてそのローンチ(立ち上げ)ソフトとして『Rez Infinite』がやってくる。





    よくセガはバーチャファイターの台詞を引用して「10年早すぎる」会社と言われる。それは嫌というほど解っている。うまく行けば巨万の富を得られそうな楽しみの種をいち早く生み出すも、その種を花開かせるのはセガではないという悲しみ。「シェンムー」にしたって「PSO
    にしたってそうだ。当事の僕らはもちろんそれを十二分に楽しんでいたが、それが世の中の多数になる事はあまりなかった。

    でも、それでも僕はセガ信者で良かったと思う。もはやセガの人でもなければセガから発売する訳でもないが、シェンムーも戻ってきた。水口さんは直接関わってないかもしれないが、スペースチャンネル5もVRで戻ってきた。そして水口さん自ら『Rez Infinite』を持ってきてくれた。

    そう、僕らのゲーム人生は、まだまだ続いていくのだ。
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