書(や): 先週のWIN5は3-2-1-2-8番人気で決着して471万9980円の払戻金。小渕さんは見事にWIN5でした。おめでとうございます。振り返っていただけますか?










渕:条件戦の前半2鞍はやはり降級馬がキッチリ勝って堅い決着。そしてオープンクラスの後半2鞍がやや波乱の決着となって、まずまずの配当に跳ね上がるのは、この時期のセオリーと言ってもいいパターン。うまく仕留められて良かったです。残念だったのは、3鞍目の函館11Rで結果的に1番人気が勝ってしまったこと。2着以降が、7番人気→9番人気→13番人気→5番人気と、予想通りの大混戦だっただけに、もう一度やればまた結果も違っていたであろうレースでしたから、総流しの作戦は悪くなかったと今でも思いますが、ここらへんは運が悪かったですね。







秘書(や):新潟開催の頃からWIN5の対象レースが替わることが発表されました。これについてはいかがお考えでしょうか。









小渕:これまではメインレースが最後になるように組んでいた5鞍を、メインレースが最初になるように組むんですよね。これだと、これまでの傾向が掴みにくくなるので、買い慣れた人からすると難しくなるんじゃないですかね。具体的には、滞在競馬でいつもと違う調整を課せられ、小回りコースで展開の紛れも多い札幌が2鞍対象となることで、より波乱度が増すように思いますし、誰しも最初の方で終わりたくはないので前半は少し多めに押さえたくなるものですから、荒れやすい最終レースが2鞍も組まれるこのパターンだと、高配当が増えるように思います。




秘書(や):今週からは福島と中京が開幕して、函館が3週目となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。









小渕:福島は4月以来の開催ですが、毎年この夏の時期には芝はキチンと生え揃い、絶好の馬場状態。但し、ひと昔前のように先行馬断然というほど極端に前が有利ということもなく、トラックバイアスの少ないフェアな馬場と言えそうです。中京もまた3月以来の開催でAコース。中間、内目の芝は張り替えられているということもあって、こちらは内を回った馬の活躍が目立ちます。函館は引き続きAコース使用ですが、思ったより馬場の傷みは遅く、まだ内を回った馬が頑張っていますね。今週はラジオNIKKEI賞とCBC賞がメインレース。どちらも差しタイプに実力馬が多く、展開の紛れを注意したいところです。ラジオNIKKEIはロードヴァンドール、CBC賞はレッドファルクスに注目しています。



秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で! 



小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。