小渕:最後の新潟12Rは7枠13番に入ったミキノドラマーの勝利。外枠有利は承知の上でしたが、後ろからでは逆に進路が無くなる可能性が高いとみて買い目から外してしまいました。急きょ乗り替わった田辺騎手が思ったよりも前にポジションを取ったことで、詰まらずに捌いて来れたことが勝因でしょう。下手に内枠を押さえるより、捌いてくる可能性を考えるべきでした。
秘書(や):先週も最後の新潟12Rで波乱の決着となり、ある程度配当が上がりましたね。この夏のサマーWIN5を振り返っていかがだったでしょうか?
小渕:高額配当を演出して注目を集めるというコンセプトであったとすれば、4億円の配当も出ましたし、運営側からみて大成功だったのではないでしょうか。手薄なメンバーになりがちな最終レースを組み込むことで、より難解になり、また、最終レース終了までレースを観戦する習慣を根付かせるといういい試みだったと思います。
秘書(や):今週からは秋開催となり、中山と阪神のみの施行となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:中山は4月以来、阪神は6月以来となり、馬場も大幅に修繕作業が施されて、トラックバイアスには注意が必要です。エアレーション作業と呼ばれる路面の掘り起こしにより、昨今の開幕週は以前ほど高速馬場にはなりませんが、やはり土曜の競馬を見ていると、内を回った馬の方が距離ロスのない分、有利なようですね。芝のレースは内枠を重視した選択がセオリーかと思います。それと今週からサマーWIN5が終了して通常のWIN5になるので、あまり大きな波乱は期待しづらいでしょう。中山のメイン、京成杯AHはダノンプラチナ、阪神のメイン、セントウルSはネロに注目しています。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。