秘書（や）先週のＷＩＮ５は、11-４-１-１-２番人気で決着して325万5910円の払戻金。小渕さんは京都10Ｒのセイウンコウセイ、東京10Ｒのナスノセイカンが外れてＷＩＮ３でした。振り返っていただけますか？





















小渕：先週はローカル開催がなく、京都と東京でのみの施行でしたので、波乱があるとすれば有力ジョッキーが揃わない京都かなとは思っていましたが、まさにその通りでした。ただ、あそこまで激しく雨が降り、馬場が悪化するとは思ってなかったですし、京都10Ｒではひと叩きして稽古の動きが一変していたセイウンコウセイを軽視してしまったことは悔やまれます。適度に雨の影響を受けて馬場がボロボロになり、京都の芝コースは外差しが極端に有利な馬場とみたのですが、雨が降り過ぎてびちゃびちゃになった馬場ではもうどこを通っても同じで、スローペースに乗じて結果的には前残りのレースになってしまいましたね。




















秘書(や)：東京10Ｒも外れてしまいましたね。

















小渕：東京は内目の馬場が悪いため、各馬外目を回して末脚比べの競馬。こうなると展開の紛れはそう見込めず、力勝負となる傾向が強いですからね。トップジョッキーが揃っていることもあり、隙を見せない引き締まったレースにになりますし、やはり実力馬がキッチリ力を発揮して好走するケースが目立ちます。この日の東京10Ｒも11Ｒも上位入線は人気上位馬たちが占めていて、わりと順当な決着だったのですが、東京10Ｒでは人気馬のなかで唯一軽視したナスノセイカンにやられてしまいましたね。決め手では他に一歩劣るとみて、他を優先したのですが、小雨が降っていたことでこの馬にちょうどいい馬場になっていた感じですかね。














秘書(や)：今週は中山と阪神が開幕して、ローカル開催も中京が開幕します。どんなところに注意が必要でしょうか？オススメの１頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。


















小渕：中山と阪神は２か月ぶりの開催で、中京は５か月ぶりの開催ですから、馬場はかなりいい状態でしょう。但し、最近はエアレーション作業の影響で、開幕週でも差しが利きやすいことが多いので、そのあたりをアタマに入れながら当日の傾向をみておく必要があります。また、中山と阪神の開催に替わると、今まで東京や京都で切れ味を生かして活躍していた馬がパワー不足でガス欠して末不発というケースも多く、活躍するタイプが異なってくるので、そのあたりも意識して予想するといいでしょうね。チャンピオンズＣはダート無敗のアウォーディー。すでに勝負づけが済んでいる組み合わせで、大崩れはほとんど考えられません。一発があるとすれば、斤量と接触で前走が度外視できるモーニンですかね。













秘書（や）：おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負＋WIN5』で！　



小渕高慶（おぶち　たかよし）プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。