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第62回 中京記念(G3)
7月27日(日) 中京競馬場 芝1600m
サマーマイルシリーズの第1戦となる中京記念。11年までは3月に芝2000mで行われていたが、中京競馬場の改修で芝1600mのコースが新設された12年に、この距離へ短縮。同時に7月へと移動し、同年より設定された「サマーマイルシリーズ」に組み込まれた。12年は表彰基準の12点をクリアする馬が不在だったが、昨年は本競走の優勝馬・フラガラッハがシリーズの王座を獲得。マイルシリーズは全3戦と少ないため、今年もまずこのレースがその行方を大きく左右することになる。そんな中京記念がマイル戦になった過去2回の結果に加え、新・中京芝1600mの傾向を見てみたい。
Check1
ここ2年はともに大波乱
この条件になった過去2回、1番人気は7、10着。そして2番人気も11、4着と好走なし。1~4番人気は計【0.0.1.7】で連対なしという、人気馬ほぼ総崩れの結果になっている。一方で、5番人気(2回ともフラガラッハ)が2連勝を飾り、2桁人気馬も1頭ずつが馬券圏内に好走。3連単は一昨年が23万馬券、昨年は36万馬券という波乱の決着だ。
Check2
5~6歳馬・重ハンデ馬が中心に
年齢やハンデに注目すると、まず年齢は3着以内の6頭すべてが5~6歳馬。特に6歳馬は昨年1~3着を独占し、計【1.1.2.7】複勝率36.4%の好成績を収めている。
ハンデは牡馬5頭が57~58キロ、牝馬は54キロ(牡馬56キロ相当)で、おおむね56キロ以上の重ハンデ馬に注目したい。また、前走比で斤量が減っていた好走馬は、昨年2着のミッキードリーム1頭だけで、前走と同斤量や増えてきた馬が多く好走している。
なお、前走着順は1着から15着までバラバラながら、レースは重賞またはオープン特別の芝1400~1800m。出走馬の大半が該当しそうだが、今回と±200mの範囲内のオープン・重賞に出走していなかった馬は評価を下げたい。
【1~3着馬の性齢、ハンデと前走(過去2年)】
年 馬名 着順 性齢 ハンデ 前走 前走斤量 前走人気 前走着順
12 フラガラッハ 1 牡5 57 米子S 56 11 1
ショウリュウムーン 2 牝5 54 米子S 54 1 15
トライアンフマーチ 3 牡6 58 パラダイスS 57.5 1 1
13 フラガラッハ 1 牡6 57 京王杯SC 56 14 15
ミッキードリーム 2 牡6 57 米子S 58 9 6
リルダヴァル 3 牡6 57 エプソムC 56 6 4
Check3
内枠よりも外枠重視か
Check1の表に記したように、1~3着馬の枠番は、一昨年が1→8→5枠、昨年が8→6→3枠。1~4枠2頭、5~8枠4頭と、外有利に思える傾向が出ている。そこで、他のレースも含め中京新コースの芝1600m全体の枠番別成績を調べると、1~4枠が複勝率15.5%、5~8枠が同23.9%と、外有利の傾向が出てきた。新・中京コースは主に短距離戦で外有利の印象が強いが、コース形態から一見外枠が不利に思える芝1600mでも、内よりは外を引いた馬に注目したい。ただ、内でも2枠だけは外と互角のため要注意だ。
【新・中京芝1600m枠番別成績(~14年7月13日)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-2-2-110 4.2% 5.9% 7.6%
2 12-9-8-92 9.9% 17.4% 24.0%
3 2-8-5-109 1.6% 8.1% 12.1%
4 6-11-6-102 4.8% 13.6% 18.4%
5 9-6-19-95 7.0% 11.6% 26.4%
6 10-11-12-98 7.6% 16.0% 25.2%
7 10-10-7-106 7.5% 15.0% 20.3%
8 13-10-9-102 9.7% 17.2% 23.9%
1~4 25-30-21-413 5.1% 11.2% 15.5%
5~8 42-37-47-401 8.0% 15.0% 23.9%
Check4
父サンデー系か、父キンカメ×母父サンデー系
過去2回の好走馬の血統を見ると、父サンデーサイレンス系の馬が2勝、3着2回。そして2着2回はともに父がキングカメハメハ、母の父がサンデーサイレンス系という馬だった。つまり、好走した6頭すべてサンデーサイレンスの血を持っていることになる。
また、新・中京芝1600mの種牡馬成績を調べると、3勝以上を挙げた6頭中5頭がサンデーサイレンス系。そして残る1頭が5勝で2位のキングカメハメハと、中京記念過去2回と同じような傾向が出ている。全出走馬に占めるサンデー系の馬が非常に多い昨今だが、昨年は1番人気のランリョウオー(父ノーザンダンサー系)が10着に敗れており、一応チェックポイントとして覚えておきたい。
【1~3着馬の父、母の父(過去2年)】
年 馬名 着順 父 母の父
12 フラガラッハ 1 デュランダル トニービン
ショウリュウムーン 2 キングカメハメハ ダンスインザダーク
トライアンフマーチ 3 スペシャルウィーク ダンシングブレーヴ
13 フラガラッハ 1 デュランダル トニービン
ミッキードリーム 2 キングカメハメハ サンデーサイレンス
リルダヴァル 3 アグネスタキオン Thunder Gulch
【新・中京芝1600m種牡馬成績(3勝以上、~14年7月13日)】
父馬名 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 12-7-10-48 15.6% 24.7% 37.7%
キングカメハメハ 5-8-3-32 10.4% 27.1% 33.3%
アドマイヤマックス 4-1-3-14 18.2% 22.7% 36.4%
ダイワメジャー 3-3-3-23 9.4% 18.8% 28.1%
スペシャルウィーク 3-2-3-19 11.1% 18.5% 29.6%
ハーツクライ 3-2-2-26 9.1% 15.2% 21.2%
Check5
浜中、高倉、小牧太騎手の騎乗があれば注目
新・中京芝1600mの騎手ランキングでは、浜中騎手が先々週まで8勝を挙げてダントツ。4勝で小牧太騎手、そしてこのレース連覇の高倉騎手が続いている。過去2回の中京記念は、一昨年が高倉→小牧太→池添騎手、昨年は高倉→太宰→福永騎手の順。この中で、中京芝1600m全体の上位にランクインしているのは高倉騎手と小牧太騎手。この両騎手に加え、中京記念では11、10着ながらもコース成績が良い浜中騎手の3名は、騎乗があれば注目したい。
【新・中京芝1600m騎手成績(3勝以上、~14年7月13日)】
騎手名 成績 勝率 連対率 複勝率
浜中 8-2-4-12 30.8% 38.5% 53.8%
小牧太 4-3-0-15 18.2% 31.8% 31.8%
高倉 4-1-0-32 10.8% 13.5% 13.5%
武豊 3-5-1-18 11.1% 29.6% 33.3%
川田 3-3-1-14 14.3% 28.6% 33.3%
松山 3-2-6-39 6.0% 10.0% 22.0%
大野 3-1-0-12 18.8% 25.0% 25.0%
岩田 3-0-0-8 27.3% 27.3% 27.3%
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7月27日(日) 中京競馬場 芝1600m
サマーマイルシリーズの第1戦となる中京記念。11年までは3月に芝2000mで行われていたが、中京競馬場の改修で芝1600mのコースが新設された12年に、この距離へ短縮。同時に7月へと移動し、同年より設定された「サマーマイルシリーズ」に組み込まれた。12年は表彰基準の12点をクリアする馬が不在だったが、昨年は本競走の優勝馬・フラガラッハがシリーズの王座を獲得。マイルシリーズは全3戦と少ないため、今年もまずこのレースがその行方を大きく左右することになる。そんな中京記念がマイル戦になった過去2回の結果に加え、新・中京芝1600mの傾向を見てみたい。
Check1
ここ2年はともに大波乱
この条件になった過去2回、1番人気は7、10着。そして2番人気も11、4着と好走なし。1~4番人気は計【0.0.1.7】で連対なしという、人気馬ほぼ総崩れの結果になっている。一方で、5番人気(2回ともフラガラッハ)が2連勝を飾り、2桁人気馬も1頭ずつが馬券圏内に好走。3連単は一昨年が23万馬券、昨年は36万馬券という波乱の決着だ。
Check2
5~6歳馬・重ハンデ馬が中心に
年齢やハンデに注目すると、まず年齢は3着以内の6頭すべてが5~6歳馬。特に6歳馬は昨年1~3着を独占し、計【1.1.2.7】複勝率36.4%の好成績を収めている。
ハンデは牡馬5頭が57~58キロ、牝馬は54キロ(牡馬56キロ相当)で、おおむね56キロ以上の重ハンデ馬に注目したい。また、前走比で斤量が減っていた好走馬は、昨年2着のミッキードリーム1頭だけで、前走と同斤量や増えてきた馬が多く好走している。
なお、前走着順は1着から15着までバラバラながら、レースは重賞またはオープン特別の芝1400~1800m。出走馬の大半が該当しそうだが、今回と±200mの範囲内のオープン・重賞に出走していなかった馬は評価を下げたい。
【1~3着馬の性齢、ハンデと前走(過去2年)】
年 馬名 着順 性齢 ハンデ 前走 前走斤量 前走人気 前走着順
12 フラガラッハ 1 牡5 57 米子S 56 11 1
ショウリュウムーン 2 牝5 54 米子S 54 1 15
トライアンフマーチ 3 牡6 58 パラダイスS 57.5 1 1
13 フラガラッハ 1 牡6 57 京王杯SC 56 14 15
ミッキードリーム 2 牡6 57 米子S 58 9 6
リルダヴァル 3 牡6 57 エプソムC 56 6 4
Check3
内枠よりも外枠重視か
Check1の表に記したように、1~3着馬の枠番は、一昨年が1→8→5枠、昨年が8→6→3枠。1~4枠2頭、5~8枠4頭と、外有利に思える傾向が出ている。そこで、他のレースも含め中京新コースの芝1600m全体の枠番別成績を調べると、1~4枠が複勝率15.5%、5~8枠が同23.9%と、外有利の傾向が出てきた。新・中京コースは主に短距離戦で外有利の印象が強いが、コース形態から一見外枠が不利に思える芝1600mでも、内よりは外を引いた馬に注目したい。ただ、内でも2枠だけは外と互角のため要注意だ。
【新・中京芝1600m枠番別成績(~14年7月13日)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-2-2-110 4.2% 5.9% 7.6%
2 12-9-8-92 9.9% 17.4% 24.0%
3 2-8-5-109 1.6% 8.1% 12.1%
4 6-11-6-102 4.8% 13.6% 18.4%
5 9-6-19-95 7.0% 11.6% 26.4%
6 10-11-12-98 7.6% 16.0% 25.2%
7 10-10-7-106 7.5% 15.0% 20.3%
8 13-10-9-102 9.7% 17.2% 23.9%
1~4 25-30-21-413 5.1% 11.2% 15.5%
5~8 42-37-47-401 8.0% 15.0% 23.9%
Check4
父サンデー系か、父キンカメ×母父サンデー系
過去2回の好走馬の血統を見ると、父サンデーサイレンス系の馬が2勝、3着2回。そして2着2回はともに父がキングカメハメハ、母の父がサンデーサイレンス系という馬だった。つまり、好走した6頭すべてサンデーサイレンスの血を持っていることになる。
また、新・中京芝1600mの種牡馬成績を調べると、3勝以上を挙げた6頭中5頭がサンデーサイレンス系。そして残る1頭が5勝で2位のキングカメハメハと、中京記念過去2回と同じような傾向が出ている。全出走馬に占めるサンデー系の馬が非常に多い昨今だが、昨年は1番人気のランリョウオー(父ノーザンダンサー系)が10着に敗れており、一応チェックポイントとして覚えておきたい。
【1~3着馬の父、母の父(過去2年)】
年 馬名 着順 父 母の父
12 フラガラッハ 1 デュランダル トニービン
ショウリュウムーン 2 キングカメハメハ ダンスインザダーク
トライアンフマーチ 3 スペシャルウィーク ダンシングブレーヴ
13 フラガラッハ 1 デュランダル トニービン
ミッキードリーム 2 キングカメハメハ サンデーサイレンス
リルダヴァル 3 アグネスタキオン Thunder Gulch
【新・中京芝1600m種牡馬成績(3勝以上、~14年7月13日)】
父馬名 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 12-7-10-48 15.6% 24.7% 37.7%
キングカメハメハ 5-8-3-32 10.4% 27.1% 33.3%
アドマイヤマックス 4-1-3-14 18.2% 22.7% 36.4%
ダイワメジャー 3-3-3-23 9.4% 18.8% 28.1%
スペシャルウィーク 3-2-3-19 11.1% 18.5% 29.6%
ハーツクライ 3-2-2-26 9.1% 15.2% 21.2%
Check5
浜中、高倉、小牧太騎手の騎乗があれば注目
新・中京芝1600mの騎手ランキングでは、浜中騎手が先々週まで8勝を挙げてダントツ。4勝で小牧太騎手、そしてこのレース連覇の高倉騎手が続いている。過去2回の中京記念は、一昨年が高倉→小牧太→池添騎手、昨年は高倉→太宰→福永騎手の順。この中で、中京芝1600m全体の上位にランクインしているのは高倉騎手と小牧太騎手。この両騎手に加え、中京記念では11、10着ながらもコース成績が良い浜中騎手の3名は、騎乗があれば注目したい。
【新・中京芝1600m騎手成績(3勝以上、~14年7月13日)】
騎手名 成績 勝率 連対率 複勝率
浜中 8-2-4-12 30.8% 38.5% 53.8%
小牧太 4-3-0-15 18.2% 31.8% 31.8%
高倉 4-1-0-32 10.8% 13.5% 13.5%
武豊 3-5-1-18 11.1% 29.6% 33.3%
川田 3-3-1-14 14.3% 28.6% 33.3%
松山 3-2-6-39 6.0% 10.0% 22.0%
大野 3-1-0-12 18.8% 25.0% 25.0%
岩田 3-0-0-8 27.3% 27.3% 27.3%
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