秘書(や)先週のWIN5は4-1-14-1-2番人気で決着して、984万1350円の払戻金。小渕さんは新潟10Rのメイショウヒデタダ外れてWIN4でした。振り返っていただけますか?

小渕:先週はかなり悔しい結果でしたね。予想している以上、全通りでは申し訳ないと思い、新潟10Rもある程度来ない可能性の高い馬を消してご提供したのですが、やはりというか、新潟外回りのレースは一筋縄では収まらず、とんでもない馬が飛び込んできました。馬場が荒れているので切れ味が削がれる上、直線が長くてスピードでは押し切れない今の新潟外回りは、馬の根性勝負となるため測れないところがあります。今週で今年の新潟開催は最後ですが、よく覚えおいてください。

秘書(や):新潟10R以外はほとんど順当に収まってこの配当は美味しいですよね。どのあたりがポイントだったのでしょうか。

小渕:ホントもったいないことをしました…。メンバー云々を抜きにしても、新潟芝は波乱が多く、阪神は順当なレースが多いので、阪神は実力馬を信頼し、新潟はなるべく手広くしようと考えてはいましたが、阪神の10Rと11Rをもっと極端に絞って、その分新潟の10Rに資金を回すべきでしたね。阪神10Rは◎1頭に△3頭、阪神11Rは◎1頭に△1頭でしたが、阪神10Rを◎1頭にしていれば資金は1/4、阪神11Rを◎1頭にしていれば資金は1/2で済みますし、新潟10Rを◎2頭△6頭から全通り(15頭)にしても15/8倍にしかなりませんから、そちらの方が資金もかからず、今回は正解だったわけです。よく考えれば、元々買い目が多いところは多少目数を増やそうが資金はそれほど増えませんし、元々買い目が少ないところは更に目数を絞ることで一気に資金が減るんですよね。買い目が多いところと少ないところを極端にしてメリハリをつけることが資金を減らすコツと言えるでしょう。


秘書(や):今週もまた新潟と阪神の2場開催。新潟はこれまでを含めれば10週目。阪神は4週目でどちらも最終週となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。

小渕:新潟は9Rと11Rが内回りで10Rが直線競馬。内回りコースはインが有利なままなので、やはり前に行ける馬と内枠をマークした方がいいでしょう。阪神は内回りの1200mと外回りの1600mですが、あまり極端な傾向はないので、素直に実力重視でいいと思います。今週の肝は新潟10Rの千直戦になりそうですが、新潟11RのスプリンターズSはハクサンムーンストレイトガールで大丈夫だと思いますよ。トップクラスが揃うスプリント戦はあまり変則的なラップにならないので、展開アヤが発生する余地はありません。スピード能力に優れた馬が何度も好走するのが、このスプリンターズSの傾向。順当に収まりそうです。


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小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。