秘書(や)先週のWIN5は7-1-1-13-8番人気で決着して、2億3253万1180円の払戻金。小渕さんは東京9Rのベストドリーム、京都11Rのヘニーハウンド、東京11Rのエアソミュールが外れてWIN2でした。振り返っていただけますか?


小渕:ついに2億を超える配当が出ました。3つのレースで大波乱が起きると、だいたい皆さん対応しきれないので、ひょっとしたらキャリーオーバーかな…とも思いましたが、なんと2人も当てた人がいるんですね。どう買ったのか、こちらが教えて貰いたいくらいですが、おそらく肝となったのは京都10Rと東京10R。この2レースは、戦前の予想から勝った馬の力が少し抜けている印象だったレース。ここを1点に絞れれば、あとは全部買っても12×16×15=2880点ですから、30万弱の投資で2億が当たったワケです。実際ボクの予想でも、京都10Rと東京10Rは堅く、京都11Rはかなり波乱含みと言っていましたし、あとは波乱ありと踏んだところをどれだけ思い切って資金を投資できるかの勝負ですね。つくづくWIN5はお金を持っている人が強い馬券だと感じますよ…。


秘書(や):東京9Rと東京11Rについても振り返っていただけませんか?

小渕:そうですね…。東京9Rは期待したフジマサエンペラーがクビ差届かずの2着。もっとペースが落ち着いて極端に速い上がりの決め手勝負になると思ったのですが、前半1000m通過が58秒3と平均よりやや速いラップになり、折り合いに不安を抱えるベストドリームに有利なペースとなってしまいました。それにしてもこれまでの内容とは一変した走り。成長期にある3歳馬は注意が必要ということでしょうか…。東京11Rの毎日王冠は混戦模様で難しいレース。そもそも買い目を絞るのは危険なメンバー構成でしたが、やはり秋初戦のレースは難しいですね。夏を経ていい意味でも悪い意味でも変わる馬が多く、エアソミュールも折り合い難が解消されていてこれまでとは違う馬になっていました。ここも理想を言えば手広くいきたかったレース。京都10Rと東京10Rを極端に絞れれば、その分の資金をこちらに回したかったですね。



秘書(や):今週は東京・京都ともに2週目。そして今週からは福島が開幕です。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。

小渕:先週を見る限り、東京はダートも芝も差しが利きますし、京都も時計が速いわりに差し届くレースが目立ちます。極端な傾向はなく、わりとフェアな馬場状態のようです。そして今週から開幕する福島ですが、夏ほどではないにせよ、久々のAコースですから、やはり前が有利な馬場には変わりないでしょう。今週は少頭数のレースが2鞍あり、東京と京都は波乱が起きにくいコースですから、荒れるとすれば展開が激しくなりがちな福島か、牝馬限定戦の京都11Rではないでしょうか。京都11Rの秋華賞はヌーヴォレコルトが断然の人気でしょうが、人気を背負った今回は他も楽な競馬をさせてくれないでしょうから、案外わからない気がします。このレースはローズS好走組が圧倒的に強いレースで、ここへきて調子が良く勢いのある馬が有利な傾向。力をつけたタガノエトワールショウナンパンドラに一発の魅力を感じています。



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小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。