第150回 天皇賞・秋(G1)
11月2日(日) 東京競馬場 芝2000m


 ジャパンC、そして有馬記念へと続く、秋の古馬中~長距離路線3連戦の開幕を飾る天皇賞(秋)。これまで00年のテイエムオペラオー、04年のゼンノロブロイの2頭が、この3連戦3連勝を達成。ほかにも、08年のウオッカや10年のブエナビスタなど、近年だけを見ても数多くの名馬が優勝馬に名を連ねている。そして昨年は、ジャスタウェイがジェンティルドンナに4馬身差をつける大楽勝でG1初制覇。その後ドバイデューティフリー圧勝などの実績を重ね、世界ランキングトップの座に就いたのは記憶に新しい。今年も新たな名馬誕生の瞬間が見られるのか、それとも実績馬がさらに勝ち鞍を重ねるのか。過去の傾向を見てみよう。




Check1
近年は人気薄の激走なし
 過去10年、1番人気は【4.3.1.2】で複勝率80.0%と安定した成績。2番人気は勝ち鞍こそないが、【0.2.3.5】と半数が馬券圏内に絡んでいる。ほかに5番人気が3勝、そして7番人気の4連対が目立つ成績だ。また、10~9年前には9番人気以下から計4頭が馬券に絡んでいたが、06年以降の8年にかぎれば3着以内の24頭すべてが7番人気以内である。

【人気別成績(過去10年)】                   
人気    成績    勝率    連対率    複勝率    06年以降
1    4-3-1-2    40.0%    70.0%    80.0%    3-2-1-2
2    0-2-3-5    0.0%    20.0%    50.0%    0-2-3-3
3    0-0-2-8    0.0%    0.0%    20.0%    0-0-2-6
4    1-1-0-8    10.0%    20.0%    20.0%    1-1-0-6
5    3-0-0-7    30.0%    30.0%    30.0%    3-0-0-5
6    0-0-2-8    0.0%    0.0%    20.0%    0-0-2-6
7    1-3-0-6    10.0%    40.0%    40.0%    1-3-0-4
8    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%    0-0-0-8
9    0-0-1-9    0.0%    0.0%    10.0%    0-0-0-8
10    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%    0-0-0-8
11~    1-1-1-70    1.4%    2.7%    4.1%    0-0-0-58





      
Check2
牝馬強し、3歳馬も要警戒
 性齢別では、まず牝馬が【3.3.3.7】で連対率37.5%、複勝率56.3%の好成績。また、牡・セン馬は4~5歳馬が好走馬の中心となる。ただ、3歳牡馬も勝ち馬こそ不在ながら【0.2.2.11】で複勝率は4~5歳を上回る26.7%を記録している。牝馬や3歳馬は、ほかに目標となるレースが前後して行われているが、古牡馬相手のここへあえて出走してきた以上は警戒を怠れない。6歳以上になると1勝、3着2回止まりと、特に連対候補としては苦しい傾向にある。




Check3
先行型なら皐月賞馬!?
 競馬道GT8による脚質分類では、3着以内の好走馬30頭中22頭が「差し」または「追込」。特に勝ち馬は10頭中9頭が「差し」に分類されており、基本的には長い直線でしっかり脚を使えるタイプが優勝候補になる。
 なお、4コーナーを4番手以内で通過した1着馬は、06年のダイワメジャー[2-2-2-2]、07年のメイショウサムソン[5-5-4-4]のみ。2頭の共通点は、コースこそ違えど、同じ芝2000mで行われる皐月賞を制していたことだ。他の優勝馬8頭は、4コーナー7番手以下だった。






Check4
今年の毎日王冠組は危険?
  前走レース別で好走馬が多いのは毎日王冠組で【5.3.2.51】。ほかに秋競馬・G2のステップレースとしては京都大賞典やオールカマーがあるが、京都大賞典組は【1.0.1.17】で好走2頭は10年前。オールカマー組は【0.1.0.24】に終わっている。
 毎日王冠組の好走馬を見ると、10頭中8頭がその毎日王冠で連対していた馬。残る2頭は10年のペルーサ1番人気5着、12年のエイシンフラッシュ2番人気9着と、毎日王冠で1~2番人気に推されていた馬だった。ただ、今年は勝ち馬のエアソミュールがマイルCSに向かうなど、毎日王冠組は連対馬も1~2番人気馬も不在のメンバー構成。ここ10年の傾向からは別路線組が注目と言えそうだ。


Check5
休み明けなら前走好走馬
 上記の毎日王冠組以外で目立つのは、札幌記念以前のレースから2カ月以上間隔が開いていた馬だ。ここ5年の好走馬にかぎれば、毎日王冠組7頭、休養明け7頭、その他(神戸新聞杯)1頭である。
 そこで2カ月以上の休養明けで好走した馬を見ると、過去10年の該当馬13頭中、11頭は前走で3着以内に好走していた馬だった(10頭は連対)。前走で凡走して休養に入った馬が、休み明けで巻き返す例は少ないレースだ。



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