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秘書(や)先週のWIN5は1-4-6-13-3番人気で決着して、2055万4060円の払戻金。小渕さんは京都10Rのアルバタックス、東京11Rのダノンプログラマーが外れてWIN3でした。振り返っていただけますか?
小渕:京都10Rは外回りの1600m戦で、あまり展開に左右されるような条件ではなく、力量上位の数頭で堅く決着するかと思われましたが、上がりの速いコースのハンデ戦はやはり気をつけなければいけませんね…。斤量を背負わされた人気馬たちはことごとく凡走してしまいました。東京11Rは難解で知られる芝1400m戦だけに、何があっても驚けないと覚悟していましたが、まさかダノンプログラマーが最後方から差し切ってしまうとは。1000m通過が56秒9のハイペースが功を奏した形ですが、本当にこの芝1400mというレースは難しい。スプリンターとマイラーがどちらも出走してくるため、その比率によってペースにかなりバラつきがあるんですよね。しかもワンターンのコースだからトラックバイアスの影響も受けやすい。そのため、なかなか力通りの結果になりにくいんです。こういうレースは総流しの方がいいのかなと思います。
秘書(や)東京10R、福島11R、京都11Rはお見事でした。特に福島11Rは1番手推奨のメイショウナルトが3着、3番手推奨のミトラが1着、4番手推奨のフラアンジェリコが2着と会心の的中。普通の馬券も当たったんじゃないですか?
小渕:WIN5は1着を当てる馬券なので◎はメイショウナルトにしましたが、先週お話ししたように人気の逃げ馬はマークが厳しくなって惨敗まで考えられますから馬券的には旨みがありません。脚質的に1着まではどうかと思って4番手にしたフラアンジェリコを普通の馬券では中心と捉えていました。13番人気と配当面でもかなり美味しい状況でしたしね。ボクは基本的にはワイド馬券をよく買うのですが、ミトラとのワイドで¥5740、フラアンジェリコとのワイドで¥1270の配当でしたから、びっくりするほど儲かりましたよ。Cコースになってからの福島は内枠天国で、外枠に入ってはハナシになりませんでしたから、トラックバイアスをよく見ていれば美味しい馬券がたくさんありましたね。
秘書(や):今週は福島開催が終わって東京・京都ともに7週目。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが……。
小渕:今週は日曜と月曜で2回WIN5がありますが、東京と京都だけの開催になるので割と平穏な決着で収まりそうな雰囲気です。馬場は今週から東京も京都もCコース替わりで先週よりはインを回る馬に警戒しなければならないでしょうが、直線の長い東京と京都、それに2場開催で力のある馬が揃ってますから基本的には実力重視の選択でいいと思います。日曜はやはりマイルCSがカギになるでしょうね。中心馬不在で大混戦。ただ、このレースは京都巧者が強く、春の安田記念との関連性が案外薄いレース。距離適性よりもコース適性に注目するのがベターです。それに外枠が不利とされているので、ボクがオススメしたいのはエキストラエンド。まぁここは1頭では厳しいでしょうから、ある程度手広くチョイスするしかないとは思いますが…。月曜の東スポ杯2歳Sはアヴニールマルシェがやはり大本線ですが、おもしろいのは前走圧勝のクラージュシチー。好メンバーが揃いましたが、ここに来ての成長ぶりが一番に思えます。
週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5」』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。