秘書(や):今度、小渕さんは、WIN5に関する本を出されるそうですね。それも東京スポーツの虎石晃さんとの共著ということで話題となっていますね。
小渕:はい。WIN5が開始して3年以上も経過しているわけですから、3月1週などの、月週ごとで分析する本があると、より傾向がつかみやすいと思いました。そこでタイトルはズバリ、
「今だから出来る 東スポ虎石晃のWIN5傾向と対策」とさせていただきました。なんでも虎石さんは、この本を作ったおかげで1月12日のWIN5・700,140円を18点で仕留めたそうですよ。
秘書(や)さて、先週のWIN5は1-1-1-4-10番人気で決着して457万6420円の払戻金。小渕さんは最後に京都11Rのハナノシンノスケが外れてまたまた惜しくもWIN4でした。振り返っていただけますか?
小渕:先週は堅く収まりそうな条件のレースばかりで、荒れるとすれば京都のハンデ戦、石清水Sくらい。取りガミを気にしてある程度目数を絞ってしまいましたが、やはり波乱はこのレースでしたね。それも、インが断然有利な馬場で、穴なら先行馬か内枠…と言っていた通りの結果に。何故買い目に入れていなかったか、非常に悔しい結果となってしまいました。
秘書(や)中山11RのAJCCではゴールドシップが敗れてしまいました。これについてはどうですか?
小渕:コーナーの緩い中山の外回りなら捲りやすいので、ペースが遅くなるのは見え見えでも、ゴールドシップが力の違いで捩じ伏せてしまうだろうと思ってはいましたが、どうもこの馬は掴みどころがないですね。個人的な見解としては、2角で動きかけたのに向正面で一旦ペースアップを躊躇したのが、馬の気を損ねたのかな…と感じています。ギアのアップダウンを何度も行うと嫌気が差す馬といったところでしょうか…。単勝1.3倍とは言ってもWIN5的には非常に危ない馬。他を押さえておいて正解でした。
秘書(や):今週は中京が終わり、ローカル戦はなし。そして東京が開幕して、京都が連続開催に突入します。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:東京は11月以来の開催ですが、冬場で芝の発育が悪く、雪もあったため馬場の状態は微妙です。ただ、土曜は稍重でしたが、そのわりにはまずまず速い時計も出ていたので、それほど意識することはないかと思います。内外の差もあまり感じませんね。京都芝は今週からBコースに替わりますが、先週までと同様に内が断然有利な様子。枠は非常に重要となってくるでしょう。今週は波乱の少ない東京と京都のみでのWIN5なので堅く収まりそうですが、根岸Sはロゴタイプに注目。シルクロードSは軌道に乗ったエイシンブルズアイで大丈夫でしょう。
週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5」』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。