第89回 中山記念(G2)
3月1日(日) 中山競馬場 芝1800m
古馬の芝2000m以下では、その年最初のG2競走として行われる中山記念。芝1600mの安田記念や、芝2200mの宝塚記念を目指す実力馬が駒を進めてくる一戦だ。10年にはこのレース3着のショウワモダンが安田記念でG1初制覇。09年には2着馬のドリームジャーニーが宝塚記念で優勝している。また、昨年は上位6頭のうち5頭が次走でドバイや香港に遠征。前年秋の天皇賞馬・ジャスタウェイがこのレースを勝ち、ドバイデューティフリー、そして帰国初戦の安田記念制覇へと繋げている。今年のG1戦線へ向けて注目の一戦を制するのはどの馬か、過去の傾向を見てみたい。
Check1
4番人気が高複勝率
過去10年、1~4番人気はいずれも連対率30.0~40.0%。複勝率は1番人気が40.0%、2~3番人気は50.0%、そして4番人気が60.0%と、人気上位4頭の中では4番人気の複勝率がもっとも高く、配当妙味もありそうだ。なお、2桁人気の好走馬2頭は不良馬場で行われた10年。3連単の高配当上位2レースは重~不良、低配当3レースは良馬場と、道悪のほうが荒れやすい傾向にある。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0%
2 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
3 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
4 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0%
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
6 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
7 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 1-1-0-35 2.7% 5.4% 5.4%
Check2
逃げ・先行馬に注目
春の中山開幕週、そして小回りの1800m戦で、脚質的には先行有利。競馬道GT8による脚質分類では、「逃げ」が連対率44.4%、そして「先行」も複勝率41.7%と、前々で運んだ馬の好走確率が高い。逃げ・先行の合計は10年で33頭。平均すれば3番手以内で運べる馬が各年1~2頭は馬券に絡んでいることになる。差し馬だけの組合わせは避けたい。
Check3
前走G1なら人気馬、人気薄ならG3以下
前走クラス別では、G1出走馬が【5.3.1.12】連対率38.1%と安定した成績。ただ、好走した9頭はすべて4番人気以内で、G1組なら基本的には人気馬中心の狙いになる。
一方、5番人気以下の好走馬を見ると、好走した10頭中9頭が前走G3以下。ほかに6歳以上(8頭)、前走が中山コース以外で馬券圏外(9頭)、そして前走12月以降(10頭)といったあたりが多くの馬の共通点だ。加えて、前走着順は悪くても問題ないが、過去3走のうちに最低1度は掲示板(5着以内)に載っていることも、5番人気以下からの好走条件になる。
Check4
追い切りラスト1ハロンが速い馬は危険
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の追い切りを分析すると、ラスト1ハロンが12秒1以下と速かった馬は【0.1.1.19】と不振。該当馬にはCheck1で好成績だった4番人気以内の馬も8頭いたが、【0.1.1.6】複勝率25.0%止まりだ。
一方、12秒2~12秒9で4番人気以内に推された馬は【4.3.2.3】複勝率75.0%と抜群の安定感を誇っている。同じ範囲でも5番人気以下になると【0.2.1.22】にとどまり、基本的には人気馬狙いでいいだろう。
そして13秒0以上は好走7頭のうち、4番人気以内4頭、5番人気以下3頭と、あまり人気は関係ない傾向にある。終いの時計がかかった馬のほうが、12秒1以下の馬よりも好成績を残している点には注意したい。
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