第75回 皐月賞(G1)
4月19日(日) 中山競馬場 芝2000m
牡馬クラシックの第一弾・皐月賞。昨年から2歳重賞路線が拡充され、現3歳世代は例年に比べ、重賞好走実績馬が多数出現。その分、今年はトライアルから実績馬同士の争いが数多く見られ、そこで選抜されてきた実力馬がここに駒を揃えることになる。過去10年の優勝馬にはディープインパクト、オルフェーヴルという2頭の三冠馬を筆頭に、G1で2勝以上を挙げた馬が6頭。そんな名馬へと至る道で好発進を切るのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。
Check1
1番人気なら中団より前で運べる馬
過去10年、1番人気は【3.2.1.4】連対率50.0%で、まずまずといったところ。このうち、3コーナーを10番手以下で通過した3頭はすべて4着以下に敗れており、1番人気なら中団より前で運べそうな馬のほうが信頼性は高い。6番人気が連対率30.0%を記録するなど人気薄の好走も少なくないが、穴馬の連対は過去10年の前半が中心。近年の1~2着は4番人気以内の上位人気馬が占めている。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
2 1-2-2-5 10.0% 30.0% 50.0%
3 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
4 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0%
5 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
6 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
7 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
8 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 0-2-1-77 0.0% 2.5% 3.8%
Check2
差し馬を中心に
Check1では「1番人気なら中団より前」としたが、人気を問わない全体の成績では差し馬が優勢だ。阪神代替の11年を除く過去9回、競馬道GT8による脚質分類では「差し」が7勝を挙げ、3着以内の好走馬27頭中18頭と3分の2を占めている。「差し」以外の優勝馬は、いずれもハナを切った07年のヴィクトリーと、08年のキャプテントゥーレだ。
【脚質別成績(過去10年、阪神の11年を除く)】
脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-0-1-4 28.6% 28.6% 42.9%
先行 0-2-1-21 0.0% 8.3% 12.5%
差し 7-4-7-86 6.7% 10.6% 17.3%
追込 0-3-0-24 0.0% 11.1% 11.1%
Check3
前走はトライアルか共同通信杯
前走レース別の成績を調べると、好走馬を出しているのは皐月賞トライアル(弥生賞、スプリングS、若葉S)か、共同通信杯、京成杯。京成杯からの直行馬は今年不在のため、トライアルか共同通信杯組が中心になる。中では、G2の弥生賞・スプリングS組が注目されがちだが、連対率や複勝率が高いのはG3の共同通信杯、オープンの若葉S組であることには注意したい。その他、今年登録がある馬では毎日杯組が【0.0.0.13】、すみれS組が【0.0.0.5】に終わっている。
Check4
前走2着以下なら前走の上位人気馬
前走着順別の成績を見ると、前走1着馬が【9.3.4.48】と、勝ち馬10頭中9頭を占めている。ただ、トライアルの勝ち馬は人気にもなりやすく、前走2着以下だったやや人気薄の馬をいかに選別するかがカギになる。
表は前走2着以下から好走した14頭で、このうち10頭は4番人気以下と妙味のある馬たちだ。また、14頭中11頭は前走2~4着。前走で大敗しているようでは本番でのチャンスは薄くなる。また、前走人気は3番人気以内が中心で、特に10年以降は前走1~2番人気馬ばかりだ。
【前走2着以下からの好走馬(過去10年)】
年 馬名 人気 着順 前走 人気 着順
05 シックスセンス 12 2 若葉S 2 4
アドマイヤジャパン 3 3 弥生賞 3 2
06 ドリームパスポート 10 2 スプリングS 2 3
07 サンツェッペリン 15 2 スプリングS 4 8
08 キャプテントゥーレ 7 1 弥生賞 5 4
タケミカヅチ 6 2 弥生賞 7 3
09 トライアンフマーチ 8 2 若葉S 4 2
セイウンワンダー 4 3 弥生賞 2 8
10 ヒルノダムール 6 2 若葉S 1 2
11 ダノンバラード 8 3 共同通信杯 1 9
12 ディープブリランテ 3 3 スプリングS 1 2
13 エピファネイア 2 2 弥生賞 1 4
コディーノ 3 3 弥生賞 2 3
14 ウインフルブルーム 8 3 若葉S 1 2
Check4
関西馬の1着候補は「一杯」追い切り馬
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の出走馬の追い切りを分析すると、優勝馬7頭中6頭は調教助手が騎乗して追い切った馬。騎手による追い切りだったのは11年のオルフェーヴル(池添騎手)1頭のみである。この年の皐月賞は東京で代替されており、通常の中山開催なら1着候補は調教助手を背に追い切られた馬になる。
逆に2着馬は7頭すべてレース騎手騎手で追い切られており、連対率や複勝率は、助手と騎手が互角。そのため、馬連や3連複ではなく、馬単、3連単などで順位づけが必要な馬券を買う際に参考にしたいデータだ。
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