第20回 NHKマイルC(G1)
5月10日(日) 東京競馬場 芝1600m
3歳マイル王決定戦・NHKマイルC。96年の創設以来、数多くの名馬を輩出し、今年で20回目を迎えることになる。過去10年では、05年に桜花賞馬・ラインクラフトが優勝。08年にはディープスカイがここでG1初制覇を達成し、次走の日本ダービー制覇に繋げている。また、11年3着のリアルインパクトは、次走で古馬相手の安田記念を制し、本年は海外G1制覇も達成。ほかに、06年3着のキンシャサノキセキなど、後にスプリント路線で活躍する馬も少なくない。今年はどの馬がまず3歳マイル王の座に就くのか、過去の傾向を見てみよう。
Check1
馬券圏内の3分の1が2桁人気馬
過去10年、1番人気は【5.1.0.4】で連対率60.0%と上々の成績。しかし、他の上位人気は3番人気の【1.2.1.6】複勝率40.0%以外は今ひとつ。さらに、中位人気の6~9番人気【0.2.2.36】という不振もあって、10番人気以下が【3.2.5.80】と3着以内に10頭も送り込んでいる。昨年は単勝1.9倍のミッキーアイルが勝ちながら、2~3着が2桁人気で3連単68万馬券。100万馬券超も10年で3回を数え、波乱の可能性も十分にあるレースだ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-1-0-4 50.0% 60.0% 60.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
9 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
10 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0%
11~ 1-1-5-73 1.3% 2.5% 8.8%
Check2
2桁人気で買える馬は?
Check1の関連データとして、2桁人気で馬券に絡んだ10頭の前走成績を見てみたい。このうち、8頭は前走がG1かそのトライアル競走(G2)で、2桁着順大敗からでも巻き返しは可能だ。残る2頭はオープン特別(橘S)の1着馬である。オープン特別で負けていた馬や、重賞でもG1とトライアル以外(毎日杯、ファルコンSなど)に出走していた馬は、2桁人気の穴候補としては買いづらい傾向だ。
Check3
ニュージーランドT組なら前走上位人気馬
前走レース別では、トライアルのニュージーランドT組が10年で68頭と大挙出走。【5.2.3.58】で連対率は10.3%と高くないが、しっかりと取捨を見極めたい。この組の好走馬10頭のうち、8頭はニュージーランドT4番人気以内馬。掲示板外からでも巻き返せるが、上位人気には推されていた馬が好走馬の中心だ。
一方、その他のレースからの好走馬(過去5年・11頭)も見てみると、こちらは前走連対馬5頭、前走2桁着順馬5頭、それ以外(3~9着)は1頭だけという極端な結果が出ている。
Check4
勝ち切れない栗東CW追い切り馬
好走馬の追い切りは坂路組が中心になる。パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東坂路が【4.4.3.41】連対率15.4%、美浦南坂路が【1.3.0.20】同16.7%。この坂路組を合計すると【5.7.3.61】になり、過去7年の好走馬21頭中15頭。坂路で追い切った馬が連対しなかった年はない。
このうち、美浦南坂路組の4頭は、全体の時計が51秒台、脚色は馬ナリ、そして併せ馬で同入しているという3項目の共通点がある。栗東坂路組11頭は時計こそまちまちだが、馬ナリ調教馬は1頭だけで、10頭は強目以上。そして併せ馬を行った6頭のうち5頭は先着を果たしていた。今年も坂路で追い切る馬は多そうだが、その中から上記の条件で絞っていきたい。
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