5月24日(日) 東京競馬場 芝2400m
牝馬三冠の第二関門・オークス。過去5年ではアパパネ(10年)、ジェンティルドンナ(12年)と2頭の牝馬三冠馬がここを制したほか、一昨年のメイショウマンボは秋に秋華賞、エリザベス女王杯を連勝。昨年のヌーヴォレコルトも活躍中で、近年にかぎっても非常にハイレベルの戦いが繰り広げられている。今年は、1冠目の桜花賞で無敗の連勝馬がすべて馬券圏外に敗退するという、波乱の結果を受けての一戦。ここからどの馬が名牝への一歩を踏み出すのか、過去の傾向を見てみよう。
Check1
上位人気は安定も、年によっては波乱に
過去10年、1番人気が連対率50.0%、2番人気は同40.0%。そして3、5番人気の複勝率40.0%、50.0%も上々で、上位人気は全体的に安定した成績を残している。2桁人気の好走は08年2着のエフティマイア1頭のみで、この馬でも桜花賞2着馬。とても考えられないような穴馬が来るレースではない。ただ、1~3番人気が揃って連対を外した年も過去10年で3回あり、人気どころの信頼性の見極めがカギになる。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 3-2-1-4 30.0% 50.0% 60.0%
2 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
3 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
4 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
5 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
6 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
7 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
8 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
9 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 0-1-0-78 0.0% 1.3% 1.3%
Check2
穴馬の連対候補は内か外
枠番別の成績で連対馬が出ていないのは6枠のみ。連対率最高が2枠と5枠の20.0%、そして7、8枠も勝ち馬2頭ずつと、内から外まで極端な差はないようにも見受けられる。ただ、表の右に記した4番人気以下にかぎってみると、勝ち馬を出しているのは1~2枠と、7~8枠。4~6枠は連対馬なしと、中枠の人気薄は不振だ。穴馬の連対候補を探す際には、内枠か外枠を重視したい。
Check3
前走上位人気の好走馬が中心に
前走レース別では桜花賞組が【8.6.4.58】と好走馬の大半を占める。その桜花賞組を見ると、09年以降の好走馬は桜花賞5番人気以内かつ3着以内、そして今回4番人気以内だった馬が10頭中9頭を占める。08年以前はこのかぎりではなかったが、近年の桜花賞組は上位人気の好走馬が中心だ。
また、過去5年の別路線組では、好走馬8頭中7頭が前走4番人気以内かつ3着以内。昨年、牡馬相手の皐月賞を選択したバウンスシャッセは例外だが、こちらも基本的には前走を上位人気で好走した馬が中心。桜花賞組との違いは、穴馬も多く好走している点になる。
Check4
「一杯」の追い切り馬は苦戦傾向
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の出走馬の追い切りを分析すると、脚色が「一杯」(「末一杯」なども含む。以下同)だった馬は、「強目」「馬ナリ」に比べ好走確率が低い傾向にある。牝馬ながら一杯に追えるのは好材料のようにも思えるが、このレースの「一杯」はプラス材料にはならない。なお、「一杯」で好走した4頭のうち3頭は栗東坂路。残る1頭・ブエナビスタは単勝1.4倍の断然人気で、栗東旧DWコースだった。
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