5月31日(日) 東京競馬場 芝2400m
競馬の祭典・日本ダービー。皐月賞に続く牡馬三冠の2冠目、そしてすべてのホースマンにとっての目標とされる一戦だ。過去10年では、05年のディープインパクト、そして07年のウオッカと、日本競馬史の中でも牡牝を代表する名馬がこのレースを制している。ほかに、11年にはオルフェーヴルが秋に菊花賞も制して三冠を達成。さらに、キングカメハメハ、メイショウサムソン、ディープスカイ、エイシンフラッシュと、複数のG1を制した名馬が優勝している。今年、ここに名を連ねるのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。
Check1
1番人気は安定も、今年は?
過去10年、1番人気は【5.1.1.3】と安定した成績。このうち、重賞で2着に0.4秒差以上をつけて優勝した実績を持つ馬は4戦全勝、その他の馬は【1.1.1.3】。昨年に続いて今年も該当馬が不在だけに、今年の1番人気は1着候補としてはやや信頼性が下がる。
なお、優勝馬はその1番人気5頭も含め、10頭中9頭が3番人気以内。1着候補は上位人気から選びたい。ただ、2~3着には穴馬も多く、毎年7番人気以下から1頭以上が3着以内に食い込んでいる。一方で、その7番人気以下が複数絡んだのも11年だけと、穴馬2頭の組合わせまでは期待薄だ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-1-1-3 50.0% 60.0% 70.0%
2 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
3 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
4 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
5 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0%
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
8 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11~ 0-2-1-75 0.0% 2.6% 3.8%
Check2
1~3枠から優勝馬9頭
昨年は1枠2番のワンアンドオンリーが思わぬ先行策で驚かされたが、同馬も含め過去10年の優勝馬10頭中9頭は1~3枠から出ている。特に3番人気以内の1~2枠は計【6.0.0.2】と崩れておらず、内枠を引いた人気馬がいれば信頼性は高そうだ。
【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率 1~3番人気 同複勝率
1 6-1-0-13 30.0% 35.0% 35.0% 5-0-0-2 71.4%
2 1-0-3-16 5.0% 5.0% 20.0% 1-0-0-0 100.0%
3 2-1-0-17 10.0% 15.0% 15.0% 2-0-0-2 50.0%
4 0-3-2-14 0.0% 15.8% 26.3% 0-1-1-2 50.0%
5 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0% 1-1-0-3 40.0%
6 0-2-0-18 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-3 0.0%
7 0-1-4-25 0.0% 3.3% 16.7% 0-1-0-2 33.3%
8 0-1-0-28 0.0% 3.4% 3.4% 0-0-0-3 0.0%
Check3
皐月賞組は逆転もあり
当然のことながら1冠目・皐月賞との繋がりが強く、過去10年の前走皐月賞組は【7.5.5.60】で、皐月賞組が1頭も連対できなかった年はない。ただ、皐月賞最先着馬の成績(08年以外は皐月賞馬)は【3.1.1.5】で連対率40.0%と、直前のG1で最上位だった馬にしては今ひとつ信頼性に欠ける。07年以降の8頭中6頭は皐月賞で連対を外した馬がダービー最先着馬となっており、逆転には注意したい。なお、07年のアサクサキングスは間にNHKマイルC11着を挟んでおり、直行馬ではアドマイヤオーラ(皐月賞4着→ダービー3着)が最高成績になる。
Check4
皐月賞組以外なら前走3番人気以内か連対
前走皐月賞以外からの好走馬は13頭。前走はいずれも重賞だが、このうち11頭に共通するのは連対を果たしていたこと。残る2頭、07年のアサクサキングスはNHKマイルC3番人気、昨年のマイネルフロストは青葉賞3番人気で、前走3着以下なら3番人気以内に推されていたことが条件になる。
Check5
優勝馬は坂路組が中心に
パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の出走馬の追い切りを分析すると、優勝馬7頭中5頭が栗東坂路、1頭が美浦南坂路の追い切り馬で、コース追いの勝ち馬は10年エイシンフラッシュ(栗東CW)1頭だけ。まずは坂路組から勝ち馬候補を探したい。また、コースなら栗東よりも、美浦南Wコース追い切り馬の好走確率が高い傾向だ。
もうひとつ、追い切りの脚色別では、前週のオークス同様に「一杯」(「末一杯」なども含む。以下同)だった馬は苦戦傾向で、複勝率でも9.3%とひと桁にとどまる。直前は「強目」や「馬ナリ」で調整した馬が優勢だ。
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