第32回 エプソムC(G3)
6月14日(日) 東京競馬場 芝1800m


 東京競馬場の芝1800mを舞台に行われるG3競走・エプソムC。創設当初から6月上旬から中旬に行われているが、安田記念や宝塚記念の施行時期変更に伴い、その位置づけは変わってきた。現在は安田記念の翌週、宝塚記念まで中1週のため春のG1との関連は薄く、サマーシリーズ(マイル・2000)や、秋の天皇賞などをにらむ一戦となっている。近年では、11年の優勝馬・ダークシャドウが秋に毎日王冠を制し、天皇賞でも2着と好走。また、13年には2着馬のジャスタウェイが秋の天皇賞でG1初制覇を果たし、翌年にはドバイデューティフリーや安田記念を制する活躍を見せている。今後のG1へ向けて前進するのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。






Check1
上位人気は安定も、3着の穴に注意
  過去10年、1番人気は【3.2.2.3】で連対率50.0%、複勝率70.0%の安定した成績。2~4番人気は連対率40.0%、5~7番人気が同10.0%で、8番人気以下からの連対はない。また、過去8年の単勝配当はすべて1000円未満に収まっている。ただ、その過去8年の3着馬8頭中5頭が7番人気以下と、3着に関しては荒れ模様。3連複や3連単は人気馬ばかりに偏らない狙いが必要だ。

【人気別成績(過去10年)】               
人気    成績    勝率    連対率    複勝率
1    3-2-2-3    30.0%    50.0%    70.0%
2    2-2-1-5    20.0%    40.0%    50.0%
3    0-4-1-5    0.0%    40.0%    50.0%
4    3-1-0-6    30.0%    40.0%    40.0%
5    1-0-0-9    10.0%    10.0%    10.0%
6    0-1-0-9    0.0%    10.0%    10.0%
7    1-0-2-7    10.0%    10.0%    30.0%
8    0-0-1-9    0.0%    0.0%    10.0%
9    0-0-1-9    0.0%    0.0%    10.0%
10    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%
11~    0-0-2-72    0.0%    0.0%    2.7%



   
Check2
4歳馬が他を圧倒
 %と今ひとつ。特に4歳の牡・セン馬は、同じ短距離路線の高松宮記念でも【1.0.3.22】と不振で、似たような傾向にある。

 性齢別では、4歳の牡・セン馬が【6.4.3.18】で、連対率32.3%、複勝率41.9%と、他を大きく引き離す好成績を収めている。この4歳の牡・セン馬が3頭以上出走した年は、7回中6回で連対馬を出している。逆に不振なのは7歳以上で、出走数は43頭とかなり多いが、連対なしの3着4回。ただ、その4回は8~15番人気で、7歳以上は3着の穴候補と考えたい。なお、牝馬は4着2回(4歳と6歳)が最高である。

【性齢別成績(過去10年)】                   
性別    年齢    着別度数    勝率    連対率    複勝率
牡・セン馬    3歳    0-0-0-1    0.0%    0.0%    0.0%
    4歳    6-4-3-18    19.4%    32.3%    41.9%
    5歳    3-4-1-39    6.4%    14.9%    17.0%
    6歳    1-2-2-37    2.4%    7.1%    11.9%
    7歳~    0-0-4-39    0.0%    0.0%    9.3%
牝馬    4歳    0-0-0-4    0.0%    0.0%    0.0%
    5歳    0-0-0-4    0.0%    0.0%    0.0%
    6歳    0-0-0-2    0.0%    0.0%    0.0%


Check3
勝ち馬は内枠から
 枠番別の成績では、1枠が4勝を挙げるなど、優勝馬10頭中8頭が4枠以内。5~8枠の優勝馬2頭はともに、Check2で好成績の4歳馬(06年トップガンジョー、08年サンライズマックス)だった。一方、2~3着は4枠以内から11頭、5~8枠から9頭と、勝ち馬ほどの差はついていない。連単系の1着候補を4枠以内から選択するのが良さそうだ。

Check4
新潟大賞典組なら人気馬か重賞勝ち馬を
 前走レース別で好走馬が多いのは、新潟大賞典【3.2.4.29】連対率13.2%と、マイラーズC【3.2.1.3】同55.6%。ほかに2連対以上は都大路S【2.0.2.9】のみである。このうちマイラーズC組は、前走が4番人気以内か連対馬なら【3.2.1.0】と崩れていない。
 出走馬の多い新潟大賞典組の好走馬は表に挙げた9頭で、7頭は今回4番人気以内の馬。その7頭のうち、4頭は前走連対馬、3着以下の3頭は前走3番人気以内だった。そして今回5番人気以下の2頭、グラスボンバーとマイネルスターリーは重賞勝ち馬である。


Check5
人気馬の安定重視なら坂路、1着候補はコース追い

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去のデータを見ると、3番人気以内のうち坂路で追い切られた馬は【1.3.2.2】で複勝率75.0%と抜群の安定感をほこっている。ただ、勝ち馬は1頭のみと、坂路追いの人気馬は勝ち切れない傾向にある。
 同じ3番人気以内でも、コース追いの馬は【4.2.0.7】と勝ち馬が多い反面、複勝率は40.0%と安定感はひと息。人気馬は、購入する券種と追い切りコースによって取捨を分けて考えたい。なお、4番人気以下は坂路、コースほぼ互角の成績だ。


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