第56回 宝塚記念(G1)
6月28日(日) 阪神競馬場 芝2200m

 春のグランプリ・宝塚記念。天皇賞(春)や安田記念など、既に春のG1に出走した馬に加え、中距離2200mのこのレースを大目標に調整してきた馬が激突。3歳馬の参戦こそなかなか実現しないが、古馬の実力馬が多く顔を並べる一戦だ。歴代の優勝馬も名馬揃いで、過去10年の優勝馬にもディープインパクト、オルフェーヴルと三冠馬が2頭。ここ2年はゴールドシップが連覇を達成している。今年は、そのゴールドシップが3連覇を達成するのか、これを阻止する馬が出現するのか。過去の傾向を見てみよう。


Check1
中~下位人気にも要注意
 過去10年、1番人気は【3.3.2.2】で、このうち4~5歳馬8頭はすべて3着以内。残る2頭、3歳のウオッカ、8歳のタップダンスシチーが着外敗退を喫している。また、2、3番人気も複勝率50.0%と上々だ。
 ただ、4番人気以下の好走馬は11番人気まで分散しており、8~11番人気でも【2.2.3.33】と7頭が好走。昨年のように1番人気が勝っても2~3着に穴馬が入るケースや、11番人気スイープトウショウの優勝などもある。上位人気の複勝率が高い割には、ちょっとした波乱になる年も見られることには注意が必要だ。


【人気別成績(過去10年)】                
人気    成績    勝率    連対率    複勝率
1    3-3-2-2    30.0%    60.0%    80.0%
2    2-2-1-5    20.0%    40.0%    50.0%
3    1-2-2-5    10.0%    30.0%    50.0%
4    0-0-1-9    0.0%    0.0%    10.0%
5    1-1-0-8    10.0%    20.0%    20.0%
6    1-0-1-8    10.0%    10.0%    20.0%
7    0-0-0-10    0.0%    0.0%    0.0%
8    1-0-1-8    10.0%    10.0%    20.0%
9    0-1-1-8    0.0%    10.0%    20.0%
10    0-1-0-9    0.0%    10.0%    10.0%
11    1-0-1-8    10.0%    10.0%    20.0%
12~    0-0-0-36    0.0%    0.0%    0.0%

   
Check2
人気の4~5歳馬は安定、牝馬にも注目
 Check1にも関連するデータになるが、牡・セン馬で1~3番人気に推された5歳馬は複勝率なんと85.7%、そして4歳馬も同61.5%と、上位人気が非常に安定している。対して6歳以上の牡・セン馬は、好走8頭中7頭が4番人気以下。人気の4~5歳、人気薄の6歳以上という構図になっている。また、牝馬は4歳、5歳ともに牡・セン馬を上回る連対率・複勝率を記録しており、牝馬への注目も欠かせない。


Check3
優勝馬8頭は6、8枠、馬番なら10番前後
 過去10年の枠番別成績では、6枠が5勝、そして8枠が3勝と、外枠が多くの優勝馬を輩出。2着馬は4~5枠で計7頭を数える。
 ただ、年によって出走頭数に差があるレースのため、馬番を内から6頭ずつに区切ってみると、7~12番が連対馬20頭中12頭を占め、連対率20.3%の好成績。内の1~6番は3着こそ7頭と多いが、連対率は10.0%。そして13~18番は連対率7.4%とひと息だ。

【枠番・馬番別成績(過去10年)】               
枠/馬    着別度数    勝率    連対率    複勝率
1枠    1-0-3-10    7.1%    7.1%    28.6%
2枠    0-1-1-13    0.0%    6.7%    13.3%
3枠    1-1-2-13    5.9%    11.8%    23.5%
4枠    0-4-1-13    0.0%    22.2%    27.8%
5枠    0-3-0-16    0.0%    15.8%    15.8%
6枠    5-0-0-15    25.0%    25.0%    25.0%
7枠    0-0-1-20    0.0%    0.0%    4.8%
8枠    3-1-2-16    13.6%    18.2%    27.3%
1~6番    2-4-7-47    3.3%    10.0%    21.7%
7~12番    7-5-2-45    11.9%    20.3%    23.7%
13~18番    1-1-1-24    3.7%    7.4%    11.1%

Check4
天皇賞組は着順より今回の人気に注目
 前走レース別では、天皇賞(春)組が【5.4.1.33】と連対馬の半数近くを占め、連対率は20.9%。過去10年のうち9回で3着以内の好走馬を輩出している。この天皇賞組の好走馬を見ると、ここ3年のオルフェーヴルやゴールドシップのように、馬券圏外に敗退していた馬も10頭中5頭。一方で、今回の人気は06年のナリタセンチュリーを除く9頭が3番人気以内だった。天皇賞(春)組は前走成績よりも、今回の人気に注目したい。
 なお、前走が天皇賞以外だった好走馬20頭のうち、17頭は前走の3着以内馬。また、優勝馬10頭中9頭の前走はG1~G2。3着以内の30頭でも、G3やオープン特別組は4頭止まりで、うち3頭は鳴尾記念組である。


Check5
栗東坂路で1ハロンが速い馬に注意

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去7年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東坂路が【6.2.5.34】連対率17.0%と、多くの好走馬を輩出している。その栗東坂路組で注目したいのはラスト1ハロンの時計で、12秒台前半までに収めた馬複勝率50.0%。中盤で同38.9%、後半で同22.2%、13秒以上は好走なしと、栗東坂路組ならラスト1ハロンが速かった馬の好走確率が高い傾向にある。4ハロン(全体)の時計は54秒を切っていれば問題なさそうだ。
 なお、これに続くのは栗東CW【0.3.1.17】連対率14.3%で、栗東坂路とCWで好走馬21頭中17頭を占めている。残る4頭は栗東旧DW3頭と栗東芝1頭。関東馬の好走は、栗東坂路・10年ナカヤマフェスタ1頭だけで、美浦で追い切った馬の好走はない


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