11月15日(日) 京都競馬場 芝2200m
秋の女王決定戦・エリザベス女王杯。以前は現在の秋華賞相当のレースだったが、96年に古馬に開放されて今年で20回目。古馬と3歳馬の激突が見られる一戦として、すっかり定着した。優勝馬には、メジロドーベルやアドマイヤグルーヴ、スイープトウショウ、ダイワスカーレットなど、多くの名馬が名を連ねている。また、10~11年には外国馬・スノーフェアリーが圧倒的な末脚で連覇を果たしたが、今年は日本馬同士の争いとなった。牝馬の頂点に立つのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。
Check1
1、2番人気は互角、人気薄は苦戦
過去10年では、1、2番人気ともに【2.3.2.3】で複勝率70.0%。ただし、1番人気は06年にカワカミプリンセスの12着降着があった。3番人気以下は7番人気まで好走馬が分散。しかし、8番人気以下になると2頭にとどまる。その2頭が09年に大波乱を演出したクィーンスプマンテ、テイエムプリキュアのため、波乱の印象も強いが、基本的には大きくは荒れないレースだ。
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-3-2-3 20.0% 50.0% 70.0%
2 2-3-2-3 20.0% 50.0% 70.0%
3 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
4 2-0-3-5 20.0% 20.0% 50.0%
5 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0%
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
7 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11~ 1-1-0-67 1.4% 2.9% 2.9%
Check2
近年は3、4歳馬が中心に
過去10年の年齢別では、3~4歳が複勝率20%台、5~6歳が14%台と、好走馬はやや分散傾向。ただ、過去5年にかぎると、3~4歳が6~7頭の好走馬を出すのに対し、5歳は2頭だけ。そして6歳以上は好走なしと、近年は4~5歳馬優勢の傾向が強まっている。
Check3
秋華賞組の好走は年1頭のみ
3歳の好走馬11頭のうち、外国馬スノーフェアリーと、13年のラキシス(前走1000万勝ち)以外の9頭は前走で秋華賞に出走していた。ただ、この秋華賞組は好走しても各年1頭までで、2頭以上がまとめて馬券に絡んだ年はない。また、秋華賞での成績は、9頭中8頭が3着以内。そして7頭が今回1~2番人気に推される人気馬だった。
Check4
府中牝馬S組なら4~5歳のG1好走実績馬
秋華賞に次いで好走馬の多い府中牝馬S組は【1.2.5.58】と出走こそ多いが連対率は4.5%止まりと、しっかりした選別が必要になる。この組の好走馬8頭はすべて4~5歳馬で、Check2で2頭好走していた6歳馬は京都大賞典組だった。また、8頭中6頭はG1で3着以内、7頭は5着以内の実績馬。そして同じく5頭が府中牝馬Sで掲示板(5着以内)は確保している。秋華賞組に比べると、人気薄の馬がやや多いのも特徴だ。
Check5
追い切りは「馬ナリ」中心
好走馬は馬ナリで追い切られた馬が多い一戦。過去7年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で分析すると、「馬ナリ」が【6.5.2.42】連対率20.0%で、連対馬14頭中11頭を占めている。
次いで「一杯」(末一杯等も含む、以下同)が好走馬6頭。「強目」は22頭が出走して3着1回のみという不振だ。また、馬ナリ以外で好走した7頭を見ると、そのうち5頭は3~4歳。残る5歳の2頭は栗東坂路追いで共通している。
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