書(や): 先週のWIN5は8-1-2-3-2番人気で決着して106万1260円の払戻金。小渕さんは京都11Rのエイシンスパルタン、東京11Rのモーニンが外れてWIN3でした。振り返っていただけますか?



渕:京都10Rで8番人気のウィットウォーターが勝ったわりには配当が安かったことに驚きましたが、最近は本当にみなさん買い方がうまくなっていて、波乱含みなレースで穴馬が勝っても、みなさんそういうレースは手広く買っているため、残り票数が大きく減らないんですよね。ギャンブルはいかに他人と違う有効な戦略を見つけるかという勝負ですから、人気が集中している馬が飛びそうなレースがあったりすると、WIN5的には美味しいんですけどね。




秘書(や):東京11RのフェブラリーSが外れてしまいましたが、これについてはどうですか?




小渕:2番人気のモーニンを外してしまったのはお恥ずかしい限りです。ここは武蔵野Sの内容から、ベストの東京ならノンコノユメがおそらく負けないと考えていたんです。実際、武蔵野Sでノンコノユメとモーニンは3キロも差がありながら勝負づけが済んだかのような内容でしたしね。ただ、この日は朝から時計が桁違いに速く、追い込み一手のノンコノユメにはプラスとは言えない馬場状況。そこだけを心配していたのですが、結果的にやはりその馬場が影響してしまったかなと思います。ここまで時計の速いダートになるとはちょっと想像できませんし、やはり当日の馬場をみて予想を微調整することは大切ですね。



秘書(や):今週からは中山と阪神に開催が替わり、小倉が3週目となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。



小渕:中山は1月以来の開催になりますが、今週からはAコースということで軽くグリーンベルト状態ですね。1月開催はだいぶ時計が速くなってきていたことからも、内枠の先行勢がやはり有利になってくるでしょう。阪神は昨年の暮れ以来の開催で、こちらもまたAコース使用になるので、イン有利は明白。今週は特に枠が重要になってきそうです。小倉は今週からBコースに変わりますが、あまり影響はないかなと思います。内目の枠の方が若干有利ではありますが、展開がもつれやすいので、波乱の可能性は常に警戒しておかねばなりません。今週は中山記念が行われますが、ここはかなりおもしろいメンバーが揃いました。昨年の2冠馬ドゥラメンテが人気を集めそうですが、順調度でひとつ上をいく一昨年の皐月賞馬イスラボニータに注目しています。



秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で! 



小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。