• Summer Pockets REFLECTION BLUE 感想

    2020-07-05 00:40
    ※本記事には2020年6/26発売の『Summer Pockets REFLECTION BLUE』のネタバレしかありません。
    ネタバレが嫌な人は絶対に見ないでね。



    JST2020年7月4日23:20、サマポケRBをクリアしました。
    発売当日に着弾、金土日だけでは既存ヒロイン4人ルート、新規ヒロイン4人ルート、島モンファイト、島ポンファイトをクリア(島ポンはダブルス相手のバリエーション未確認)

    3日だけではそこまでしか手が回らず、平日を耐え忍んで次の週末にALKA、Pocketをクリアした次第です。連続してプレイするのが大変になってきたのは年を取ってしまったと感じるなぁ...

    そんなことは置いておいて、私は今回サマポケRBに大変な期待を抱いておりました。
    具体的に何に期待していたのかというと、天善にわかめを被った新規立ち絵が実装されるのではないかという期待です。
    https://twitter.com/key_kactplkr/status/1215234585241497600?s=20
    発売半年前にはこんなことも呟いておりました。

    その期待は淡くも崩れ去りました。今回もわかめ on the 天善はしろはルートのあのCGでしか見られることはなく、結局あのわかめは何であったのかという疑問を再度検証する機会は失われました。

    いや違う。そんなことではない。
    私が本当に期待していた事、それはオーラスエンディング曲である、
    『ポケットをふくらませて~Sea You Again~』です。

    本曲は2018年に発売された『Summer Pockets』のオーラスエンディング曲、『ポケットをふくらませて』の歌詞が異なる曲です。
    2019年にサマポケがNintendo Swhitchに移植される際に、歌詞を担当した麻枝准が改めてシナリオに沿うように書き直したものとなります。

    曲を書き直したことについて様々な意見があるかもしれませんが、私としてはだーまえ曲のバリエーションが一つ増えるやったーと単純に喜んでいました。

    しかしNintendo Swhitchを手に入れる機会に恵まれず、ずるずるとしている間にサマポケRBが発表されてしまったので、「サマポケRBをクリアした時に聞こう」と心待ちにしておりました。

    そしてとうとう、Pocketルート終盤、あの曲が流れる所です。

    …ボロボロ泣きました。それまでも各ヒロインルートやALKAルート、Pocketルートの各所で泣きましたが、やはり歌の力はすごい。今夏一番泣きました。

    現在はEXTRAから曲を再生し、鳥白島観光日誌Vol.2の歌詞を見ながら本原稿を書いております。
    旧ポケットをふくらませてと比べると、歌詞の物語により具体性が見られるように感じます。よりシナリオを意識したものとなっていましたね。
    これからは、サマポケのシナリオを思い返した時には『ポケットをふくらませて~Sea You Again~』を思い返すことになりそうです。(それまではアルカテイルでした。)

    それでは、曲をより聴き込むために鳥白島に行ってきます。



    ここからは、とっても後ろ暗い感情ですので、白文字にて綴っていきます。
    ヒカナイデネ

    『ポケットをふくらませて~Sea You Again~』を聞くと同時に、私の中で期待していたことが叶っていたことが感覚的にわかりました。
    それは、旧『ポケットをふくらませて』に対する思いです。サマポケRBが発売される前は、私は『ポケットをふくらませて』が一番大好きで、サマポケRBを終えた後もその思いは変わることはありません。というより、ある点からより鮮明に思いが強くなりました。

    それは推測にもなるのですが、
    原案段階では旧『ポケットをふくらませて』に沿うような内容のシナリオが考えられていたのではないか。
    ということです。

    麻枝准がシナリオを担当するSummer Pocketsを見ることは叶いません。彼は病気によりシナリオを書くことができず、その思いは新島夕さん、魁先生、ハサマさんに託され、見事素晴らしい物語が紡がれました。

    しかし、麻枝准のファンとしては、彼が紡いだ新たな夏の物語について、思いを馳せずにはいられないのです。

    今回(といってもSea You Again版が世に出たのは一年前ですが)新たにシナリオに沿った歌詞が供された『ポケットをふくらませて~Sea You Again~』が出たことで、逆説的に旧『ポケットをふくらませて』はSummer Pocketsの物語に沿ったものではなかった。ということが示されたように思います。

    そしてそれは、原案段階で終わってしまっていた麻枝准の「夏の物語」を綴った曲だったのではないかという事になるのではないでしょうか。

    私はこれからは、『ポケットをふくらませて~Sea You Again~』を聞くたびにSummer Pockets REFLECTION BLUEの物語を、鳥白島で過ごした夏休みを思い出すでしょう。

    そして『ポケットをふくらませて』を聞いて、幻となってしまった麻枝准の「夏の物語」に思いを馳せるのです。
    いつか見た眩しさを思い出すために。

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  • 坂上秋成著「Keyの軌跡」読了後感想

    2019-11-26 20:13
    2019年11月25日、ある本が星海社から出版されました。
     本のタイトルは「Keyの軌跡」。小説家・文芸批評家の坂上秋成氏が著した、ゲームブランド「Key」の20年にもわたる活動と作品群を批評した本です。

     読了後の興奮冷めやらぬまま筆を走らせているので、感想の矛盾や表現の間違いなどについてはご容赦願います。

     感想を書く前に、私がどういった立ち位置からこの本を読んだかちょっとだけお話します。
    この本を読む人は、ビジュアルノベル全般が好きな人、Key作品のアニメのみ視聴した人、特定の1作品しか見ていない人、アンチ等々様々な立場を取ることができると想像できるので、先ず自分の立ち位置を自覚してから臨むのが望ましいと思い、本を購入後帰宅までにいろいろ思案していました。

    -Key作品遍歴-
    Kanon(京アニ版→PSP版、文庫小説版)
    Air(京アニ版→PSP版→東映劇場版)
    CLANNAD(京アニ版→PSP版→東映劇場版)
    planetarian(PSP版→メモリアルエディション同封ドラマCD、一般販売文庫小説、アニメ配信版、劇場版)
    智代アフター(PSP版→PC初期版)
    リトルバスターズ!(PS2版→エクスタシー版→アニメ版)
    Angel Beats!(アニメ版→PC版-1st beats-)
    クドわふたー(PC初期版→PSP版) アニメ待ってるよ!.
    Rewrite(PC版)
    Rewrite Harvest festa!(PC版)
    Charlotte(アニメ版)
    Harmonia(PC版)
    Summer Pockets(PC版)

     これだけずらっと並べましたが、所謂鍵っ子というものだと自分では思っています。
    そして、麻枝准の信者であることも間違いないでしょう。
     麻枝准が紡ぐ世界観が大好きだし、彼が作曲した調べが大好き。(予定はないが)結婚式には願いが叶う場所Ⅱを流すのが希望であり、葬式ではBrave SongをBGMに現世とお別れしたい。夜の街を歩くときはWorld Gearが頭の中を流れているし、先日はツイッタートレンドに上がっていたKinki KidsをSatsubatsu Kidsと見間違えたりもしました。

     四六時中とまでは言わないが暇な時の大半は彼と彼が創る作品の事を考えてるし、そうでないときは彼が関わっていないKey作品の事を考えたり、または別ブランドの作品の事を考えている。要するにだいたいだーまえのことを考えているのである。

     鍵っ子であり、麻枝准信者としての立ち位置を明確化したところで、本書の感想に入ります。
     これ以下は「Keyの軌跡」とKey作品のネタバレが容易に入ります。この先を見たい人はKey作品を全作品履修してKeyの軌跡を読んでから見るようにしてください。ネタバレを防ぐのは、自分。
    ※Keyの軌跡の感想を書き連ねようと思いますが、少なからず発売間もない書籍の内容について言及しています。「あまりに踏み込み過ぎだろう」という声が著者様・関係者様から来た場合にはすぐに修正・削除等の処置を取らせていただきます。



     本書は「Keyの軌跡」というタイトルだが、その実は「麻枝准の軌跡」と言い換えてもいいほど麻枝准に関する記述が多く、信者としては嬉しい限りである。また、なかなか一般書籍では言及されにくい音楽活動(Love SongシリーズからHikikomori Songsまで)網羅しているのは、だーまえファンとしては物凄くうれしいところ。

     その反面、麻枝准の関わりが薄い作品については言及が少なく、Rewriteについては麻枝准と対比する田中ロミオ氏のシナリオという観点から物語について言及しているものの、planetarianやクドわふたー、Rewrite Harvest Festa!、Harmoniaについてはほとんど触れられていない。私は麻枝信者であると同時に鍵っ子でもあるので、ちょっと残念でした。また、Angel Beats!やCharlotteに付いて回る「尺」問題など、ファンの間でも議論が分かれるような話題についてはあまり取り上げないようにしたのかなと感じました。個人的には、坂上さんの見解をお聞きしたかった所です。様々な都合や理由(ページ数の問題など)があり得るということは理解でき、「仕方ない」と納得はできるのですが、納得してしまう「大人」になってしまいました。大人になんて、ならなければよかった…

     内容に関しては、頷ける意見や的を射ていると感じる考察、自分と同じ感想であったり、またはちょっと違う感想だなぁと思うところがあったり。かつてネットの海を彷徨って考察サイトを駆け巡り、それぞれの作品の理解を深めようとしていた時期があったことを思い出してとても懐かしくなりました。

    目次ごとにそれぞれについて簡単な感想を投げていこうと思います。

     まずは「はじめに」。
    ここでは本書の簡単な構成の説明と坂上氏のKeyに対する情熱が記されています。一番最後の文章には、これから読み始めるところだった私も祈るような気持ちで、次のページに手をかけました。

    第一章「Key前史」
     ここでは、Key主要スタッフがTacticsに所属していた時代に作られた、「MOON.」「ONE-輝く季節へ-」について、それぞれの作品のあらすじと込められたメッセージについて述べられています。ここでは、特にMOON.について、自分で消化しきれていなかった作品のメッセージをストンと文章化してもらったようで、作品をより理解することが出来たように思いました。
    ONEについては、パッケージを購入し、PCにインストールして起動確認もできている状態だけど、お話を進めることができていない状況です。個人的な問題があるので詳細は伏せるますが、来年の夏くらいを目途にプレイを再開させたいと思っています。そのため、ONEに関する部分は読み飛ばしています。(話の大筋のネタバレをすでに把握してしまっているので影響はないと思われますが、個別ルートについての情報は得ていないので飛ばした方が安全だと判断しました。プレイ後に読みたいと思っています。)

    第二章「Key始動」
     本章ではKanonのあらすじから与えた社会的影響、キャラクターの作り方の特徴から見る考察などが述べられています。その中で特に印象に残ったのは、ライターの特徴から見る物語の考察で、久弥直樹氏と麻枝准の物語の特徴を比較しているところです。確かに改めて文章で突き付けられてみると、名雪ルートと栞ルート、真琴ルートと舞ルートで明確に物語の「色」が異なり、あゆルートは両者の調和が図られており、目から鱗が落ちました。20年前の作品で、私にとっては10年ほど前に出会った作品に、新しい見方を教えてくださりありがとうございます。

    第三章「AIR」
     本章ではAIRのあらすじ、物語・それぞれのルートの構造の解説、プレイヤーへと投げかけられたメッセージについて述べられています。AIRは幸せの物語であることを再認識できました。最後の少年と少女について、謎がある・人によって解釈が異なるからこそより多くの人を魅了してやまないというのは、とても納得できました。

    第四章「奇跡の価値は」
     本章ではCLANNADとその派生作品である智代アフターについて述べています。ここまでは概ね坂上氏の見解、考察、意見には同意できた私ですが、本章において解釈が異なる部分が出てきてしまいました。それは、智代アフターにおける朋也の行動の動機についてです。「同じ高みへ」至るために、智代の隣にいるために朋也が努力を続けたことには異論はありませんが、それは劣等感から来るものではないと私は考えています。勿論劣等感を感じていたと思いますが、それ以上に尊敬・憧れの対象である智代の隣にいるために努力を続けたというのが智代ルート、智代アフターの朋也の原動力であると私は解釈しています。
     勿論、より作品を読み込んでいるのは本書のような素晴らしい批評本を書かれた坂上氏であることは承知していますし、各種資料に造詣が深いのも坂上氏です。私は足元にも及びません。でもこれだけは、「私の中の智代アフター」として、譲れないものなので、敢えて解釈違いとさせていただきました。ご容赦願います。

     この部分以外の考察・意見につきましてはうんうんと頷くところばかりです。CLANNADと智代アフターの表裏一体の関係性、それでも一貫しているテーマなどについては、こうも見事に言語化できるのは尊敬に値する所です。自分の中の消化できていなかった部分についても新たな気付きを与えてくれました。例えば、だんご大家族と作中のキャラクターが重なる部分については、改めて提示されるとその通りだなと得心が行きました。

    第五章「リトルバスターズ!」
     本章ではリトバス本編のあらすじ、Refrainの解釈、沙耶ルートについてなどが述べられています。本章で最も衝撃を受けたのは、「道化」というワードでした。指摘されてみると確かに、Refrain・エンディング以外の共通・個別ルートの理樹と鈴以外の面子はある意味「道化」の役割を演じきった以外の何物でもないわけです。その先に待つ結末を知りつつも。
    また、本編と沙耶ルートが表裏一体の関係性となっており、CLANNADと智代アフターの構成と近いものになっているという指摘は、言われてみればなるほど、と思えました。
     そして沙耶ルートにかける熱量、前章の智代についてもそうでしたが、坂上氏のこだわりと愛が伝わってきました。
     
    第六章「Keyとアニメーション」
     本章では主にKanon 、AIR、CLANNADをアニメーション化した京都アニメーションと、麻枝准オリジナル脚本のアニメであるAngel Beats!とCharlotteについて語られています。
     京都アニメーションについては、素晴らしいアニメーションスタジオが素晴らしい仕事をしてくれた、それに尽きると思います。各ルートを回収しつつメインシナリオへと繋げる脚本は、新たな側面の「Kanon 」「AIR」「CLANNAD」をユーザーに提供してくれたと思います。勿論、原作の方が良い・アニメの方が良いという結論はそれぞれのユーザーに委ねられているとは思いますが。
     Angel Beats!とCharlotteについては、それまでの作品との違いを主人公像から見出そうとしているのが印象的でした。それまでの主人公よりもより利他的であった音無と乙坂という二人から与えられたメッセージについて、本稿を読むまでは私は感じることができていなかった。
     また、友利奈緒について「不在の在」。これほど端的に友利奈緒の役割を表現する言葉はないと思います。鳥肌が立ちました。

    第七章「Rewrite」
     本章では、あらすじに加えて、RewriteをこれまでのKey作品と比べての異質さや田中ロミオ氏と麻枝准のシナリオの比較から作品の本質を読み取ろうということが述べてあります。
     「こたこと」「こたしず」Rewriteを語る上で様々なカップリング論が盛んに提唱されていますが、私が最も良いと感じているのが、篝火をひたすら追いかける「Terraこた」なので、Terraこたの美しさについて言及していたのでとても嬉しかったです。

    第八章「Keyの音楽」
     待ってました。Keyのシナリオについて言及している書籍は多くあるでしょうが、音楽という面から批評した書籍は数少ないと思います。真正面からKeyと麻枝准の音楽に向き合って下さって、本当にありがとうございます。
     本章では、折戸さんの音楽、ビジュアルノベルにおけるシナリオと音楽の親和性、そして麻枝准の作詞曲の仕掛けと続いています。ここでは、Charlotte主題歌「Bravely You」について触れられていますが、私がCharlotteという作品において最も琴線に触れたラスサビ付近の歌詞と物語・乙坂有宇と友利奈緒の関係性が大好きだったので、ここで取り上げてもらって物凄く嬉しく思いました。
     そして麻枝信者としては絶対に触れねばならない、Love Song、終わりの惑星のLove Song、Long Long Love Song、Hikikomori Songsの4つのオリジナルアルバム。
     これらについて語っている書籍が書店の新刊コーナーに存在しているという現実だけでエモくて死ぬ。ありがとう星海社。ありがとう坂上さん。
     各アルバムの魅力を存分に語っているので、未だ聴いていない未来のだーまえファンは本章を読んで是非アルバムを聴いてほしい。そして沼に落ちろ。
     また、ここではLLLSに同梱されている、「麻枝 准による製作日誌」についても言及している。私は発売初日に一度読んだだけでショックを受けて以降一切あの冊子を開けていない。ファン・信者としてはあの本を読み返す勇気はないが、きちんと真正面から向き合い評価してくれた坂上さんには敬意と感謝を送りたい。
     そしてHikikomori Songs。Satsubatsu Kidsがこれからいっそう羽ばたいて行けるよう、ファンの一人として応援していく決意を新たにできました。麻枝准とひょんの夢の先を見るために。

    終章「Keyの目指した場所」
     ここでは、改めて麻枝准の世界を整理し、その本質からKeyの魅力について確認しています。麻枝准のシナリオを語る上で欠かせない「過酷な日々」についてや、学校の二面性などを踏まえつつ麻枝准の「奇跡」について論を展開しており、その内容は個人的にはとても「なるほど」と思えるものでした。令和の世になってまたKey・麻枝准シナリオの考察を見ることができる、それが奇跡なのだろうとも思えました。
     
    最後に、あらすじ
     坂上さんとKey作品の出会い・Keyに対する思いについて書かれています。300ページの四行目までの文章、大いに頷くところがあります。だからこそ、私もいつまでも覚えておきたいですし、偶に誰かに素晴らしさを伝えたいと思います。

     最後になりますが、坂上さんの書いたそれぞれの作品のあらすじについてちょこっとだけ感想を述べさせていただきます。
     「泣きのスイッチ」というものが私にはありまして、例えば真夏の青空の下にいるとき、シャッフル再生で夏影-summer lights-が流れた時はAirと観鈴ちんを思い出して泣き、Sea, You & Meを聞いたら鳥白島のあの夏を思い出して泣く。こういった「スイッチ」が作品に関連するような場所・状況に潜んでいる深刻なバグがあるので、日常生活に苦労しています。(只のアホですね。)
     それぞれの作品のあらすじもそのスイッチに該当するのですが、流石に目に入れ過ぎてWikiや作品の宣伝ページのキャッチコピーでは耐性が付いてきました。
     坂上さんのあらすじは物語の根幹をしっかり掴み、プレイしていた時の状況・感情を想起させるものがありました。
     包み隠さずお話すると、泣きました。章を進めるたびに、アルバムから引用された曲の一節を見るたびに、プレイ・視聴・聴いた当時を思い出し、あらすじで泣かされました。考察や解釈を見て新たな気付きが合ったら泣きました。プレイしていた時の感情を揺さぶられて。MOON.からONEを飛ばし、引用されてる最後の作品である「Autumn Song」まで。
     章を進めるごとにそれぞれの作品のBGMを流していたのも一因かと思いますが、それでもやっぱりあらすじだけで泣けました。

     ここまで読者の琴線に触れられるという事は、坂上さんがそれぞれの作品の深い深いところまで読み解いて簡潔に、過不足なく著していることの証左だと個人的に思います。この言葉が賛辞になるかわからないですが、坂上さんへの目一杯の感謝と尊敬の念を込めて、送らせて頂きます。
    ありがとう、星なる坂上さん


  • Key作品 各作品別私的ベストシーン

    2019-07-24 00:05
    去る2019年7月16~23日の8日間、20周年特別記念生放送第2回あなたが選ぶKeyベストシーンの投票が行われました。

    一人一票、ゲームとして発売されているKey作品が投票対象という規定でした。

    つまり、

    ・Kanon
    ・AIR
    ・CLANNAD
    ・planetarian
    ・智代アフター
    ・リトルバスターズ!
    ・クドわふたー
    ・Rewrite
    ・Rewrite Harvest festa!
    ・Angel Beats!-1st beat-
    ・Harmonia
    ・Summer Pockets

    からの投票となります。(Charlotteがなくて残念…)

    これらの名作品から、更に1シーンを選んで投票しなければならないという過酷を突き付けられた鍵っ子たちの反応は様々でした(注:私のツイッター観測範囲内)。

    ・即座に一番の推しシーンを挙げる人
    ・悩みに悩みぬいて投票する人
    ・どれも素晴らしい故に選べないと放棄する人

    どの人の気持ちもわかります。良いシーンが多すぎて選べないし、とっても良いシーンを秒速で推したくなる気持ちもわかります。

    そんな中で、私はこのように考えて票を入れました。

    1.各作品の最も良いと思うシーンを選出
    2.選ばれたシーンを比較検討し、最もふさわしいものを選出
    3.最終的に選出されたシーンについて、投稿用文章を考える

    https://twitter.com/key_kactplkr/status/1150979729651982336
    (※投票開始時思考整理用ツイート)

    上記のフローチャートを選考過程とし、7/23朝に公式特設サイト投稿フォームより投票しました。

    1.について、各作品ごとにそれぞれ1つシーンを選びました。
    それぞれの作品において、いくつもいくつも名場面があり悩みましたが、候補まで挙げるととんでもない量になりますのでここでは結果だけ紹介させていただきます。

    以下はめっちゃくちゃネタバレなので、気を付けて!!
    全作品について言及してるので、見たくない人はブラウザバック!!




















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    ・Kanon
    真琴ルート
    「結婚、したい」
    狐ゆえの純粋さしかない真琴が、力が弱まり人としての体裁が保てなくなりつつあるときに零れた本心。少女漫画から得た知識、結婚すればずっと祐一と一緒に居られる。しかし彼女に残された時間はもう…

    ・AIR
     観鈴が全部やり終えることができた夏、独りになった春子が”そら”に向けて言う言葉
    神奈と柳也、裏葉から始まる長い長い旅は観鈴と往人、春子の三人により終わりを迎えます。
    しかし、春子は「母親」として観鈴の旅の終わりを見届けることになりますが、1000年の因果とは関係のない所に、ある意味「当事者であり傍観者」の立ち位置にあった春子が、導き出した結論。
    「翼のないうちらの代わりに ひとの夢とか願い…ぜんぶ、この空に返してや」

    ・CLANNAD
     CLANNAD AFTER STORY編の「朋也と汐の和解後、朋也が汐にお母さんの話をしてあげる」シーン。最愛の妻である渚を亡くしてしまい、絶望に打ち拉がれ、汐と向き合う事が出来なくなった朋也が、菜の花畑で汐の想いを受け取ることで初めて渚の死を正面から受け止める事が出来るようになりました。受け止める事が出来たからこそ、朋也は涙を流して悲しみ、改めて汐と一緒に前を向く事が出来るようになったのだと思います。朋也と汐は、菜の花畑で父娘になり、帰りの電車のあの場面で渚を加えての親子、家族になれたのだと思います。

    ・planetarian
     特別投影
     長年辛うじて供給されていた電気が途絶え、せっかくの来場250万人記念特別投影ができなくなってしまいます。しかし屑屋は、ゆめみの説明だけで良いと言う。そして始まる、特別投影。Gentle Jenaが流れています。
    「あなたが暗闇に迷い、本当の星空が見えなくなってしまった時、そっと思い出してみてください。それが…ちいさな、わたしの夢です」


    ・智代アフター
     俺たちの…私たちの…愛は永遠だ…
    そして、夕焼け空...
    Life is like a Melody…
    hope…
    これ以上の説明いります?;;

    ・リトルバスターズ!
    「きょうてきがあらわれたんだ きみのちからがひつようなんだ」
    両親を事故で失って、絶望の淵にとらわれていた理樹を救った言葉。
    後に理樹と鈴はたくさんの奇跡を起こしてみんなを救いますが、最初に理樹を救ったこの奇跡があったからこそなんだと思います。

    ・クドわふたー
    クドと理樹の想い、願いを受け、世界が奇跡を起こしたシーン
    リトバス本編の奇跡とは違い、「クドと理樹」のがんばりで起こしたからこその感動。
    「明日へ届け」

    ・Rewrite
    Terraこた
    「第三者」として二つの大組織に挑み、身を削り心を削りながらも「篝火」をひたすら追い続ける、独りの瑚太朗がめっちゃ好き 居場所が欲しいと頑張った枝世界の瑚太朗と本質的には同じなはずなのに、その居場所を手放して手放して最後に得られるのがただ一人からの労いで、それが最高の報酬なのがもうだめしぬしんだ

    ・Rewrite Harvest festa!
    篝ルート終盤
    「達者でな。いつかどこかの小鳥さん」 「ばいばい、いつか、どこかの瑚太郎君」
    こたことガチ勢ではないですが、この二人の距離感がたまんなく好き

    ・Angel Beats!-1st beat-
    お前の人生だって本物だったはずだろ!
    生前、「直井文人」として認められることがほとんどなかった直井を、音無が救ったシーン。
    せつめいいらないよね

    ・Harmonia
    シオナが覚醒し、町の様子が明らかになるところ。
    あれから、レイがどれほどの過酷を乗り越えたのか。本当の愛はここにもあった。

    ・Summer Pockets
    ALKAルート8月25日
    なんだか、この夏はズルをした気がする

     少し前に流行った小説に「いま、会いにゆきます」ってのがあったんです。その物語も親子愛、母子愛が根底のテーマなんですけど、詳細は割愛しますが、「母が夫と子に会うために戻ってくる」物語です。
     そうです。構図は逆ですが、Summer Pocketsと同じ状況が物語で起きています。そして、作中にも「ずるをして母親として過ごすことが出来た」という文言がありました。

     ALKAルート8月25日時点では、プレイヤーは薄々この先に待つ展開をおぼろげながらも感じ、クリック速度が加速度的に増加していく頃合いです。私も初プレイ時、クリックの手が止まりませんでした。そんな時に、「ズルをしておかーさんとして過ごせた」という文言が入ってきて、これから来るであろう「ALKAルートの結末」の悲しさと「いま会い」でかつて受けた悲しみ・感動が入り混じってしまい完全に嗚咽を漏らして号泣しました。10分ほどプレイの手を止めて枕に顔を埋めていました。

     ここで誤解をしていただかないで欲しい点ですが、『私は「サマポケ」は「いま会い」のパクリである』と主張をしたい訳ではありません。

     今回挙げたシーンは、先に「いま会い」の感動が記憶にあった私にとっては、とてつもない火力となって涙腺に襲い掛かってきたと言いたいのです。
     似た構図の物語を知っていたから、より鮮明にその先来るであろう未来を想像して、より泣かされたという事になります。

     勿論この後のALKAルートやPOCKETSルートも大号泣で、サマポケは大好きな作品のひとつになりました。しかし、最も私にインパクトを与えたシーンはALKAルート8月25日だったということです。
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    ネタバレここまで


     各作品の私的ベストシーンを挙げてみましたが、詳細を書く上で必要な部分において各シーンを再確認しましたがしにました。特に智アフとサマポケ。

     作品によって文章量がおかしい!と思われる方がいらっしゃると思います。特にサマポケですが、1年前にプレイして以来ずっと自分の中だけで貯めていた事だったので、いい機会だったので思いのまま書き連ねてみました。

    2.この中から一つを投稿フォームから選んで投稿しました。若干文章を変えています。
    もし読まれたら恥ずかしい。読まれることなんてないと思うけど。

    以上、各作品別私的ベストシーンでした。

    文章(にもなってないところがあるけど)で感想を述べるというのは、作品を振り返る上でもいい機会となりました。

    公式の催し物に乗っかる形ですが、とてもよかったです。

    8/3の生放送でみんなの感想を聞くのが楽しみだー

    7/24 0:05
    さささのさ:@key_kactplkr