数学がテーマの作品の紹介
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数学がテーマの作品の紹介

2015-04-29 18:35
    2015/4/25、4/26に開催されたニコニコ超会議2015。
    その中で行われたニコニコ学会βプレオープン放送にて、
    「数学がテーマの小説や漫画」を紹介しました。

    放送では計6作品を紹介しましたが、紹介したい作品はまだまだあります。
    というわけで、ニコニコ学会βで紹介しきれなかった作品を、
    この記事でまとめて紹介いたします。

    ちなみに、そのときの動画は以下です。
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv217015416#1:32:15
    (私は右側の白衣着ている人です)

    紹介作品は順不同。では、どうぞ。

    『浜村渚の計算ノート』(青柳碧人/講談社文庫/小説)
    数学者vs数学少女のミステリー。
    「数学は人間性を失わせる」という考えの下、学校教育から数学が消えた世界が舞台。
    その政策に猛反発した数学者達がテロ組織「黒の三角定規」を設立し、
    数学を使ったテロを実行する。
    そのテロに対抗すべく、警察が見つけ出したのが中学二年生の天才数学少女・浜村渚。
    彼女が、数学者が起こす「数学的なテロ」を、数学を使って解決するという話。
    犯人を追い詰めた後、浜村渚が犯人を数学的に諭すのがお決まりのパターン。
    この諭すシーンが、数学好きにはかなりグッと来るものがあり、感動する。
    (ただし、ミステリの重大部分のネタバレになってしまうので、
    ここではその諭すシーンの紹介は省略)
    数学の魅力が存分に詰まったセリフだらけなので、
    数学好きでない方も是非読んでみてください。


    『アンチリテラルの数秘術師《アルケニスト》』(兎月山羊/電撃文庫/小説)
    タイトルからわかるかもしれないが、『とある魔術の禁書目録』の数学版といった内容。
    “無次元数(スカラー)”を操ることで様々な事象を引き起こせる異能を持った“数秘術師(アルケニスト)”たちが繰り広げる、異能バトルアクション物。
    例えば、確率を操って起こり得そうにもないことを起こしたり、
    写像を使って「集合」に属する人々を操ったりする。
    主人公は数秘術師ではないが、なぜか「操られた無次元数」を視認する能力があり、
    数秘術師たちの戦いに巻き込まれていく。
    数学の簡単な説明が毎回出てくる(敵の能力を把握するのに数学の知識が必要になる)が、
    それよりも中二要素満載の数学雑学が面白い。
    「ブルバギという数学者は非常に多くの著書を残したが、実はそんな数学者は存在しない」
    など。
    これがどういう意味なのかは、読んでからのお楽しみ。


    『和算に恋した少女』(風狸けん/小学館/漫画)
    江戸時代の町娘・米倉律が、江戸で起こる事件を数学を使って解決していく話。
    基本的に1話完結だが、途中から「失踪した父親を探す」という連続したストーリーに
    変わっていく。
    タイトルに「和算」とあり、和算の用語も多数出てくるが、
    実際に扱われる内容は、和算よりも数学パズルや論理パズルが多い。
    パズル好きなら読むべし。色んなパズルが、そこそこ無理なく、現実的な状況で現れてくる。
    そして、律が事件を解決していくうちに、失踪した父親の影が見え隠れする。
    その影を追ううちに、
    彼女は父親が残した「答えのない問題」「奇妙な定規」などに出会い……。
    数学が好きな人なら、父親が残した物の正体はすぐにわかると思う。
    しかしわかっていても、律が真相にたどり着いたときの衝撃はでかい。


    『お任せ! 数学屋さん』(向井湘吾/ポプラ社/小説)
    青春数学小説。いかにもポプラ社、といった内容の児童文学。
    数学が得意な男子中学生と、数学が嫌いな女子中学生が、
    数学を使って周りの人たちの悩みを解決する話。
    最初は「欲しい物があるんだけど、なかなかお金が貯まらない」という簡単な、
    かつ明らかに数学で解けそうな悩みから始まるが、最終的に恋愛の悩みまで数学で解決する。
    比喩で数学を使うのではなく、本当に数式を立てて、
    「これからどうすればよいか」を導いてしまう。
    恋愛の悩みを数学で解いた後、
    その数式を使ってさらに一ひねりするラスト2章の展開は秀逸。


    『ピュタゴラスの復讐』(アルトゥーロ・サンガッリ/日本評論社/小説)
    一言でいえば、『ダ・ヴィンチ・コード』の数学版。
    ピタゴラスが残したとされる幻の文書を探す話。
    現代に残るピタゴラス学派の人々が、それを懸命に秘密にしようと主人公達を攻撃したり、
    アンチピタゴラスなる人物を攻撃したりする。
    ピタゴラスの薀蓄はもちろんのこと、有理数や無理数、
    そしてランダム性についての話などが出てくる。
    (……ぶっちゃけあまり内容を覚えていない……)


    『NUMB3RS 天才数学者の事件ファイル』(刑事ドラマ)
    アメリカの連続ドラマ。1話完結で、どの話から見ても楽しめる。
    FBI捜査官のドン・エップスは、連続強姦事件の捜査に行き詰っていた。
    そのとき、ドンの弟の数学者チャーリー・エップスが捜査資料を読んだところ、
    「次の犯行現場を数学的に予測できる」
    と言い出し、本当に当ててしまう。
    それをきっかけに、チャーリーはドンの担当する事件を数学で手助けするようになり……。
    FBIには本当に数学アドバイザーがいて、
    実際にFBIが数学を使って解決した事件をモチーフに作られたドラマらしい。
    登場する数式も全てプロの数学者が目を通し、
    実際に事件の解決に通用するものになっている。
    このドラマのすごいところは、起こる事件が「連続強姦事件」「銀行強盗事件」など、
    現実に起こりうる事件ばかりであること。
    また犯人達も普通の民間人なので、
    「普通の人が起こした普通の事件を、数学で解決する」という展開になっている。
    「数学なんて何の役に立つの?」と思っている方、必見。


    『七三値(ななみね)ぱすかはダイスを振らない!』(MOSAIC.WAV/音楽CD)
    電波ソングで有名なMOSAIC.WAVが作った数学の歌。
    確率の用語がそこかしこに散りばめられ、また確率の雑学も織り込まれている。
    「七三値ぱすかは過去には因らない」(確率論では、過去の結果が、これから起こる現象の確率を左右しないとき、「事象Aは過去には因らない」と表現したりする)とか、
    「7割と思えばまだ3割」(ガチャガチャなどでランダムに当たるものをコンプリートしようとするとき、全景品の7割が当たったところで、全試行回数の3割程度にしかならない)とか、確率論によほど詳しくないと意味不明な歌詞になっている。
    このほかにも、モンティ・ホール問題やモンテカルロ法、コンコルド現象などが歌詞に登場する。
    MOSAIC.WAVは歌詞に専門用語を散りばめることが多く、
    新作が出るたびにファンの間で歌詞を読み解くのが恒例行事だったが、
    『七三値~』の初回限定版にはついに解説書がついてきた。
    さすがにそのままでは誰も読み解けないと判断したのだろう……。
    が、解説書がつくのは初回限定版のみなので、
    通常版を買ってしまった人は頑張って自力で読み解こう。


    『数学女子』(安田まさえ/竹書房/漫画)
    大学の数学科に通う4人の女子大生が織り成す日常系萌え四コマ。
    数学科あるあるや数学ジョークが随所に出てくる。
    (ただし、所々間違った数学ネタがあるので注意)
    女の子4人がみんな、それぞれ理由は違えど数学が好きで、
    数学好きの女の子なら無条件で好きな私のような人間にはオススメ。
    個人的には、酒井ともちゃんが一番好き。
    ミステリ好きの天才肌で、暗号理論を学びたくて数学科に入学し、
    暗号で文通したり、持ち物に踊る人形が描いてあったりする。
    数学の薀蓄もいっぱい知っているので、「一晩中数学を語り合いたい!」と割と本気で思う。
    他の3人は、数学は苦手だけどなぜか数学に魅力を感じている内山まな、
    美人で男気のある確率大好き(というかギャンブル大好き)な渕上さえこ、
    巨乳でロジカルな思考を持つ教員志望の坂崎ゆみ。
    みんな数学好きでとても可愛いので、日常系萌え四コマが好きな人は、是非どうぞ。



    以上、8作品でした。
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