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十段坂奮闘記・96戦目
2015-05-21 12:00110pt本日はマーチャオ千葉店16時~です。実況「再び65PTで迎えた十段降段戦3回目です。おや?確か対面は――」木原「2回十段になったこともあるプレイヤーだね」実況「それが今や・・・木原さんもああなる可能性はあるということですね?」木原「もちろんそうだね。自分だけはそうならないと考えるのは、麻雀のゲーム性を正しく理解していないか、自分の雀力を実際の雀力よりも高く見積りすぎだと思うよ」実況「これはノーマルに切り出しました。てっきり木原さんのことだから強引に手役でも見るものかと」木原「どうしてもアガリたい局面なら5mから切るね」実況「え?アガリたい局面ほど内に寄せてブクブクに構えるのでは?」木原「アガりたい局面ほど仕掛けの利く手役を見るよ。東2局、この局面はドラ1を生かしたピンフリーチ、またはドラを重ねた門前リーチ狙いだね」実況「なるほど、打点を見るから手役を追うといったわけでもないんですね~」木原 -
十段坂奮闘記・93~95戦目
2015-05-20 12:00110ptこの日は朝からちょっとした見落としが多く、判断速度も鈍かった。7sが2枚打たれた直後にテンパイ。とりあえず打5pテンパイとしてその後の変則の3面張り狙うのがいいと思うのだがこの時は6p切りテンパイ外し。まあここまではまだ良しとしよう。5枚目の4-7p、しかもこの巡目です。これをなぜか3枚目くらいだと勘違いしてスルーした結果――これは小ケガで済みました。これは大怪我した局面。北家は3巡目に、3フーロー時のチー出しです。前巡に3枚切れのをリリースしてまでをホールドしているわけですからこのは十中八九待ち牌に関連していると断言してもいいでしょう。
本命 待ち 対抗 シャンポン待ち・カン待ち パッと見だとそう思いそうですね。でもこれは少し違います。どの辺が違うのでしょうか?では最初からプレイバックしてみましょう。北家の仕掛けは1巡目ポン3巡目に西家に合わせる形でを手出ししました(牌図A)間髪いれず -
十段坂奮闘記・92戦目
2015-05-19 12:00110pt実況「引き続き十段降段戦の模様を実況します。解説は木原さんです」木原「はいどーも」実況「プレイヤーは降段戦の緊張感とかを感じるものなのでしょうか?」木原「多少はあると思いますよ。でも2回目ですからね。打牌選択に影響するようなことはないと思います。むしろこの状況を楽しんでいるんじゃないですかね?」実況「この2pの意図は何でしょう?」木原「もう諦めたんでしょうね。なるべく3者均等に安全牌を持ちたい感じかな?」実況「危なかったですねー」木原「まあしばらく出ないだろうけど、あの河だと単騎待ちをケアしなそうだからね」実況「ドラ2赤1のチャンス手ですが、ここはどうしましょうか?」木原「これは難しいね。門前リーチにはほど遠い、とはいえ仕掛けも・・・」実況「打牌候補は何でしょうか?」木原「これは消去法だね。まずトイツには手をかけない。中もまだ切りたくない。2mか5pかというところだけど、まさかのタンヤオも -
十段坂奮闘記・89~91戦目
2015-05-18 12:00110pt本日はマーチャオ横浜店17時からです!特上、いや上級卓ならいざ知らず鳳凰卓のオーラス、この点数状況、この場況で東家→南家のマンガン横移動これを期待するのはいささか相手を舐めずぎというもの。自力決着を目指したほうがまだマシです。潔く散ってしまいましょう!90戦目は地蔵だったのですが、強いて挙げればこの1局。あまりにも配牌がクソすぎるので、チートイツなどをテキトーに狙いつつ(牌図A)ここでクイタンなんかも視野に入れて西をリリースしたのですが――(牌図A)を振り返ってみてください。重なる→出るの最悪なタイミングでした。僕がよく役牌からポンポン切っていく理由がわかりますか?結局上家に500-1000をツモられ着順を落とし、オーラスはそのままでした。残りは65PT!というわけで十段降段戦1回目、開始します!実況「東1局です。解説の木原さん。ここはタンヤオも見て打1mですかね?」木原「ソーズターツがタ -
十段坂奮闘記・85~88戦目
2015-05-17 12:00110pthttp://live.nicovideo.jp/watch/lv220749454本日はブログマガジン杯準決勝A卓です!Q・これはアガる気だったんですか?もちろんスルーします。はチーしようと思っていましたしはポンしようとも思っていました。Q・アガる気がないのにテンパイに取ったんですか?テンパイに取ったのは保険です。このまま何も鳴けず、引かずだった場合や他家のリーチ宣言牌がだったり、ツモ切ったドラをポンされた場合などetc渋々このままアガるケースもありますよね?この巡目であれば問答無用のテンパイ外しです。シャンテン数は変わらず、打点も落ちてしまいますがこれを鳴くとテンパイの受け入れが3種類からピンズ全種類に広がります。しっかり反応できるようになりましょう!ラス目のリーチ相手にイーシャンテンですが、東2局とあらば問答無用で勝負!通った無筋の本数とかすら数える必要もありません。この終盤、南2局 -
十段坂奮闘記・80~84戦目
2015-05-16 12:00110pthttp://live.nicovideo.jp/watch/lv220973002本日はブログマガジン杯準決勝C卓です。お見逃しなく!まだこの巡目、曲げても外してもどっちでもよさそうな手牌ですが(牌図A)今回はテンパイを外してみました。その後再びテンパイするまでこれだけの時間を要した挙句に――このような憂き目に合う・・・と。最初から曲げていれば東家のテンパイは無かったかもしれません。アガリもなかったかもしれませんが、失点は回避できた可能性もあるということ。先制リーチ後他家に放銃するケースよりも、リーチの抑止力で他家の手牌を制限させることにより失点を防ぐケースの方が鳳凰卓というステージにおいては多いと思います。これが先制リーチの大きなメリットですね。それを上回るメリットがなければ即リーチということです。(牌図A)の場合、南が役牌、ピンズが4連形。この判断は互角ぐらい?
先制リーチのメリット -
十段坂奮闘記・77~79戦目
2015-05-15 12:00110ptブログマガジン杯準決勝、全日程決定いたしました!オーラスです。対面から出る南シャンテン数は変わりませんがもちろん鳴きますよ!ラス目に放銃は即死の点数状況、待ち取りはラス目の現物に合わせます。出アガリやすさに大差はありませんがラス目リーチに現物を打ってテンパイを維持できるメリットを優先するということです。基本は打8pです。これは間違いありません。その基本を理解した上で今回は景色によって打牌を変える打1sです。もちろんこの選択を外すことだってあります。麻雀は「どちらかといえばマシ」という選択を積み重ねていくゲーム、裏目を怖れず自分を信じていきましょう!ペン7p待ちでもこの景色ならリーチの構えです。受け入れ枚数的な話をするとこれは打7p一択です。しかしピンフ成就効率的にはどうでしょうか?(選択A)ピンフにになる受け入れは広いもののと同じくらいじくらいピンフにならない受け入れがあるとしたらピンフ成 -
十段坂奮闘記・73~76戦目
2015-05-14 12:00110ptホンイツ狙い、数牌ポンから入るのはOKです。しかし起爆剤があってもまだ3ブロックのマンガン未満、オタ風はワンスルーしてみましょう。4ブロックです。こうなったらオタ風も仕掛けますねー。むむっ!! ――と、本日はここまででした。例えばこの中、対面にも上家にも当たるかもしれないですよね?もちろん見合わなそうな手牌や、自分のアガリが難しそうな巡目で押したりかなりの高確率で放銃しそうな場面で押してしまうのはいけません。麻雀は見えない部分が大半を占めるゲーム、疑い始めたらキリがありません。見えないものに慎重、臆病になることも時には大事なことだと思います。しかしながら慎重すぎたり、臆病すぎたりするのは自分の利を逸する可能性を高め、マイナスに作用すること方が多いです。当たり牌を止める技術よりも、当たるかもしれない牌をギリギリまで押せることそういった胆力の方が麻雀においては遥かに大事です。決してうまく見えな -
十段坂奮闘記・69~72戦目
2015-05-13 12:00110pt本日はマーチャオ下北沢店に17時~います。ノーレート、最高位戦公式ルールのフリー営業です。http://live.nicovideo.jp/watch/lv22020801769戦目はじっくり生放送で解説しました(TS1:28~)こちらの方も合わせてどうぞ。この点数状況。東3局5巡目なら天鳳でもスルー、7巡目なら仕掛けます。南2局以降であれば5巡目からでも仕掛けます。
仕掛けやリーチが入ってない局面での他家の進行速度5巡目 サンプルデータ418局・1672牌姿 イーシャンテン 414 (24.7%) リャンシャンテン 722 (43.1%) 3シャンテン以下 528 (31.5%) テンパイ 008 (00.4%) 8巡目 サンプルデータ132局・528牌姿 イーシャンテン 254 (48.1%) リャンシャンテン 220 (41.6%) 3シャンテン以下 040 (07.5% -
仕掛けの評価
2015-05-12 12:00110pt今月1日に発売された近代麻雀の巻頭カラーページに掲載されていた何切るより最高位戦ルール(赤無し競技ルール)東2局親番28000点持ちの2着目 ドラは 7巡目に上家から出るを鳴くか鳴かないか。鳴くならどう受けるか?の問題です。ちなみに紙面上では鳴いてリャンメン受けがマジョリティーでした。http://live.nicovideo.jp/watch/lv220208017生放送のお便りでした(TS14:30~)この選択の是非はともかく急所でもないを早い巡目から両面チー、この仕掛けの評価の話をします。麻雀は対人戦であるということ。つまりこれは「仕掛けた人の評価」によって変わったり自分が「打っているステージのトレンド」によって変わったりします。「仕掛けた人の評価」というのは打ち手の雀力評価ではありません。打ち手の「打牌選択傾向の評価」です。では具体的に言いましょう。
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