-
役牌の筋
2018-03-21 13:30110pt僕が生放送とかで「役牌の筋!」なんて、よく冗談っぽくいってるじゃないですかー第1打が役牌ならば、そのリーチに役牌は通りやすいってヤツです。自分が配牌から第1打を選ぶとき、数牌の孤立から打つかそれとも役牌の孤立から打つか、みなさんもイメージして考えてください。役牌がトイツなら役牌の孤立よりも数牌の孤立が打たれやすい第1打を無意識に選んでいるから自覚が薄いかもしれませんが――役牌がトイツならば、役牌の孤立を残していることが多く役牌から切り出す人の手の内には、役牌のトイツが無いケースが多いのです。もちろん例外はあります。東家のように数牌の孤立が無い場合は役牌から切り出しても役牌のトイツが役牌の孤立から切り出したとしても、後で他の役牌孤立がトイツになったりとか非現物の放銃確率は打牌選択傾向によって違うみなさんがベタオリ時に使う「筋」とか「ノーチャンス」だって100%通るわけではありません。しかし「 -
九段坂奮闘記6 vol.25
2018-03-20 12:00110pt牌譜何切りますか? これだけ情報が出ていたら――マンズのカンチャンを払いたくなるじゃないですかーこれはピンズが良さげに見えるという情報を事前に受け取っているから対応できる選択ともいえましょう。牌譜上家に發を鳴かれた瞬間です。(牌図A)特に悩むことなく決めたのですが――この展開は予見できたかもしれません。だとすると(牌図A)で6mを残し、打4sという選択肢があったのではないか。選択肢が思い浮かばないのもミス急なアクションに反応できなかったというもミスの要因です。まー考えたとしても、6mを残してマンズの食い伸ばしをしたほうが良いかは微妙ですが・・・一瞬のうちで事前の準備ができるのも実力の内ということです。牌譜事前の準備が反応速度を早くする何を切る? だけで精一杯にならず何を鳴く? まで準備したうえで打牌を選択すること。特にリアル麻雀ではその準備、意識して選択することが大事です。この3sポンは対 -
河の印象を重視する
2018-03-19 13:30110pt牌譜残念ですがこんなテンパイになってしまいましたううっ(´;ω;`) どうしてこうなった・・・・泣きっ面に蜂、リーチの一発目に引いてきたのはド無筋の1pです。さて、ここからどうしますか?リーチを受けた立場になって考えてみてください。対面一軒リーチだけなら抜けるかもしれないソーズも、追いリーチの効果でかなり抜きづらくなるでしょう。急な2軒リーチに持ち時間5秒は短すぎる冷静になって考えたら防げたかもしれない放銃も急な2軒リーチに即座に反応できず、ミスってしまうことも十分考えられると思います。こちらが待ちを考えるのではなく相手に考えさせることによってチャンスが生まれることもあるのです。牌譜先制リーチを受けてチートイツのテンパイです。両方とも無筋ですが、どちらの単騎に受けますか?山にいそうなほうだとか、危険度の少ないほうだとか選択する理由は色々あると思いますが、ここで2p単騎を選択する理由は――後 -
九段坂奮闘記6 vol.24
2018-03-18 14:00110pt牌譜オーラスはこの点差の3着目で迎えた親番です。何を切りますか? というより、どういったヴィジョンを描きますか?これは昨日の記事の応用編です。守備力が高めのチートイツを視野に入れながら打うまくいかなかったらベタオリで3着終了も辞さずの構えにするのが普通です。場況が良いといっても所詮はカンチャンですので全幅の信頼はおけません。しかしこのカン7m受けを2枚切れの両面程度と同価値と評価するならば――の両面受けと、の強カンチャン受けとみなしがポンされていることもあって、ここでは残しの打とします。が良いなら、ツモだってかなりの有効牌です。昔は良さそうな受けだな~と思っても、中々ここまではできませんでした。強カンチャン受けを2枚切れ両面受け程度に評価することによって、しっくりくる選択ができるようになったと思います。カン8pはかなり曲げにくいですが、ペン7mなら曲げやすいですよね?牌譜マイナスとマイナス -
序盤の切り出しに関する考察
2018-03-17 14:00110pt全員から9pが切り出されています。こういった場況では――7pや8pが比較的よく見える という見解が一般的です。配牌は3~4シャンテンからスタートすることが多い序盤は端牌の孤立や字牌から打たれやすいゾーンなので、真っ先に打たれる9pの周りは、相手が持っていない可能性が比較的高いと考えるのです。メインは自分の手牌が比較的良いと思われる場況ですが相手の手牌が必ずしもバラバラであるとはいえないので ツモ 打?こうきたら素直に 打 です。 ドラこのような手牌ならセオリーに反して 打 としてみても良いですが ドラここから 打 とするのは場況厨をこじらせすぎというものです。場況はあくまで脇役。主役は自分の手牌 というのも忘れないようにしましょう。牌譜複数の情報で読みを補強するセオリーはドラヘッド固定の打9pです。しかしドラが7pであることを考えると、3者からの9p切り出しは――8pが良いという情報を補強 -
九段坂奮闘記6 vol.23
2018-03-16 12:00110pt土日は日本オープンの本選、水曜日はオールスターリーグでした。日本オープンはベスト16に進出オールスターリーグも決勝進出濃厚と、かなり良ブレの結果でした。両日とも同会場にいた朝倉プロ1年生さんからもお褒めの言葉をいただきました。朝倉プロ 「いやー木原さん、強いっすねー」木原 「や、ついてましたー(照)」朝倉プロ 「天鳳以外は」木原 「天鳳以外は!!」天鳳ぇ・・・・ 対戦相手とルールによって最適戦術は変化するたとえば南家のアガリだが競技麻雀のステージでこのようなアガリを目にすることはほとんどない。東を残して3pのトイツ落としをする人のほうが圧倒的に多いのだ。天鳳と競技麻雀の速度感覚のズレが空振り率を上げているのではないだろうか。鳴けない病が深刻こういうのがほとんど鳴けない。鳴かないとどうなるかというと――捲り合い率が増えてしまう。見合っている捲り合いだから当然勝負なのだが仕掛けることによって捲 -
特南の歩き方 牌譜添削version
2018-03-15 12:00110pt今日の牌譜添削はAさんです。・3トイツをほぐせ・安手の非テンパイはノンプッシュ前回はこの2つを教えました。よくできていましたよ( ´ ▽ ` )ノ今回は対リーチの押し引きです。押し引きって結構難しいじゃないですかー 点数状況だったり押す牌の危険度だったり、巡目や点数状況などでも判断が変わってきます。安手のイーシャンテンはノンプッシュと教えましたが高い手のイーシャンテンをどうするかというと――現物の4p、3pも通りそうなので、これは間違いではありません。好形+高打点確定なら大体何を切ってもリスクに見合うと考えましょう。好形+高打点 その条件を満たすならリーチがかかっていないものと考えて真っすぐ打つようにしてください。だとしたら、9sがフリテン受けなのでここは7s、8sを払っていくんじゃないですかね?誰だって放銃は嫌なものです。しかし放銃を避けようするがあまり、窮屈な受けを残してしまうと――自 -
特南の歩き方 牌譜添削version
2018-03-14 12:00110pt今日の牌譜添削はMさんです。この局面、何を切りますか?(牌図A) みなさんも一度考えてみてください。Mさんは打9sでした。 これはちょっとした心理テストみたいなものです。打4mとする人は (牌図A)を見て 「門前リーチ、いけるやん!」打9sとする人は (牌図A)を見て 「クイタンでも止む無しかー」と思う人です。別にどっちが正解というつもりはありませんが――Mさんは少し門前手順を練習してみてはいかがでしょう?アガリ率を多少下げるリスクを負って門前リーチ率を上げるよう工夫するということです。例えばこの局面。 素材はまあまあ良し巡目もかなり早いとあらば、1枚スルーしてみるとかですね。鳴いたほうが早そうなのは当たり前ですが東2局ということならば、ラス目の親でもこの巡目なら我慢してみるとかこれも鳴いたほうが早いのですがラス目、この巡目ならもう少し我慢してみるとかですね。おそらく仕掛けてホンイツを意識 -
読みとは心中しないこと
2018-03-13 12:00110pt自分の読みと心中する――なんて、少しカッコよく聞こえるのかもしれませんが心中して良いほど信頼度の高い読みは中々できない読みを入れたほうが良い局面は読め! とは言いましたが、目に見えないことのほうを優先する局面は中々ないということです。牌譜東家は役牌を仕掛けて打5sです。あれはハイグレード両面ターツ落としです。当然警戒は必要ですが――・点数状況的に東家の連荘は避けたい・まっすぐ進めるとマンズや字牌が余剰牌になりそう・何より自分のアガリが遠そうなのでだったら東家にうっかり鳴かせることのないよう局進行を他家のアガリに期待したほうがマシと判断するということです。このような選択を 読みと心中している とはいいません。むしろ完全に自己都合を優先しています。何より自分のアガリが遠そうなので目に見えている情報を優先しているだけないのです。フフッ 痛いが?このシーン、両面チーをして1メンツ落とすわけですが -
まずは点差ありき
2018-03-12 13:00110ptオーラスこの配牌です。とてもアガれそうにないから2着で良しとしましょうか。天鳳だから2着で良しという考え方は間違いこの局面はトップを狙っても許される条件が揃っています。・トップ目が親だからこの1局で終了するここで放銃したとしても次の局が無いということ。・点差で判断3着目南家と13800点差4着目西家と19700点差つまりこの点数状況であれば東家または西家にマンガンを放銃したとしても2着残りです。唯一南家にマンガンを放銃すると3着落ちですがその程度のリスクなら、積極的に上を狙ったほうが良いと判断するということです。牌譜このオーラスはどう考えますか?点差確認は天鳳の最重要儀式順位しか評価されない麻雀で、点差確認をしない人は信号機をみないで交差点を通過しようとするのと一緒です。実際、僕が家庭教師で麻雀を見ていた時にオーラス点差表示を確認しない人が結構いました。絶対にダメですから!ここで考えること
2 / 4