彼は私を仰向けにして、水を飲ませてくれた。彼も水をごくりと飲んでから、パーラメントに火をつけて、吸っていた。左手で私を撫で、花菜ちゃん大好きだよと言った。

部屋の照明をつけ、一緒に風呂に入ろうと私を誘った。彼は腰にタオルを巻き、私は丸っきり裸のまま手を繋いで、大きなガラス窓に囲まれた浴室まで歩き、淡いコーラ色のモール温泉に浸かった。

彼は私を後ろから私を抱く格好で、湯に体を沈めた。

私は彼にもたれかかり、顔を傾げ、キスをした。

「私、セックスしちゃったわ」

丁度良い温度の湯を、手でぱしゃぱしゃしながら、私は言った。

「しちゃったね」

私の乳房を触りながら彼が言った。

「とても信じられないわ。夢みたい。でも徹さんで良かった」

「本当に? それは光栄だな」

彼は、私の頬に口付けした。

「花菜ちゃんのヴァギナは神様からのギフトだね」

彼はセックスの余韻を味わうように、うっとりした顔で言った。

「まだ、あそこがじんじんしてるの」

膣が麻痺したような不思議な感覚だった。

「少し出血していたからね」

出血していたとは全く気づかなかった。

「気にすることないよ。次からは出血しないから大丈夫」と、彼は言った。

 下腹部に少し鈍痛が残っていたけれど、オーガズムの瞬間を思い出すと痛みは遠のいた。私は彼に抱きつき、長い接吻をした。